これが、神託?
「………は?」
突然の発言に、その場はしん、と静まり返りました。
「ですから、巫女様に当家の養女となっていただくのです。もちろん、正式に、とは申しませんわ。でも、形だけでもそうすれば巫女様は侯爵令嬢……主従関係から言っても、ドロレス様に指図される筋合いはありませんわよね?」
「なるほど!しかも、そうなればランバウム家が巫女様の自宅!巫女様がここに居を移せば、ドロレス様のほうがこっちへ来るしかなくなるってわけですね!?」
「おまけに、モンテナ家よりもランバウム家のほうが若干学園に近い!なるほど、相手の手口を逆手に取るわけだな!」
「ええ。ドロレス様もお嫌でしょうが、彼女が我が家へ寄宿することをモンテナ伯が許すはずがありません。そうしたら妥協案として現状通りの寮生活を提案すればいいのですわ。……もちろん、父やラファティ男爵にも事情を説明して、ご了承いただかなければなりませんけど」
「……そうだな。確かに、その手が一番有効そうだ」
いかがかしら?という意を込めて殿下を見やれば、熟考していたらしい殿下は、組んでいた指をほどいて頷きました。
「王家の介入も考えたが、それでは巫女殿の囲い込みを邪推されて教会の反感を買いかねない。それよりも、巫女殿と親しいアリア嬢がランバウム候に進言したとするほうが自然だろう」
「ええ。幸い当家には部屋が余っている。もし従者殿が乗り込んできたとしても、迎え入れる余裕は十分にありますよ」
「え……で、でも……いいんですか!?そんなご迷惑をおかけして!?」
すごい勢いで決まっていく方針に、巫女様はおろおろとわたくしたちの顔を見回しました。
「そんな……これじゃわたしだけ得しているみたいな……」
「そんなことはないぞ?巫女様」
お茶請けのパイを切り分けていたフォークを掲げ、リディア様が笑います。
「巫女様に手を貸したいのももちろんだが、半分はあの従者と腹黒タヌキの思惑をぶっ潰したいだけだ。安心しろ、ちゃんと私たちも得してる!」
これこそまさに一挙両得だな!って……もう、リディア様ったら!
「本当に構いませんのよ。嫌だと思ったら最初からご提案しませんもの。それより、巫女様のお気持ちを無視して話を進めてしまって……もしお嫌でなかったら、ご一考いただけません?」
「嫌だなんて!!そんなこと言ったら罰が当たります!本当にわたしなんかにはもったいないようなお話で……」
頬を薔薇色に染め、巫女様は信じられないという顔で両手を握りしめました。
「では、父に事情を説明し、手はずを整えていただくとしましょう。大丈夫、従者殿と違って本当に籍を移していただくわけではありません。巫女殿を当家に迎える意志があると、モンテナ伯に突きつけるだけです。それだけで十分な抑止力となりましょう」
「そうだな、そのうえで父上にもモンテナ伯に通告するようお願いしよう。おっと、その前にラファティ男爵に了承をいただくのが先か」
「はい!ではすぐに父に連絡を……」
そう言って、巫女様が腰を上げようとした瞬間。
「巫女様!?」
不意にそのお体が淡い光に包まれたように見えました。
思わず声を上げたわたくしに、巫女様はきょとんと眼を丸くして。
「は……はい?なに……か……」
中腰の姿勢のまま言いかけ―――ふらりと体勢を崩しました。
「巫女殿!?」
「巫女様!!」
「だ……だい…じょ………」
大丈夫、と言おうとしたのでしょうか。咄嗟にテーブルについた手が、がしゃんと茶器を揺らします。
そして次の瞬間。
「巫女様!」
巫女様の細い体は、急に力を失ってその場に倒れこんだのです!
「巫女様!!」
「アリア嬢!マリナ嬢も!場所を開けて!」
「は……はい!リディア様、ここへ!!」
即座に反応したリディア様が抱き留めていなかったら、巫女様はテーブルに激突していたことでしょう。リディア様はぐったりと意識のないらしい巫女様を、そっとわたくしたちが退いたソファに寝かせました。
「気絶……しているのか?」
「はい。……いえ、深い眠りについていらっしゃるようです」
「眠り……?」
てきぱきと脈や呼吸を確認したルビーが殿下の問いに答えるのを聞いて、わたくしははっとしました。
突然の、急激な、そして抗えぬほどの眠気。
それはまさか……。
「神……託……?」
「!?そんな、まさか!」
呆然と呟いた言葉に、マリナ様が反応します。
「だって……ドロレス様は神託の気配はないって!!」
「でも……そうとしか思えませんわ!だって………ほら!巫女様のお体が!」
ソファに横たわる巫女様のお体から、先ほどと同じ、淡い金色の光が揺らめくように立ち上るのが見えます。
不思議な、神々しい光。
ああ……これが神託でなくてなんだというのでしょうか!
「お体が……?」
でも、マリナ様は訝し気に眉を顰めました。
「お体が……どうしたんでしょう?私には何も変わったことがあるようには……」
「見えませんの?」
驚いて思わずわたくしは叫んでしまいました。
「そんな……光が立ち上っているではありませんの!ほら、こんなに!」
「アリア嬢、私にも何も見えない」
困惑したようにリディア様も目を眇めます。
「アリア嬢には何か見えているのか?」
「え……ええ……巫女様のお体から、淡い金の光が溢れているのが……」
……いったいどういうことでしょう……?
わたくしの目には光の揺らめきも、だんだん、光が増していっているのも見えるのに、すぐそばにいるマリナ様やリディア様の目にはそれが映らないなんて!
そうこうするうちにも、光はだんだんと強くなり、巫女様の全身が淡い光に包まれたようになっていきます。
「……いや……私にも見える……」
ごくり、と固唾を飲んで殿下が囁きました。
「微かだが……神々しい、金の光だ……見えるか?ジーク」
「は……はい、うっすらと……」
「わ……わたしも……」
「ああ……私もだ」
やがて、その光はその場の全員にも見えるくらいに眩さを増しました。……と言っても、眩しいとまで感じているのはわたくしだけのようですが。
「ど……どうしたらいいのでしょう、ドロレス様をお呼びしたほうが……」
いいでしょうか、と言いかけた、そのとき。
【……遥か天より……人の子に……告げる………】
突然厳かな声がその場に響きました。
はっと全員の注目が巫女様に集まります。
【……人の子よ……】
再びその桜色の唇が震え、その声を紡ぎだしました。
決して大きくはない、か細い声。
でもその声には独特の深みがあり、その場に静かに響きわたります。でも、巫女様の唇から漏れているのに、その声は巫女様の声ではないのです!
「人の子より、畏み畏み申し上げまする」
そのとき、成す術もなく立ち尽くすわたくしたちの横から、マリナ様が震える声を上げました。
「これなるは、人の子。蒼天よ、お言葉を賜りくださいますよう」
祝詞のようなその言葉を受けて、光はゆらりと揺らいだように見えました。
【人の子に……告げる……黒い月が沈むとき……魔に染まりし獣……群れとなりて北の山より西の地を襲うだろう……】
「なっ……」
ひゅっと誰かの喉が音を立てます。
「ま……魔獣の群れが街を襲うと!?」
ソファに横たわる巫女様に伸し掛からんばかりに殿下が叫びました。
「西の地!?具体的には、どこが襲われるというのですか!!」
「デミ!落ち着いて!!」
今にも巫女様に掴みかかりそうな殿下を、お兄様が押さえます。
「そ……蒼天よ!いかなる地に災いが降りかかるや?」
【北西……捨て置けばハヌマン……果てはクローヌの湖までが壊滅し……砂に飲まれるであろう……】
「そんな!!」
思わずわたくしも悲鳴を上げました。
ハヌマン?クローヌ湖?それでは……ビベカ領の半分以上が壊滅すると言うも同然ではありませんか!!
「蒼天よ!いかにしてそれを回避すべしや?」
巫女様の傍に跪き、マリナ様が必死に問いかけます。
【風と……雪………なれど、それは足止めにすぎぬ。……北の山……ガルシアの都……神の花嫁を………そして……冬薔薇の庭へ】
「っ!!」
何故でしょう?その言葉を聞いた途端、お兄様と殿下ははっと顔色を変えました。
【…白き乙女の……封印を解け。さすれば……獣は………魔…か……ら………】
「巫女様!?」
そして、そこまで告げた途端。
巫女様の体は一度びくりと大きく跳ね、それからゆっくりと弛緩しました。同時に、あれほど眩しかった光が見る間に消えていきます。
「巫女様!?巫女様!」
「……大丈夫、お体は安定していらっしゃいます。神託を受けてお疲れになったのでしょう」
もう一度巫女様の脈を確かめたルビーにそう言われ、わたくしもほっと息をつきました。気を落ち着けて巫女様を見ると、確かに呼吸も穏やかでただ眠っているだけのようです。しばらくの間、わたくしたちは目の前で起きた奇跡に動揺し、声を出すことも叶いませんでした。
「……しかし……驚いたな。まさか神託を受ける瞬間を、この目で見ることになろうとは……」
ややあって、どさりとソファに腰を下ろした殿下がそう呟きます。
「私もまだ信じられませんよ……それにしても……マリナ嬢はなぜあの受け答えを?神託はきみにだけ応えていたようだが」
「たまたま、なんですよぅ」
巫女様の横たわるソファに頭を凭れさせ、その場に座り込んでマリナ様が特大のため息をつきます。
「星読みの巫女姫が降臨したって聞いて、文献を読み漁ったんです。その中に、蒼天……つまりは天の神様ですね、その蒼天からのお告げは、受け取る意志を示さないと消えてしまう、とあって」
「まあ!じゃああれはその文献から?」
「従者以外が答えても神託を賜れるかはわからなかったんですけどね……」
一か八か、ってわけです。と、マリナ様は笑いますが。
それって、とんでもなく凄いことですわ!だって、マリナ様がいてくださらなかったら、あんなに大事な神託を受け損なうところだったんですもの!
「つまり、巫女様を補助して神託を受け取るのはあの従者じゃなくてもいいってことだ。ならいっそ、クビにしないか?あんな奴」
ふん、と鼻を鳴らし、リディア様はテーブルの上にナプキンを並べました。
「走り書きだから字は汚いが、おっしゃったことはこれで全部だと思う」
「まあ!」
数枚のナプキンに書き連ねられた言葉。
それは、巫女様の口から告げられた神託の全文だったのです!
「素晴らしいわ!リディア様!あの非常時によくぞこんなご判断を!」
「ふふん、これでも騎士候補生では小隊長を任されてるからな。伝令を咄嗟にメモるのは慣れている!」
「確かに……素晴らしいな、これは。ほぼ間違いないようだ」
「ええ……従者殿から上げられる報告より詳しいくらいです」
リディア様を褒め称えるわたくしの隣で、お兄様と殿下も感心したようにナプキンに目を落としました。
「黒い月が沈むとき……か。おそらくこれは次の新月ということだろうな」
「そうすると…10日ほど前が満月でしたから………なんてことだ、冬祭りの晩が新月ですよ!」
「そんな!もうすぐそこではありませんの!」
これはもう、冬祭りどころではありませんわね!!
「だが、まだあと1週間近くある。すぐさま準備を整えれば対応は可能だろう。それに、襲撃を受ける場所が特定できたのはありがたい。対処方法もな。お手柄だぞ、マリナ嬢」
「いやあ……」
殿下の称賛を受けて、マリナ様はまんざらでもない顔で照れて頭を掻きました。
「もっと具体的なことを伺えればよかったんですけど……」
「いやいや、十分だよ。マリナ嬢」
ルビーがいつの間にか淹れなおしたお茶を一口飲み、リディア様が殿下に向き直りました。
「標的となってるビベカ伯爵領はフェアリントン領のお隣さんだ。我が家からも援軍を出すよう父に進言しましょう」
「ああ、頼む。もちろん国王軍を動かすが、近隣の家からも騎士団を出してもらえればそれだけ早く対処が可能だからな」
リディア様に頷き、殿下もお茶を一口飲みました。
「風と雪……か。『クリュスタッロ』と『テンペスタ』を出すとして………頼めるか?ジーク」
「無論だよ。全力を尽くそう」
顔色を窺うような殿下に、お兄様はゆったりと笑って頷きます。
「クリュスタッロを出すならランスを連れて行ったほうがいいな」
「私も行くからな!?もちろん!!」
顎に手を当てて呟くお兄様に、何やらむきになる殿下。あらあら、焼きもちかしら?そう苦笑しつつも、わたくしは胸に広がる不安を拭い去ることができませんでした。
クリュスタッロとテンペスタ。
それは、王家に伝わる宝剣と宝弓です。
天候を操り雪と嵐を呼ぶという宝剣クリュスタッロと、風を起こしすべてを切り裂くといわれる宝弓テンペスタ。
剣よりも弓を得意とするお兄様には格好の武具でしょう。それに、お兄様の魂の力は風を操ることなのですから。きっと、お兄様ならほかの誰よりも宝弓の力を引き出し、魔獣の群れを退けることができるはずです。……でも……。
「どうか……お二人とも、無事にお帰りくださいね?ランスロット先輩も……」
そんな弱音がこぼれるのを、止めることはできませんでした。だって……これは戦争なのです。しかも、魔獣……道理が通じない、恐ろしい獣相手の。
「魔獣は小山のように大きく、生半可な矢も剣も効かないと聞いていますわ。そのうえ、妖しい術を使い、大地を割り、汚泥に変え、豊かな地を砂漠にしてしまうのだとも……」
「大丈夫だよ、アリア」
わたくしの恐れを払拭するように、お兄様が優しくわたくしの肩を撫でました。
「マリナ嬢が聞き出してくれた対処法がある。必ずビベカ領の崩壊は食い止めて見せるさ」
「……でも、足止めにすぎぬ、ともおっしゃってましたよね……」
気を取り直したようにソファに座り直し、ナプキンに書かれた神託を読み込んでいたマリナ様がぽつりと呟きました。
「つまりは、追い払うことはできても退治はできない、ってことじゃないでしょうか。退治するためには、この、神の花嫁とか……白き乙女の封印、てのが鍵になるんですよ。何のことかはわかりませんが。それに、ガルシアの都とか……冬薔薇の庭とか……」
「ガルシアの都って、ガルシア王国のことか?だが、あの国はとっくに亡びただろう?」
横からその一節の書かれたナプキンを覗き込み、リディア様も眉を寄せます。
「ガルシア王国の首都というと……」
「セレステですね。小さいながらも美しい都だったそうですが、今はガルシア砂漠の砂に埋もれてるはずです。そういえば……確か、同じ名前のバラがありましたね。雪の中でしか咲かないっていう、幻のバラが」
「雪の中で?そんなバラがあるのか?」
「だから、幻なんですよ」
見たことないぞ、と言うリディア様に、マリナ様は頷いてこめかみに手を当てます。
「えーと、正式な品種名はセレステ・ステラッティーヤ……だったかな。生息域が極端に狭くて、ガルシア王国にしか咲かなかったって言われてます。図鑑によると、銀色がかった淡い水色と白の、すごく綺麗な花なんですけどね」
「水色……」
マリナ様の言葉に、わたくしははっと息を飲みました。
白と、銀と水色の花。雪の庭園。
それは……わたくしが毎晩のように夢に見る……あの場所ではないでしょうか。では……わたくしは―――昔、そこへ行ったことがあるというのでしょうか?100年も前に滅んだはずの……ガルシアの都に?
「マリ……」
「……まあ、それはおいおいのことだな。まずは目の前に迫った魔獣の襲撃を何とかしなくては!」
幻の薔薇のことをもっと聞こうとしたわたくしの声は、不意に割り込んだ殿下の声にかき消されました。
「そうだな、一刻も早く陛下に神託のことをお知らせして、対応をしなくては」
手早くナプキンをかき集めるお兄様が殿下に追従します。
「あの……」
「リディア嬢、ランスに連絡できるかい?私や殿下より身近な君のほうが繋ぎが取りやすいだろう」
それを機にしたように、皆様はあわただしく動き始めました。まるで、わたくしに何も言わせまいとするかのように。
「……う……」
「巫女様!?」
不快感に近い違和感を覚えたわたくしでしたが、巫女様が小さく呻いて身じろぎしたことで、慌ててそちらへ向き直りました。
「巫女様?目が覚めまして?」
「………あ……ぇ…さま………?」
覗き込むと、巫女様は幼子のように稚い顔で何回か瞬きをして。それからはっとしたように飛び起きました。
「えっ?わ……わたし?」
「いけませんわ、そんなに急に動いては。巫女様に神託が下りたのです。お体は大丈夫ですか?どこか不調がございまして?」
「し……神託が!?」
巫女様はぎょっとした顔をして、それから青くなりました。
「そ……そんな……じゃあ、あれは夢じゃなかったの…?どうしよう……ドリーもいないのに……神託が下りるなんて……」
「大丈夫ですよ!ちゃんとわたしたちが聞いておきました!ほら!内容もここに!」
「まあ!!」
えっへん、と胸を張るマリナ様が差し出したナプキンを見て、巫女様はさらに目を丸くします。
「こ……これ……マリナ様が!?」
「受け答えはわたしが、筆記はリディア様が。予兆に気づいたのはアリアドネ様です」
「そんな………」
半ば呆然と、巫女様はわたくしたちを見回しました。
「……びっくりです。わたしが神託を受けるためには、ドリーが絶対に必要だと思ってたのに……」
「実際はあんなのがいなくても大丈夫、ってことだな!」
ふふん、となぜか勝ち誇り、リディア様も巫女様の肩を叩きます。
「どうだ?あの従者がどうしてもモンテナ家がいいと駄々をこねるようなら本当にランバウム邸に越してきたら?ここならマリナ嬢もアリア嬢もいる。あんなのがいなくたって、お役目に支障はでないぞ?」
「はいはい、そこまで。巫女殿、気が付かれたなら王宮までご同行願えないだろうか。今の神託のことを巫女殿の口からも進言していただきたい」
こそこそと(そのわりには大きい声で)巫女様によからぬ考えを吹き込むリディア様に苦笑しつつ、お兄様は巫女様に同行を求めました。もちろん巫女様に否やがあるはずもありません。
そうして、あれよあれよという間に登城の準備が整い。
「お……お兄様!?わたくしも……」
「いや、アリアは残ってくれ。万が一冬祭りが中止になった場合、いろいろと手配が必要になる。何か決まればすぐに連絡を入れるから」
「生徒会を頼んだぞ、アリア嬢」
お兄様と殿下にそういわれてしまえば、断ることなどできるはずもなく。
「………お兄様………」
不安と無力感をどうすることもできぬまま、わたくしはみなさまを乗せた馬車を見送るしかありませんでした………。
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