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そのスキル危険につき〜第一騎士団公安部始動〜  作者: 風雅みずいろ


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6)知輝絶体絶命!?忍び寄る驚異

男たちはマスクを外して水を飲んだりしながらなにか密談している。

俺はとにかく奴らの顔を記憶しては予備のマテリアルライズに流し込んだ。

「だいぶ記憶を保存できたな。マノンしばらく張り込みするぞ」

「私たち2人なら捕まえられるんじゃない?」

「どんなスキルをもっているかわからないから、少し見極めたいんだ」


と、そのときだ!

身体に強烈な痛みを覚えて倒れ込んだ。

後ろから近寄ってきた男に氷結魔法をかけられたのだ、

首から下が氷結魔法によって固まっている。

痛みにうめきながら横を見るとマノンも同じ状態だ。


「マノン!マノンーーー」

ありったけの声をだしたつもりが、身体が固められているせいで、うめきのような声になった。

これって絶体絶命じゃねえか。

マノンだけは父親の元に返してやりたい。


しかし、やつらはマノンを担ぎ上げてこの場を離れていく。

「夜になれば獣に食われるだろうが許してくれよ」

捨て台詞をいって男たちが去っていく。

身体が痛いのか熱いのか冷たいのか感覚が麻痺して、ついに気を失ってしまった。


「知輝様知輝様」

「んっ?ここはどこだ?」

「あっ気づかれました。早く回復薬を」

気がつくと城下の騎士団待機所で目を冷ました。

お二人を追ってきたら知輝殿が倒れていたので、ここにお連れしました。


「マノンは?マノンはどこにる?」

「も、申し訳ございません。マノン様のお姿はありませんでした」

知輝は目の前が真っ暗になった。

「お、俺の魔石。マテリアルライズはどこだ?」

「はい、ここに」


すぐに俺の残した記憶を投影すると男たちの顔が映し出された。

残念なことに見たことのない顔だった。


「これを残すには描き写すしかないか」

「知輝殿、記憶を紙に残す魔道具があると聞きます」

「すぐに手に入れてこい」

「はい、いってまいります」


ありったけの念写紙に写す作業をしているとマノンの父が現れた。

怒りと困惑と絶望に満ちている。

「俺がついていながら本当に申し訳ありません」

「いまはそんなことはいい、とにかくマノンを見つけるんだ」

領主は鎧と剣を装備して、いまにも兵をあげそうだ。


「領主殿、すぐにこの念写紙を騎士に持たせて聞き込み調査を始めます。それまではお身体をやすめてください」

「私もいく」

「領主様はだめです。領民が驚きます」


俺はマノンをストーカーしていた男の牢にきてみた。

「おまえマノンを付け狙ってたけど、他に怪しいやつに合わなかったか?そもそも身分も違うのになぜ付け狙ったんだ?」


「手紙をもらったんだよ。自由に暮らすのが夢なのに、オプシディアンに嫁ぐよういわれ、みかけたことがある俺に惚れたから、奪って欲しいと。何通も甘い手紙をくれたのに、急になにもできないあなたなんて大っ嫌いってなじるような手紙がきて、俺はお嬢さんのおもちゃかよと殺そうと思ったんだ」

「おまえ誰かに騙されたんだな」

念写を見せると「この男が手紙をもってきたんだよ。領主の側近でお嬢様の側にいると偉そうにしてたぜ」


「領主の側近!?」

偽りなのか、それともほんとうに内部のものの犯行なのか?


農民や商人の格好をした騎士たちは酒場や市場で聞き込みをしている。

やがて1人の騎士が戻ってきた。

「知輝様、ちょっと気になる情報があります」

市場に見慣れない目つきの悪い男たちがやってきて、食料や酒を多めに買っていったそうです。

調べたところ町外れの宿をとっているようですが。


「わかった、すぐ行こう」

「ちょうどいいスキルのものはいるか?」


防御、結界、戦闘のスキルをもった3人を連れて例の宿に急いだ。

マノン無事でいてくれよ。

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