↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
そのスキル危険につき〜第一騎士団公安部始動〜  作者: 風雅みずいろ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
11/14

11)異世界に交番ができた

俺は凹んでいた。

森羅万象の巫女と出会い、それぞれのスキルが高まりいい気になっていた。

もう少しで大切な仲間を失うところだった。

「くそッ」騎士団控え室の壁を殴った。

手から血が流れている。


「知輝、ほいよ」

後ろから近づいて来たベッカーが、液体の入った小さい竹筒を投げて来た。

外側に缶こーひーと書いてある。

「これなんだよー?」と俺は大笑いした。

俺がよく缶コーヒーの説明をしていたから、缶コーヒーサイズの竹筒にコーヒーぽい飲み物が入っている。

ベッカーの優しさが染み渡るちょっとほろ苦い感じが最高だ。


「ノクスも辛かったろうな。自分で止めたかった気持ちわかるよ」

「ハンスと子供の頃遊んでたんだっけ?」

「そうらしいな」

「娘さんを亡くしたハンスの悲しみは計り知れないが他人を傷つけてはならない」

「そうだな。領主様とも相談して策を講じよう」


俺は、後日領主に面談をお願いした。

「知輝、先日はご苦労であった」

「今回はいろいろ反省すべき事件でした。大変申し訳ございません。反省点を踏まえて、領主殿にお願いがあってお時間をいただきました」

「ふむ」

「街や村の要所要所に交番という騎士団の窓口を置いてはいただけませんか?」


「コーバン?」

「はい。子供が病気になってもお金がなく、どうにもならないというような小さな事象でも受け付けたいんです」

「おお、それはいい考えだ。出先窓口があればハンスのような犠牲者を出さずに済むな」

「はい。それに地主が必要以上の金銭を要求するなどの訴えも聞くことができます」


やがて街角に交番なるものが誕生した。

小さな白い円柱に赤いとんがり屋根で子供でも気軽にやってこれる。

お腹のすいた子供達の為に飴も用意してある。

おまわりさんではなく警備兵という名前で場所によっては女性も配備した。


俺は他にも改革を遂行し、スキル免許証の発行や更新。危険な魔道具の販売禁止と免許制など、日本での知識をいかして安全で暮らしやすい領地作りに奔走している。

すっかり傷が癒えたノクスも右腕となって支えてくれているのが嬉しい。

そうはいっても酒場での喧嘩や市場での引ったくりは後をたたないが、警備兵達がきちんと対応して、だいぶ治安がよくなっている。


「知輝、最近すごいじゃない」騎士団の訓練所で休憩をとっているとマノンが例の竹筒コーヒーを持ってやってきた。

「おう、ありがとう。ハンスもスキル取り消しで2年間の北壁炭鉱送りで済んだよ」

「よかった。ノクスがけっこう口添えしてたから」


すべてがうまく行っている中で知輝には気になることがあった。

「なあ、召喚門に呼ばれたものはみんな俺みたいに働いてるのか?」

「え?召喚門は最重要シークレット事項だから全然わからないわ」


俺はまた領主にかけあい召喚門への通行証をもらった。


「小早川知輝だ。今日は召喚門に呼ばれたもののその後を調べに来た。資料はあるのか?」

「騎士団公安部のお方ですね?」

「そうだ」

「こちらが記録です」

記録を見ると第二騎士団に戦闘系と魔導系の者が2人いる。

「騎士団にはこれしかいないのか?」

「はい。適性が商人系や農業系のもの数名はこちらに。あとは北壁炭鉱送りやミスリル鉱山で労働しているものもいます」

「罪人扱いってどうゆうことだ?」


どうやら召喚に反発して聞き入れないものは密かに過酷な場所に連れて行かれているようだ。


「俺と似た黒髪のものもいたのか?」

「小早川殿に似たタイプ。。。あっ、ミスリル鉱山に行った者がそうかもしれません」

「なんてこった」

俺は怒りのままに馬を飛ばしてミスリル鉱山に急いだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。