俺だって健全な男子だからさぁ…やっぱさぁ…?※大丈夫、このお話は健全です
「この国のー…人口はー…」
「人口は?」
「減っている…で!」
「正解ですご主人様」
悩みぬいた末に出した答えはどうやら合っていたらしい。
何故だかホッとする…が、息を吐き出しきる前にリマが次の質問をしてきた。
「それは何故だと思います?」
「何故ってそりゃ…」
息を吸いなおして答える。
「子供が増えれば増えるだけお金がかかる。世の中の人はヒトになるのを避けるため、養育費と予定外の出費を抑えるため子供をもうけない。
そしてきっと同じような理由で夫婦共働きの家庭が多いんじゃないだろうか。」
言い終わり、どうだ…?と息を詰めてリマの顔をみる。
別に学校の授業ではあるまいし、正解不正解にはあまり意味も無いのだが、なんだかこの世界で過ごして俺が得た情報からの推測力が計られているみたいで落ち着かない。
まあ、正確な自身の把握力を知りたいところではあったのでちょうどいい機会だと思う。
リマは「そうですねぇ…」と考え込んでから言った。
「50点といったところでしょうか…」
0点では無かった…が満点には程遠い。
ふむ…とリマの次の言葉を待つ。
リマは俺のことをじっと見据えて話し始めた。
「ご主人様の言ったことも間違いではありません。しかしヒトに組み込まれてしまうのは国民の1パーセントにも満たない数であり、国民の大半がヒトになる心配なんてしていません。
予想外の出費…事故や怪我ですか?この国はそういったことに対してはとても手当が厚いんですよ。この国のとても良いところですね。」
彼女の目からは相変わらず表情が読めない。
俺が軽く頷くのを見ながら彼女は言葉を続ける。
「そう、この国は平和なんです。何も心配がいらない、とても暮らしやすくて良いところ。ご主人様もそう思うでしょう?」
「そうだな…。」
これまで訪れた場所全て管理が行き届いており、とても美しく素晴らしい場所だった。
「みんな、今のままで満足なんです。新しい変化をあまり求めない。」
「何故…?」
「逆に尋ねますが夫婦が子供を複数もうけることによって得られる幸せってなんですか?」
子供を複数……人口が減らないためには最低でも一夫婦2以上…か。
そもそもどうして子供をつくるんだ…?人類を終わらせないため?子供が可愛いから?俺はあまり分からないがよくドラマとかである‘この人との子供が欲しい…!!’ってやつ…か…?
あらためて考えると子供を産む理由があまりよく分からなくなってしまった……。
思考のドツボにはまってしまった俺を見ながらリマはまた口を開く。
「子供を産むことが決して悪いこととは思いませんが、一回しかない人生、好きな人と楽しく過ごしたい、子供なんていらない、今のままでいいんだ…と考える方が多いようです。
また、産んでも一人で十分…なんて方が子持ち夫婦の大半の意見のようです。
私も…そういう機会には直面したこともないしすることもないのでよく分かりませんが…。
国が何年か前に行った調査だとこのような結果となったそうです。」
望まれない子供…なんて死語ですね…医療技術が今ほど発達してなかった昔ではありえた話だそうですが…とリマが付け加える。
「なるほど。分かった。しかしそれと俺の質問に何の関係が?」
いきなり人口の話になったが、もともとはサーシャさんに関する話だったはずだ。
「世の中の夫婦の大半が先ほどのような考えでそれを実行しています。
…国はどうなると思いますか?」
俺は計算方法なんてよく分からないが、このような傾向が100年も続いたら恐ろしいくらいこの国の人口は減っていそうだ…。
俺の考えることを読み取ったかのようにリマが言う。
「そうです。全ての人類がこれならあっという間に国民はいなくなってしまう。
そこで国が目をつけたのが……」
「…ヒト…というわけか。」
言った後、んんん?いよいよなんかアウト(今までとは若干違う意味で)では???とめちゃくちゃ変な顔をする俺に対して、
「まあ、こういってしまうと語弊がありそうですが間違ってはないと思います。いや、ご主人様変なこと考えないでくださいよ…、?」とリマが言った。
書きながら…あれですかね、作ってる人の脳みそがね、




