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魔法の絨毯ってあれどうやって落ちないようにしているんだろうなぁって場違いにもそんなことを考えてしまう

金腕輪や邸、神さま(?)が言っていたこともあり俺は相当なボンボンの家に転生したんだなぁと実感する。

中に入るとそこはまるでSF映画さながらの光景が広がっていた。

建物は円筒の形をしているようで、筒の底の半径30メートルほどの入り口の広場から上を見渡すと遥か高い所にある窓から陽の光が射し込んでいた。何やらエレベーターのようなものが筒の中心部を上下している。(箱ではなくて板だ…落ちたらどうするんだろう…)

入り口に置いてあったパンフレットを一部貰って読むと、さらに驚くべきことにどうやら1フロアがそのまま1人のフロアになっているらしい。そのフロアごとに専属の医師がつき、つきっきりで病気の面倒をみる…ということだ。

今まで体験したことのないすごい科学とあまりのリッチさ(専属の医師とフロア占有なんて病院で個室に入院するのにかかる費用の何倍かかるんだ、、?)になんだか物怖じしてしまう…。

俺が口をぽかんと口開けてキョロキョロしているとアニカが小声で俺の袖を引っ張りながら「こちらですご主人様。妹君様のフロアは最上階になります」と言った。


最上階…ですか…。一番お高いやつですね、



ーーーーーー

ーーーー

ーー

仕切りのないエレベーター(怖かった…)に乗り、最上階に来て、ドアを一枚くぐるとそこには病院の中ということを忘れるくらい豪勢な部屋が広がっていた。

赤い絨毯が一面に敷かれている……。

なんだかいろいろおかしくないか…?とツッコミを入れてしまいそうになるがこれが普通なんだろうと自分に言い聞かせた。


「お兄様がいらっしゃいましたよ。」


と言ったのは妹の方についているメイドさんだ。

一体どんなお嬢様が来るんだ…ちょっとお兄ちゃん心配だなぁ…と心の中で呟く。

そもそもちゃんとお兄ちゃんでいられるか心配だ………。

ここにきて最初の、そもそもの条件にいろいろ難があったんじゃないか?と思ってしまった。

事故に遭う前のトオル・マーケタリーの人生もあっただろうに、俺の人格が入ってしまったことで実質トオル・マーケタリーは死んでしまったのではないか?とふと考えてしまう。

彼が事故にあった…ということまでは本当なのだろうが体の方にはそんな主だった外傷はない。死に至るほどではなかったのだろう。

今までこの世界に適応することで頭がいっぱいだったが事はいろいろそう簡単に行くものでは無いんじゃないだろうか…。

そして何故今そのことを思うのだろうか…もっとダラダラしている日はあっただろうに…。

とりあえず今は目の前のことに応じていかなければ…。



メイドが声を発してからわずか数十秒ほどの間であったが俺は考え事に没頭しており向こうの方から車椅子に乗って近づいてくる黒髪の少女に気がつかなかった。


ちょっと短いんですけどキリがいいのでここで切らせてください

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