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おい今度の救世の乙女は何だか想定外だな?〜誰に理解されなくてもあたしは信じた道を進むことにした〜  作者: 夜朝
第1章 〜寝て起きたら、もうそこは異世界だったの〜

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第1章 その5

よろしくお願いします。。。

「ねえ。それで、さっきも少し言ってたみたいだけど、『守護者(ガード)』って何?」


 すっかり落ち着いたキーペを腕から解放して、エティはまだ確認していなかった四つの棺を順に見て回った。


 キーペは強くうなずいて説明を始める。


「そちらの棺に眠っておられる七名が今回の守護者です。

 乙女を侵害者(インベーダ)から守って救世の儀式を執り行う役目をお持ちの皆様です」


 青い髪の青年は寝ている顔のすぐそばにたたんだ眼鏡を置いている。

 彼は年齢が自分と近そうだと思ったエティだ。

 話が合ったらうれしいのだけれども。


 次に見たのは燃えるような赤毛の少年。

 頬や手にいくつもばんそうこうが貼ってある。

 もしかしたら直情径行なのかもしれない。


 更に棺をはしごすると、今度はつややかな銀髪が目を引く美青年が待っていた。

 たおやかな面立ちに細めの身体。

 一緒に女装して出歩いたらどのくらいの人が騙されるか試してみたい。


 最後の棺の中には、眠れる森の王子様が入っていた。

 いや、王子様かどうかはさておき、それほど豪奢な美少年という意味だ。

 短い巻き毛の金髪と長いまつげとが麗しい。


「インベーダから守るって……なんかあんたと同じくらい年端も行かぬ子が混ざってるけど……大丈夫なの?」


「大丈夫です。ご安心ください。

 皆様お強いですし、命に代えても乙女をお守りすると精霊神様に誓っている方ばかりです」


「……いのち……」


「どうかなさいましたかエティ様?」


「……いや。何でもないわ」


 命に代えられるものなど、この世にありはしない。


 それがエティの持論だった。


 が、神への誓いがどれほどの効力を持つのか。


 少なくともエティの生まれ故郷ではそれは口約束程度の意味しかなさない。


 だからエティも今ここで追及するのはやめておいた。


「ねえ、ところで質問なんだけど……」


 その代わり、先程からずっと気になっていたことをようやく聞いてみる。


「あたしの服ってどうなったの?」


「今お召しになっている寝間着に作り変えました」


「ちょっ!? 元に戻せるんでしょうね? あれは職場の制服で、借りてるものなのよ!」


 真剣に動揺しているエティを見て、キーペは盛大にずっこけた。


「……り、律儀な……。

 世界の命運を担おうとしている方が、借り物ひとつでそのように」


「あんたまだ子どもだから分かんないのよ。

 いや、もう雇われてるんならその辺は立派な大人か。

 ねえ、この神殿から借り受けてるものなんかないの? 救世の儀式とは関係なくて」


「ございますよ、いくつか。

 あー……なるほど。

 少し分かった気がします」


「分かってくれたらうれしいわ」


「そうしたら、どうしましょう?

 エティ様の服はこれから調達するにあたって、店舗にご同行願おうと思っていたのですが──

 いっそ寝間着も新調しましょうか。

 よろしければ今お召しの服は元通りにできますよ」


 棺の中で覚醒の時を待っている守護者たちは今ごろ何を考えているのでしょうね。

 なんか早いところ皆を起こしてあげなきゃとは思うんですが、説明しながらだし、この世界の生活にも慣れなきゃいけないしで時間かかってます。

 お付き合いいただき感謝です。

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― 新着の感想 ―
ここまで読ませていただきました。エティとキーぺ、徐々に互いに親しみを抱いていく感じが伝わってきました。エティは職場の制服のことを気にするところが、とても律儀な性格が表れていますね。 棺に眠る守護者た…
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