第3章 その3
よろしくお願いします。。。
「ちょ……っけふ。こんこんっ!
ふー。あんたたち、病人の枕元でケンカ腰にがなり合うんじゃないわよ。
いい? 今回のあたしの風邪は,誰のせいでもない。あたしの不摂生が原因。だから…」
「それは納得できませんねエティ様。ぼくがついていながら不摂生させてしまったなどと、普段ならありえません」
「ご、ごめんねキーペ……他の乙女と勝手が違ったんでしょ」
「ともあれ、エティ様はしっかり休養なさってください。ちゃんと食べて、処方された薬をきちんと飲んで、そしたら眠くなりますから、寝てください」
「はぁい……探索行は? っこん。どうするの」
「エティ様抜きで行くしかありませんね。その代わり開通している皆様を集めます。リヒト様、フィーレ様、ダルク様。ご出陣願います。エティ様には申し訳ないですが水冷のワーテル様の開通の儀だけは何とかお願いします」
「キーペ。ボクも連れて行ってもらえないかな」
「ゴルド様? 珍しいですね。あなたがご自分から名乗りをあげるところを見たのは初めてです」
「何かしたいんだ……ぼくならワーテルの力を強化できるでしょ」
「おい! ゴルド無理すんな! それならぼくも」
「だめだよ兄さん。バランスが悪くなる。ただでさえ探索組に五人も割いてるんだ。神殿に最低でも二人はいるようにしなきゃ」
「分かりました。ゴルド様おいでください。ウード様はソイル様とともに神殿の護衛に。ぼくもいるようにします」
* * *
実はこれまでの乙女にも、風邪を引いて寝込むことは、ほとんど必ずあった。
そのためキーペたちはさほど困った様子は見せない。
ただ珍しいこととして、守護者全員を開通させる前に乙女に寝込まれたことはほとんどなかった。
救世の儀礼具の部品を回収するのに主要な守護者が未開通だったことはエティが初めてだ。体調不良のまま開通の儀を行うことになったのも。
「のど飴をどうぞ。途中で咳き込んだらまた最初からやり直しですので」
「ありがとキーペ。厳しいわね、儀式ってそういうもの?」
「ええ。リズムもテンポも重要な要素です。エティ様はお上手ですよ。いつもの調子でお願いしたいですが、いけそうですか?」
「そうね、薬が飲めれば良かったんだけど……」
「それは申し訳ないですが。これまでの事例からすると、薬の効果が現れているうちは精霊力を扱えません。何とか耐えてください」
「ははは。厳しいわね〜」
飴の三分の一が減ったころ、赤い顔をしたエティはワーテルを前にしてバングルをひとつ手首に通した。
「宣誓──」
なんか消化回みたいですね今回。
できれば毎回、何かこう、意味を持たせたいんですけども。
……今までにもただ消化するだけの回、多かったですか!?
難しい。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます!




