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おい今度の救世の乙女は何だか想定外だな?〜誰に理解されなくてもあたしは信じた道を進むことにした〜  作者: 夜朝
第3章 〜本当のところと絶対の秘密〜

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第3章 その4

よろしくお願いします。。。

 ワーテルの周囲を淡い青色の輝きが流れていく。

 これまでのような激しい奔流ではなく、穏やかな小川のせせらぎのような光が、彼を包み込んだ。


 成功した儀式の後で、エティは本格的に寝込んでしまった。

 その逆で、むしろ元気になったワーテルが言うには──。

 本当にコントロールができるようになったのか、それとも体調的な何かの要因があったのかは分からないが、受け入れるのにほどよい強さの精霊力が流れ込んできたのは確か。とのこと。

 そう言えば自分の時も、暴発を恐れて身構えていたが、何事もなく儀式は済んだというのがダルクの談。


「お手柄じゃないか──どうやって彼女に教え込んだんだい? キーペ」


「リヒト様。まさかまさか、ぼくにできたことなんてわずかですよ。エティ様のセンスです」


「謙虚だね。さて。では私たちは出発しようか! 皆、荷物の準備はできているかな? それとキーペ。知っておくべきことは事前に教えておいてくれよ」


「はい。リヒト様。では皆様へご説明を。お集まりください」


   * * *


 キーペは基本的に乙女と行動をともにする立場だ。

 守護者たちの本当の心情を言えば、『乙女が来られない以上、せめて案内役だけでも来てほしい』というところだった。

 しかし乙女がパートナーとなる真守護者を定めるまでの間は、案内役にしか彼女のサポートはできない。


 儀礼具のパーツ集めはこれで三つ目だ。

 本来ならそろそろ、誰が乙女と愛を交わす真守護者に選ばれるのか、その予兆が乙女の日々の言動から推察され始めるころ合いなのだが。

 エティは起きている間中、衛士の扱いや農業などの改善にかまけてばかりで、守護者に声をかけにこない。

 これまでの乙女は全員、守護者を育成し、絆を深めるために、二人きりになってどこかへ出かけたり、一緒に鍛錬したり、あるいは遊んだりしていた。

 エティはそれが一度もないため、守護者たちは困惑していた。

 このままでは儀礼具が完成して救世の儀式に臨むことになっても自分たちは能力が足りず儀式は失敗に終わるだろう。

 キーペは彼らの危惧を乙女に伝えていないようだし、どうなっているのかさっぱり分からない。

 とりあえず出来ることだけはやろうということになり、自分だけでもできる鍛錬は皆、自力で行っている。


「……以上が水冷の尺を回収する際の注意事項です。

 何か質問等ございましたらうかがいます。皆様、いかがですか?」


「これまでを知ってる俺にとっても今回は前例がない。確認させてくれ。

 万年氷の噴水に閉じ込められている水冷の尺は、これまでなら乙女が力を解放することによって氷が水に溶けて、その噴水から俺が取り出してた。

 氷が溶けないのに呪文を唱えるだけで尺を取れるのか?」

何度も書いてきた開通の儀、あんまり繰り返すと冗長になるかなぁと今回省略してみました。ワーテル、すまん。

あと、他の乙女と違っていて守護者が困っていることも前々から書きたくて~ようやく書けました。

エティはどうするんでしょう。この状況はキーペも一役買っちゃってます。どうした案内役!


ここまでお付き合いいただきありがとうございます!

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