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おい今度の救世の乙女は何だか想定外だな?〜誰に理解されなくてもあたしは信じた道を進むことにした〜  作者: 夜朝
第2章 〜生きてこそ得られる幸せってあるでしょ〜

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第2章 その48

よろしくお願いします。。。

「お気付きですか? エティ様。

 今回は人数がひとり、少ないんです」


 エティがソリの内部で心地よい揺れに身を任せていると、キーペがそう言ってきた。


 エティはひとつうなずいて少年神官に答える。


「それ気になってたわ。衛士さんたちは前回と同じ三人だけど、守護者も三人なのよね」


「今回は儀礼具と同じ属性の守護者様が来られたので、余裕があるんですよ。

 同じ属性の方がいらっしゃると、何が良いかと申しますと……」


 その時、同じソリに乗っていたダルクが、上品な所作で片手をふたりの間に割り込ませた。


「どうやらフィーレが探索に出していた火喰い鳥が帰ってきたようだぞ。

 話を聞こう。キーペ、ソリを停めろ」


「はい、ダルク様」


「ワーテル、ソリを停めるんですって。一応、反動に備えてね。

 フィーレの鳥の話を聞かせてほしいそうよ」


 前回は連絡係もキーペがやっていたが、今回はソリの走行に専念させている。

 三つのソリをつないでひとりで滑らせる仕組みは変わらないからだ。

 その代わり連絡係はエティの担当になった。

 水の属性と相性が良い伝声石は水冷属性のワーテルと、全ての属性を扱えるキーペとが普段使っていたが、属性がないエティにも使えるはずだという話になり、お鉢が回ってきたのだ。


『分かった。フィーレに言っとくぜ』


 手短に通話を終えて水色の石が付いたペンダントから手を放すエティ。

 大したものだとダルクが言う。


「慣れぬ者が使えば凍傷もあり得る代物だが、キーペの取り越し苦労だったようだな」


「え? そんな危ないもんだったのこれ? やだ」


「危なそうだったらすぐに取り上げるつもりでしたよ。

 でもご無事で何よりです」


「もう、あんたたち簡単にお試ししすぎ」


 半眼になって不機嫌さを強調するエティ。


 だがキーペは穏やかな微笑みを返してくるのみだ。


 ダルクのほうはというと、冷静な観察眼を崩さずエティを真っ直ぐに見つめていた。


 思っていた効果が得られないと思うと、エティは顔芸をやめて素の面持ちに戻った。


 そんな彼女にキーペから声がかかる。


「エティ様。ついでに、今度は火熱属性のお試しはいかがですか?」


「えー? 何か凍傷の次は火傷しそうだけど、大丈夫? それ」


「大丈夫ですよ。本当に試すなら、フィーレ様がいる今のうちなんです。

 フォローしていただけますよ」


「そっか。そこまで聞くと気になるわね。

 何するの?」


「火喰い鳥を腕にとまらせてですね、視界をシンクロさせるんです。

 鳥が見てきた映像を自分の目に映すことができるんですよ」


「わぉ、かっこいい。やってみたいわ……って、火喰い鳥ってあれのこと!?」


 停まったソリから降りてきた一行が合流した地点では、小さめの鷹のような鳥が、火に包まれた状態で雪の上に鎮座していた。


エティにもたまには息抜きしてほしいので探索行の合間にちょっとだけひと息つく、と、思って書いているのですが。

あれ、あんまり息抜きっぽくないな?


ここまでお付き合いいただきありがとうございます!

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