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黒いナニカ  作者: 「名無し」と「ナニカ」
ナニカの記憶
10/11

続編5「お迎え」

おばあさんの嘘つき。


僕はちゃんと、いい子だったのに。


でも少し考えて、気づいた。


きっと神様は忙しいんだ。


世界にはたくさんの人がいる。


みんなのお願いを叶えるのは大変だ。


だったら、僕が手伝えばいい。


自分の願いを自分で叶えれば、神様は助かる。


それってきっと、とてもいいことだ。


僕はもっといい子になれる。


そう思ったら、なんだか嬉しくなった。


次の日、僕は公園に行った。


たくさんの子が遊んでいた。


誰にしようかな。


たくさん悩んで、ひとりに決めた。


僕より少し小さな男の子。


「一緒に遊ぼう」


その子は、うんって頷いた。


僕は嬉しくて、手を引いて帰った。


「ここが僕のおうちだよ」


家に着いて、大きな声で呼ぶ。


「おとーさん! おかーさん!」


返事はなかった。


まだかくれんぼしてるのかな。


まあいいや。


扉を閉める。


がちゃん。


僕はその子に聞いた。


「ねぇ。僕と友達になってくれる?」


その子は泣いていた。


どうして泣くんだろう。


友達になれるのに。


僕は少し考えてから、優しく笑った。


大丈夫。


すぐ分かるよ。


それからしばらくして。


その子は動かなくなった。


でも。


もう逃げなかった。


僕はその手をぎゅっと握る。


やっとできた。


僕の、たったひとりのお友達。

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