一番がまさかの
放課後、早速オレは秀と話がしたいと秀に申し出た。
店の手伝いがあるから、帰りながらでもいいかな?って言われたので、それでもいいと返事をして、今まさに…帰り道なんだけど…
なにをどう聞くのか、きちんとまとまっていない…。
でも、そんなことも言っていられない。
「秀の一番ってさ…美華なわけ?」
「あー、ダントツじゃね⁉︎悔しいけど、美華がダントツだよなぁ。でも、あれは美華の頑張りだから、さすがに奪えねーよな」
⁉︎
え?
奪う?
「知佳子ちゃんは…?」
「知佳子ちゃんはさ、不慣れなりに頑張りは一位だけど、美華が居てこその頑張りって言ったら…あれだけど…そうなるじゃん」
「じゃあ、二位って?」
「やっぱりさ、順位的に美華、オレオレ知佳子ちゃんじゃない?あー、でもやっぱりオレオレ美華知佳子ちゃんかなー。おのれを信じなきゃいけないよな」
…
は?
自分大好き人間?
「秀は…自分が一番なの?」
「まぁ、そうだな。」
「ふざけんなよ、そんなことあるか⁉︎」
「じゃあ、ユウタは?」
「オレは、もちろん美華一択だろ」
…
「フッ、それ言われたらなぁ…。まあ、もう少しで結果でるからさ、そしたらユウタが前に、どっち選んだか知らねーけど、選ばれてなかったほう選んでたんなら、また食わせてあげるから、いつでも言ってよ。美華のは、むりだけどさ。」
「は?どういう意味だよ」
「ユウタがそんなにあつい男だとは、知らなかったぜ」
「いや、秀が冷めすぎなんだよ」
「オレも、なかなか頑張ってるよ。じゃ、またな」
秀は、店に入っていってしまった。
美華の頑張りってなに?
奪うとかって…なに?
まさか…秀、美華の子どもを⁉︎
え?
どういうこと?
てか、え?
どっちとも結婚しない?
選ばれなかったほうとかさ、秀は…なに言っちゃってんの⁇
そもそも自分が一番ってどういうこと⁈
自分のいきたいように生きるってこと⁉︎
なに⁇
そもそも、知佳子ちゃんも一番じゃないって認めてるし…
美華は、一番に選ばれたくせにオレと結婚するとかさ…
どうなっているわけ?
しかも、美華の頑張りとか奪えないとかさ…
それって、言い訳して逃げてるだけなんじゃね⁉︎
知佳子ちゃんも一番じゃないなら、結局結婚なんかしないんだろ?
そしたら、秀って…
ただのやりたい放題じゃんか。
なに?
もしかして…美華、オレと結婚しつつ裏で秀と…
「あら、ユウタおかえりー」
…
母ちゃんは、いつもとぼけた顔して元気だなぁ。
「…ただいま。」
「なになに、どうした?上の空だったわね。考えごと?はっ‼︎まさか、まさか、二股してるんじゃないでしょうね⁉︎」
…
「してるわけないじゃん」
「あらそう、あらぁそーぉぅ。なら、いいけど」
え、なに…その言い方…
あらそうって言いながら、実は…争うって言ってたり…しないよね⁉︎
母ちゃん…もしかして…なにか知ってる⁈
…
いや、知ってたらもっと言ってくるよな。
オレの勘違いなはずだ。
「あ、ユウタ暇でしょ?このいちご美華ちゃんの家に届けてくれる?」
「あー…うん」
「なに?ケンカでもしたの?」
「いや、なんにもないよ」
「なら、よろしくね」
たくさんのいちごを渡された。
…
秀に聞いても、意味わかんないし…美華に聞いたところでな…。
なんて聞けばいいんだよ…
モヤモヤしながらも、配達先に向かった。
…
美華の家のケーキ屋さんに、あっという間で、ついてしまった。
「こんにちはー」
「あら、配達ね。ありがとう」
「はい」
美華は、留守っぽいな。
「美華、今病院行ってて留守なのよ。せっかくきてくれたのに、ごめんなさいね」
…
病院…
ひとりで行くのかよ…
オレが付き添ったのに…
配達を終えて、オレは美華に連絡した。
(病院つぎいつ行くの?オレも付き添えたりする?)
と。
数分後、美華から
(過保護すぎるって笑)
って、かえってきた。
(でも、さすがにさ、うまれるときは付き添わせてね。)
と、入れてみた。
だって、オレたち…結婚するんだもんな?
な?
そしたら…まさかの…
(うまれないよ。てか、そんなの付き添われても困るよ)
って…きたんだけど⁉︎
えっ⁉︎
うまれない⁉︎
え…
だって、もうすぐうまれるって…
秀が…
え、美華…まさか…
続く。




