なにしてんの
いったん落ち着いて、キスはストップしてもらった。
「やっぱり…無理矢理すぎたよね。」
「ううん…そうじゃないけど…やっぱり時間が解決するっていうかさ…」
「時間?」
「そう。だから、慌てなくてもね。急いで結論出すこともないかなって」
「うん…。ごめんなさい」
…
「仕方ないよ。こればっかりは。」
「うん。」
…
もしかして、美華…
無理矢理…秀に?
そして、みごもったけど…秀には父親になるつもりは、ない⁉︎
だから、どうしようもなくてオレの元へって感じかな…。
どうしよう…
オレがいきなりパパって…
「なぁ美華、オレ…少し考えたいんだ。だから、少し時間がほしい」
…
「そうだよね…無理矢理すぎたもんね。やっぱりこの前…キスしておけばよかった」
⁉︎
オレが暴走して取り返しのつかないことになった方がよかったってこと⁉︎
それもちょっと…
どうなのよ?
「あ、ユウタ…来週の日曜日なんだけど…バレンタイン…受け取ってもらえる?もし、受け取ってもらえたら、あのこと…受け入れてもらえたって思ってもいい?」
…
あと一週間で決めなきゃなのかよ⁉︎
オレの人生が変わってくるぞ?
どうする…どうしたら…
…
「あ、でさ…この前のレモン買ったことは、秀には、絶対秘密ね!」
美華は…
秀には、言わないつもりなのかな…
「ところで…ズルかったってのは、なに?」
「あー…それは、あんまり記憶ないときに…その…約束したから…」
「記憶ないとき⁉︎」
「うん…ごめんなさい」
…
それは…もう犯罪レベルにならん⁇
大丈夫そう⁇
「え、秀は?そのとき…どんな感じだったわけ?」
「秀は…わからない。わたし、その日必死で…どうかしてたのかもしれない」
…
色々…聞きたくない内容だったかも…
大丈夫か⁉︎
オレ…
オレは…
「ごめん。消した方がいいかな…音声残してる。証拠ほしくて…」
証拠…
…
「わたし…イヤな女だね。そりゃ、拒否されて当然だわ。」
…
どう返事したら…
「まぁ、オレも精一杯考えるよ。だから、もう少し…待ってて。すぐに返事できなくてごめん」
「ううん。こんなわたしでも、考えてくれるんだもん。ありがとうだよ」
…
「じゃあ、お大事にな」
「え、うん。」
そっと部屋のドアをしめた。
…
どうすれば…
オレが、美華と秀の子どもの父親…
子どもは、幼いときは…まだなんにも知らないけど、いずれわかったとき…どうなるんだろう。
秀も…
もし、美華とオレの子どもだと思っていた赤ちゃんが、自分の子どもだってわかったら、秀は…
もしかしたら秀は、美華と一緒になるのかな…
あんなに知佳子ちゃんとラブラブだけど…
どうなってしまうんだろう…
…
やっぱり、秀には…一番に相談するべきなんじゃないのかな。
次の日、美華にこっそり言ってみた。
やっぱり秀には、言った方がいいんじゃないかなって。
そしたら、美華は…
女心がわからないんだねぇと、呆れ顔をした。
女心…
知佳子ちゃんが聞いたら泣くよ?ってことも言われた。
美華は…たしかに知佳子ちゃんと仲がいい。
秀に言えないのは、知佳子ちゃんにもバレたくないからなのかもしれない。
友達を失いたくないってやつ?
でも…
いずれバレるなら…
…
もしかして、美華は…
だれにも言わないで、墓場まで持っていくつもりか⁉︎
だとしたら…
オレは、責任重大だ…
…
こんな重大なこと…一週間で決めるとか…
マジで…
…
「おはようユウタくん。」
ゲッ…
知佳子ちゃん…
「あ、おは…よう。」
「ついにもうすぐだね!」
「え?」
「わたしにも、ついにできちゃったぁ。美華ちゃんには感謝しかないよー。わたしにもできるなんてさぁ」
⁉︎
は?
「えっ…それって…」
「ふふ、秘密だよ?秀くんには、絶対に秘密なんだからね。サプライズするんだから」
…
え…
秀…
なにしてんだよ…
てか、どうすんだ⁉︎
え、美華に感謝ってなに?
ついにできたって…
美華…
まさか秀を知佳子ちゃんに譲った⁉︎
美華には、オレがいるから…だから、秀は知佳子ちゃんと結婚するってこと⁉︎
てかさ、知佳子ちゃんも妊娠してんの⁉︎
なに…してんの⁉︎
みんなして…
なにしてんだよ⁉︎
オレたち、まだ学生なんだぞ⁈
続く。




