どうしたらいい
美華は、いったい何を企んで…何をどうするつもりなのだろう。
そして、オレとこれからどういう付き合い方をしようと考えているのだろうか…?
…
もし、これが秀よりも先にオレの母ちゃんにバレようもんなら一大事だぞ?
とにかく母ちゃんは、うわさ話が大好きだからな…。
野菜買いにきたお客さんに、とっておきの情報があるわって、言いかねなくね⁉︎
言わない…か?
ん…
どうだろう…
とにかく、寝言なんかでうっかりペラペラしゃべってしまわないようにせねば。
マスクして寝るか?
…意味ないか。
はぁ…
困ったな。
秀は、もし美華に赤ちゃんできたってわかったら、知佳子ちゃんと別れるのかな…
てか、美華は…
どんな作戦を練っているのだろうか…
その日、オレは全く眠れなかった。
次の日、美華も寝不足だってぼやいていた。
そうだよな…
別れた彼氏の子どもみごもるとかさ…
複雑すぎるもんな…
なんなら、秀にはもう…彼女がいるんだもんな…。
「おーっす、ユウタん」
…
なんにも知らない秀が元気よくやってきた。
「あー、秀…おはよう」
「なにー?元気ないじゃんかよ‼︎どうした?美華とケンカでもしたか?」
…
なんだよ…
いつのまにか、美華と付き合ってたくせに…
よくそんなこと…
「あ、知佳子ちゃんだぁ。じゃ、またなー」
…
「おはよう♡知佳子ちゃん♡」
「あ、おはよう♡秀くん♡」
…
めっちゃハート飛び交うじゃん。
美華…
早くどうにかしないと、手遅れにならないか…?
とにかくオレは…
どうしたらいいんだ⁉︎
オレに…なにができるんだー‼︎
…
今日一日…とくになんにもできなくて、なんなら、なんも進展がなくすぎてしまった。
無力なオレは、なんの収穫もなく帰宅した。
「あー、おっかえり!さっき美華ちゃんきてたのよ。たくさんレモン買って帰ってくれたのよー。いい子よねぇ。ね?ん?ねえ?」
…
母ちゃん…テンション高くないか?
でもって…
なんか、さぐってないか…?
てか、レモンって…
もう…つわりがはじまった?
ヤバいじゃんか…
…
やっぱりこのままじゃ、手遅れになるんじゃないかって、せっかちなオレは、美華に電話した。
「もっしー、どうしたのー?」
「なぁ美華…やっぱり昨日のことなんだけど…」
「昨日?なに?どっちのこと?あっちのことなら、あとで直接話そ?まぁ…わたしもズルかったってのもあるし…昨日は、タイミングがよくなかったよねー」
…
どっちとは?
あっちもこっちもなくね⁉︎
でも、直接話そうって言われたら…
これ以上は、あれだよなぁ。
「わかった。今度直接話そう。いつがいい?なるべく早い方がいいよな」
「えー、積極的〜。どうしたの?急にさ?」
「そりゃ、そうなるって…」
「そうなの?嬉しい。じゃあ、明日は?土曜日だし、ちょうどよくない?」
「わかった。明日な」
「はーい。なら、わたしの部屋でよき?」
「うん。」
オレの部屋だと、もしかしたら母ちゃんが面白がって盗みぎきにくるかもだからな。
明日…
それより…ズルかったってなに⁉︎
美華…なにしたんだよ⁉︎
早く明日にならないと…早く…
…
次の日も…やっぱり寝不足で迎えた。
ズルかったって言葉が、ずっとズルズルしてて…気になって…
寝れなかった…。
まだ午前中だけど、オレは美華に了承を得て、美華のところへ向かった。
「ごめんな、早くから」
「ううん。わたしもあんまり眠れなかったし…ちょうどよかったよ」
「そう?で、体調はどうなの?この前たくさんレモン買ってったって母ちゃん言ってた」
「あー…、そうだよね。すぐバレるね。隠してもすぐバレる。」
「うん。時間の問題だ」
「たしかに。てかさ、それより…この前のやつ…しない?」
「え?この前のやつ?なんだっけ?」
「キス…だよぅ」
⁉︎
えっ⁉︎
なぜ…
え…
どうしてこの前は拒んだのに…なぜ今…
…
もしかして…
もしかする⁉︎
美華…秀のこと諦めてオレをパパ認定してくれたのか⁉︎
ちょ…
いきなりパパって認定されても…
心の準備ってものがある…。
「その…キスは、あれだよ…よく話し合ってっていうかさ…。焦らないほうが。」
「なんで⁉︎この前は、しようって言ったのに?わたしが…わたしにできちゃったから?そんなにいや?そりゃ…たしかに、自己管理が甘かったって言ったら…そうなんだけど…」
「まぁ、とりあえず落ち着こうって」
…
どう…したらいいんだよ。
続く。




