ドワーフからの贈り物(地雷)
白魔族の前に、ドワーフの件をかたずけなければならない事に涼音は気付いた。
「あぁ~、行かないと駄目か。」
「フフフ、そうですね。」
「シャイナは通常運転っと。」
「最高の武器を見せたのに、いったい何を渡してくれるんだろう?」
「解りません。」
「行きたくないなぁ。」
「とりあえず、度数の高いお酒を土産にすれば何とかなるのではないでしょうか?」
「あぁ、ドワーフは酒好きっていうあれかぁ。」
「はい。」
「うぅ、あたしのお小遣い少ないのに。」そう言いながら、涼音は酒屋で度数70のスピリッツを購入した。
そして、約束通りの時間に境森を潜った。
「おぉ、待っていたぞ。」ドワーフの王子が満面の笑みでそこにいた。
「あぁ、昨日ぶりだね、これお土産。」涼音が酒を手渡しながら言う。
「こ、これは酒か、しかも酒精が高そうな。」
「お小遣叩いたよ。」
「おぉぉ、こちらが礼をする立場なのに、この様な物を頂けるとは。」
「あぁ、気にしなくていいよ、気持ちだから。」
「なんと、感服しました。」
「で、此処に呼んだ理由は?」
「はっ! そうだった、これを受け取ってほしい。」そう言いながら、ドワーフの王子が包みを涼音に渡す。
「これは?」
「籠手だ。
「籠手?」
「あぁ、昨日見事な剣を見せてもらったからな、それならば礼として渡せる物だ。」
「へぇ、それじゃ、有難く貰っておくね。」
「それだけか?」
「え?」
「我ら(ドワーフ)の宝具なのだが。」
「え? そんなに重い物なら返すよ。」
「いやいや、返さなくていい、が、我らの宝具でもその反応なのか。」
「あはは。」
「其方の装備を作られているのは、それ程の存在なのだな。」
「あぁ、そうだね、その通りだよ。」涼音は、最上級の5人の詩織を思って言う。
「できれば、其のお方に相ま見えたいものだ。」
「うん、聞いておくよ。」
「本当か?」
「約束する。」
「おぉぉ、是非に、是非に!」
「食いつくね、聞いておくよ。」
「ふふふ、涼音様、歴史に残ることをしていることを気付いていませんね。」シャイナの言葉は涼音には聞こえなかったようだ。
「じゃぁ、これは貰っておくね、ありがとう。」
「おぉ、役に立ててくれ。」ドワーフの王子がサムズアップして言う。
「シャイナ、帰ろう。」
「ふふふ、罪づくりですね。」
「はえ? 何が?」
「ふふふ、何でもありません。」
「?」
「ふふふ、帰りましょう。」
「うん。」
**********
「んで、これを貰って来たと。」詩織が籠手を見ながら言う。
「うん。」
「はぁ、あんた、これを鑑定しなかったの?」詩織が籠手を涼音に渡しながら言う。
「え?」涼音は籠手を受け取って言う。
「鑑定してみなさい。」詩織はそう言ってカウンターにうっぷす。
「え~? 鑑定!」涼音はその籠手を鑑定する。
『ドワーフの守護の籠手、レベル99、ドワーフの王の寵愛を受けた者に対するいかなる攻撃もはね返す。』
「なにこれ、めちゃくちゃ重い!」
「ドワーフの求婚だね。」
「げっ!」
「しー姉、どうしよう。」
「返してきなさい。」
「やっぱり?」
「それが一番、後腐れない。」
「解ったぁ。」
「ふふふ、涼音、お供しましょうか?」
「シャイナ、知ってたね?」
「ふふふ、涼音もご存じだったのかと。」
「教えてよ!」
「あら、『人の恋路を邪魔するものは、馬に蹴られて死んじまえ。』と言うじゃないですか。」
「なんで、エルフに人族の諺が伝わっているのよ!」
「ふふふ、なんででしょうね?」
**********
「って訳で返す。」涼音がドワーフに言う。
「な、なんでだ?」
「重い!」
「なぁ、そんなはずは、我ら(ドワーフ)の技術で重さは感じない筈だが。」
「いや、込められた思いが重い!」
「なんだと。」
「求婚をする代物を貰いたくないよ。」
「え?」ドワーフが困惑する。
「え?」涼音も固まる。
「これを渡すことにそんな意味が?」
「知らないで渡したの?」
「初めて聞いた。」
「と言う訳だから。返すね。」
「あぁ。」
「んじゃね。」
「待ってくれ。」
「なに?」
「それでは、礼が出来ていない。」
「いらない。」
「え?」
「もう良いから、気にしないで。」
「そんな訳には。」
「んじゃね。」そう言いながら、涼音は全力でその場から逃げた。
驚くことに、シャイナがその速さについてきた。
「ほぇ~。」涼音は、シャイナの身体能力に驚愕した。
更新の間隔が酷いことに。。
ごめんなさい、頑張ります。




