表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
74/90

境森の向こうで

「とりあえず、境森まで行って、そこから繋がるはず。」涼音が言う。

「まだ、圏内だね。」そう言いながら理沙が携帯を操作する。

「しかし、涼音、まだ学校指定のジャージなんだ?」真紀が言う。

「う~ん、しっくりくる忍者装束が無くて。」

「でも、今回はそれじゃまずいね。」

「そうだよね。」

「とりあえず、これを装備しとけ。」真紀が涼音に胸当てを渡す。

「これは?」

「あたしが普段付けてる奴だ。」

「ねぇ、真紀姉、フラグ?」

「え?」

「これをあたしが付けたら、真紀姉が死んじゃうって?」


「ははは、ないない。」そう言いながら真紀が装備を変える。

「真紀姉?」

「大丈夫だ、見て。」真紀がウインクしながら涼音に言う。

 真紀の胸部には、頑強な胸鎧があった。

「黒龍様に刺さった程度の針なら、これで楽勝。」

「おぉ。」

「その胸当ても、あの程度の攻撃なら、問題なく弾く!」

「判った、ありがとう真紀姉。」そう言いながら、涼音はジャージを脱いで、胸当てをつけ、その上からジャージを着た。


「ちょっと、あんたら何で着いてくるの?」理沙姉が後ろを振り返って言う。

「え?いや、帰れって言われなかかったので。」シュワが答える。

「桃花、今回はやばいって。」涼音が桃花に言う。

「ん~。神威は通用しない。」詩織がぼそりという。

「と、言うか、今回は邪魔?」真紀が言う。


「桃花、シュワ、今回はここで帰ろう。」涼音が言う。


「次が有るって事で良いんだよね。」桃花が叫ぶ。


「ははは、桃花、あたしらが死ぬ前提?」涼音が言う。

「いや、だって。」桃花が涙を浮かべながら言う。


「しー姉、あたしら死亡認定されてるっぽいんだけど。」涼音が詩織に言う。

「ん~、桃花、帰ったら教育してあげる。」詩織が言う。

「ははは、桃花、私も帰れたら色々叩きこんであげるよ。」理沙も併せて言う。


「なんで、皆して死亡フラグっぽい事言うんですか!」桃花が叫ぶ。


「桃花、お約束?」涼音がにっこりとほほ笑んで、サムズアップする。

「涼音。」

「ん?」

「私、どんな顔をすればいいのか解らないよ。」

「笑えばいいと思うよ。」

「涼音。」

「なに?」

「それ、パクリ。」


「ここで言うかぁ!」


「ほら、涼音、行くよ。」理沙が言う。

「はい、理沙姉。」

「と、言う事だから、あんたらは道楽亭で待ってて。」涼音が言う。

「でも。」桃花が言う。

「もっと力を付けたら、隣にいてほしい。」涼音が言う。

「つぅ。」

「でも、今は。」

「・・」

「足手まとい。」

「うぅ!」桃花がその場で崩れ落ちる。



「ごめんね桃花。」そう言った涼音の気配が消える。


「あぁ、本当に今の私じゃダメなんだ。」桃花は森を見つめて言う。

「桃花さん?」シュワが桃花を呼ぶ。

「うん、帰ろう、そして高みを目指そう!」

「え?桃花さん?」シュワが言う。

「うん、何でもない、帰ろう。」


「え? はい判りました。」シュワが答えるが桃花はそれを冷静に受け止めた。



「さて、ここを超えたら魔族の世界と繋がる?」理沙が言う。

「まぁ、行くしかないよね。詩織が答える。

「ちゃい、ちゃいって、片付けようよ。」真紀が言う。

「あたしは、ここから消えるから。」涼音が言う。

 そして、涼音の存在が消える。


「理沙殿。」ハイベルトが声をかける。

「理沙様。」セルフィーも同じように声をかける。

「あぁ、お見送り感謝します。」理沙が言う。

「魔族のことは、あたしらに任せて。」詩織が言う。


「力になれなくてすまない!」

「私達にもっと力があれば。」


「あたし達が、抑制力が有ったってだけだよ。」理沙が言う。

「まぁ、今回はくじ運が悪かった?」詩織が言う。

「その時、一番力がある種族が対処するっって事だから。」真紀が言う。


「んじゃ、行こうか!」理沙が言う。

「おぉ、理沙姉かっこ良い。」詩織が言う。

そして、そこに潜る。



「あそこが元凶?」詩織が言う。

「任せて。」真紀がそこに跳ぶ。

「くははは、我を無視してそこを潰すか?」魔族が真紀を阻もうとする。

「させない!」詩織が魔族に攻撃する。

「こっちを見ろ!」理沙が最大級の魔法を飛ばす。

「おぉ、我の攻撃をいなすか!」魔族が楽しそうに言う。


 

 理沙姉たちの攻撃は魔族に相殺される。

「フハハハハハ、死ね、下等な人族よ。」

「させないよ!」涼音の声が聞こえた。

魔族の足の腱が断裂する、

「クハぁ。」

「今出来る事をやる!」涼音の声が聞こえる。

 そこにいた魔族の四股が四散する。

 涼音は足の腱だけでなく、魔族の全ての腱を断裂していた。

「何が起きた?」洞窟の天井を見ながら魔族が思う。

「悪いけど、あんたの手足を使えなくした。」

「なんと?」

「で、これで王手。」そう言いながら涼音が魔族の額に忍者刀を落とす。

「くは。」その魔族の命が終わる。


「あっけない。」詩織が言う。

「こっちも終わった。」魔族の国と繋がった場所を封印して真紀が笑いながら言う。



 しかし、魔族の身体は消滅しない。

「まだ終らないみたいだね。」理沙が言う。

「え?」涼音がそう答えたとき、魔族の身体が爆ぜた。

「なぁ。」

「何これ?」涼音が言う

「やってられない!」詩織が言う。


 そこに現れた、魔族の影。


「これが本体か!」

「くははは、実態を消滅させられたのは数百年ぶりだ。」魔族の影が言う。

「あ~、魔族の影に会うのは久しぶりだねぇ。」理沙が言う。

「な、お前たちは影の魔族を知っているのか?」

「昔、何体も屠った。」詩織があくびをしながら言う。

「大丈夫ですよぉ、私達は、それの滅し方もちゃんと覚えていますから。」真紀がにっこりとほほ笑んで言う。

「な。」

「ちゃんと、消滅させてあげますから、心配しないで良いですよ。」真紀が笑顔で答える。

「なあ、お前たちは何者だ?」魔族が問う。


「ふふふ、あなたが敵対した。」理沙が答える。

「ただの人間。」詩織が良い顔で言う。

「もっと、脅威になると思ったけど、あてが外れた。」真紀が香ばしいポーズで言う。


「姉さんたちが壊れた?」涼音がその場にしゃがんで言う。


「ふふふ、とりあえず排除が先。」理沙が何かの陣を描く。

「そして、そこへの誘引!」詩織が陣を上書きする。

「くわぁぁぁ、魂がひかれる!」


「大丈夫、ちゃんと滅してあげる。」真紀が本当にいい顔で言う。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ