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頂上会議2

読んでいただけて感謝です。

叱咤激励とてもうれしいでです。

物凄く感謝です


二つの存在から流れ出る重圧は変わらないのに、シュワと愛華が受けるそれはふっと軽くなった。

それを感じ、涼音が二人に回復を施す。

シュワと愛華が同時に顔を上げた。


涼音の「護壁」と理沙の張った「加護の檻」が目の前の存在から放たれる重圧を完全に防いでいた。


理沙は、更にもう一歩前に出ると、微笑みのまま言う。

「この場所で、それ以上「威圧」をされると、周りにある魔法具が敵対行動を始めてしまいますの。」「その場合、「影」を通して御身にも影響が有りますので、どうかご理解願います。」


涼音はその言葉を聞き周りを見渡す。

すると、理沙の言う通り、あちらこちらで反応を始める魔法具の存在を感じる。

(まじで、この人はなんちゅう物を作ってるのかな?)


するとシャイナとキャラが同時に発言する。

「「そのお方の言われる事は本当の事です。」」

「「そちらにおられる三人は、こちらの「森」が認めた方。」」

「「偽りとはいえ、敵意を向けるのはお止め下さい。」」


するとキャラ達の陣の威圧が弱まった。

そこには金色の鬣の獅子の身体を持つ者が立っているのが見えた。

その場所に実態は無いが、その存在の持つ威圧に似た力は、抑えていても相当なものであった。

「お初にお目にかかる。」獅子が言う。

「東の森の魔獣族の長、ハイベルト・クリシュトガーと申す。以後お見知りおきを、北の森の長殿。」

体格に似合わず、良い声をしているなと涼音は思う。

そして獣魔の長が右手を胸の前に置くと、まばゆい光が一瞬だけあたりを照らし、鬣と同じ金色の髪を持つ美青年が、白いタキシードに白いマントを羽織った姿で立っていた。


(うわぁ、無理だわ。)涼音がその姿を見て引く。

ふと見ると、キャラも「ないわー」って顔で、右手をおでこに充てて、いやいやと顔を振っている。

キャラとは気が合いそうだなと思っていると、「お父様、幻滅です。」と言うキャラの声が聞こえる。

(おぉぅ。本当に長の娘かよ。)涼音が心で突っ込みを入れる。


涼音が理沙と詩織を見ると、二人とも表面上は普通の対応をしているようだ。

(大人だなー。)と涼音が感心していると、周りから不穏な空気を感じる。

(お、お、お、王子様が目の前に)愛華が目をハートにしてガン見する。

(ガン見すんなよ。懲りてないなこいつ。)愛華を見て涼音が思う。

(お腹すいた。)シュワが思う。

お前はお前で、少しは感動しろよ、と思いながら涼音はもう一方の陣を見る。

シャイナの作った陣の中の存在は、一向に威圧を解く気配がない。


シャイナとキャラはお互いがちらりと目配せをして、((これはまずいかも。))と同時に思う。


すると、(ん~~。)と伸びをしながら詩織がシャイナの陣の前まで進む。


(何をするつもり?)涼音が思う。

理沙はやれやれと言う表情で、でも「私、知らないよ」って顔で他所を見る。


詩織は右手の中指と親指を輪にした状態で陣の中にいる存在のおでこのあたりに右手を上げた。

(ん?)とその場所にいた理沙以外の全員が思う。


「バチン!」詩織がその存在にデコピンする。

「はぅぅ。」と言いながら陣の中の存在がおでこを抑えてうずくまる。

(え?それ実態じゃないよね??)涼音とキャラが驚愕する。

シャイナは目を丸くして(この人戦争をするつもりなの?)って顔で詩織を見てる。


「不愉快!」と詩織が言う。

その言葉で、シャイナの陣の影が威圧を解く。


「ふえ?。」涼音は自分の目を疑って変な声を出す。


シャイナは自分の陣の中を見て、目を丸くして呟く。

「誰?」


そこにいたのは、おでこをすりすりしながら、涙目になっている真紀であった。


「真紀姉?」涼音がシャイナの陣に駆け寄り陣の中の真紀に触ろうとする。

しかし詩織が涼音を止める。

「何で?」って顔で涼音が詩織を見る。

「陣に不用意に干渉すると、術者に反動が行く。」

先ほど、自分が思いっきり干渉していた事は棚に上げて詩織が言う。

涼音は詩織の言葉に従い、陣の前で真紀に声をかける。

「ごめんなさい。」

「あたしのせいで、置いてきて・・・」最後は涙声でかすれる。

涼音は大粒の涙をこぼす。


「大丈夫だから。」陣の中の真紀が優しく答える。

詩織は、涼音の頭をポンポンと優しく叩く。


「あのー、私共の長は何処に?」置いてきぼりにされていた、シャイナが真紀に問う。

「私の隣にいますよ、そこにいる仲間に無事な事を知らせたかったので、無理を言って変わってもらっちゃいました。」あっけらかんに真紀が答える。


(凄く大事な事をやってる最中に、個人的要件を割り込ませるなんて。)愛華が思う。

(やはり最上級の5人って偉大だ!)


キラキラと目を輝かせる愛華を見て、シュワがやれやれと肩をすくめた。


「それじゃ、変わりますね。」と言うと、真紀が横に手をやりくるりと身を入れ替えた。

シャイナはぎくりとした顔をしたが、影響は無いようだ。


そこには、シャイナによく似た、シャイナより少し年上に見えるエルフが立っていた。

髪の色は銀に近い金色で、頭には銀色の冠のような物を付けていた。

着ている服は、おそらくシルク製の細やかなデザインが施されたロングドレスで、長身に良く似合っていた。


エルフの長はドレスのスカートの端をつまむと少し広げながら礼をした。

「初めまして、獣魔の長と北の森の長。」

「私はエルフ族の長を務めております、セラフィーナ・キルシュファナーと申します。長いのでセルフィーとお呼びください。」


涼音は涙をふき、詩織とともに理沙の横に並ぶが、ふっと自分が学校指定のジャージ姿なのを思い出し、一歩後ろに下がった。


理沙、詩織、涼音達は、右手を胸の前に置き、二人の長に礼をする。

「私が立場上こちらの森の長を務める川辺理沙と申します。」

「理沙とお呼びください。」


「私は理沙を補佐する雪山詩織と申します。」

「詩織とお呼びください。」


涼音は礼をしたまま、動かない。

このような場で名乗る資格が無いと思ったからだ。

しかし、セルフィーが涼音に問う。

「そちらの方も森に選ばれた方とお見受けしますが?」

「へ?」涼音が反応して少し顔を上げ、理沙を見ると、理沙がこくりと頷く。


「紹介が遅れて申し訳ありません。あた、私はこちらの森の管理者の末席を汚す結衣涼音と申します。」

「涼音とお呼びください。」


「さて、本題に入るとするかね。」ハイベルトがいきなり開会を宣言した。


マジでリアルが。。

頑張って続けますので、生暖かい目で見守ってくださいませ><

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