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頂上会議

リアルがマジであかん。

頑張って更新します。

「な。」愛華は唖然とした顔で奥の席をみる。


(あれが、守の王?)(普通の女の子にしか見えないよ)

そう思いながら、愛華がガン見している。


キャラがそんな愛華に気付き、ニコニコしながら手をひらひらとさせる。

しかし愛華は、森の中で、守の王から受けた重圧を思い出し、引き攣った笑いしか返せなかった。


「つまり、時空震で空間が歪んで死霊の国と森が繋がったと。」理沙が頭を掻きながら言う。

「不死の王はそこから来たって事か。」


「そして、明らかに敵対行動をとっているって解釈で良いかな?」詩織が腕を組みながら言う。


「「はい。」」シャイナとキャラが同時に頷く。


「ねえ、貴方達の「おさ」と話せないかな?」理沙が言う。

「何ならこちらから出向いても良いから。」


シャイナは「ん~。」って考えて言う。「ここに繋げば良いですか?」

キャラは従者二人と目配せして「うちらもここで繋げますよ。」と言った。


(何でもありだなこいつら。)声に出さずに涼音が紅茶を飲みながら突っ込む。

「マジで頂上会議ですかぁ。」シュワの声にこくんと涼音が頷く。


理沙は普通の「魔法師」でしかない。そばにいる詩織もレアの「錬金術師」ではあるが

それでも普通の人間だ。」

しかし、森についての権限はこちらの世界の誰よりもある。

彼女たちが森に認められているからだ。

過去に、それを理解しない無能な政治家と呼ばれる人種が、おそらくその人間よりも有能な部下を何人も引き連れて森に入り、森の逆鱗に触れて帰らぬ人となっている。

こちら側の森は何らかの意思を持って、森に入る人間を選んでいる。

森に選ばれるということはそう言う事だ。

その意味ではシャイナもキャラも森に選ばれている人種なのだろう。

森でそれぞれの場所と繋ぐという行為が可能だと言うことは、そう言う事なのだ。


シャイナは目の前に鏡のようなものを召還した。

そしておそらくエルフの言葉だろう、よく聞き取れない発音で鏡の中の誰かと話をしている。

暫くして理沙に向き直り、「お会いするそうです。」と言った。


キャラたちは3人で複雑な腕の組み方をして、その組んだ手の中に出来た空間を通して、何処かと話をしている。こちらもその発音が聞き取れない。


森の中でも、今ここでも普通に会話が成り立っているってことは、どちらの種族も相当に高等な種なんだろうな、と涼音が考えていると、キャラからもシャイナと同じ言葉が返ってきた。


「少し広い場所をお借りできませんか?」シャイナが言う。

「私たちもお借りしたい。」キャラが続く。


「ではこちらに。」理沙が席を立ち、店の奥に案内する。

そこには、普段、理沙が何かの研究をしている部屋があり、その部屋の半分、12畳ぐらいの場所には何も置いていない空間があった。


「ここでどうでしょう?」理沙が問う。

「陣を作ってもよろしいですか?」とシャイナが聞く。

「どうぞ。」理沙が答える。

「少し時間をくださいな。」と言いながらシャイナが床に向かい手を翳すと、手のひらからキラキラと光が下りていき、直径2m程の陣を描き始める。


キャラたちはその反対側で、それぞれが一辺2m位の正三角の頂点の位置に立ち、中心に向かい、膝まづく姿勢で祈りを始めた。

すると、三角形の中心部分からこちらも陣らしきものが形成され始める。


その様子を見ていた理沙と詩織は、涼音に「少しお願い。」と言うと別の部屋に消えた。

「はい。」涼音はそう言うと二組が作業をしている反対側の壁際に行き、腕を組んで作業を見守る。

愛華とシュワも、涼音のそばで興味深げにそれぞれの作業を見ていた。


5分ほど過ぎた頃、陣が完成に近づいたのか、陣の中央部分が薄っすらと輝き始めている。


「そろそろかな?」

その言葉で涼音が横を見ると、理沙と詩織が、日本の皇族が着るようなドレスを着て立っていた。

「おおぅ。」それに気づいた涼音が声を出す。

(それほどの存在が来るって事か)涼音が思った瞬間、シャイナの作った陣の中央に「存在」が現れる。

ほぼ同時に、キャラたちの陣の中央にも同じような物が現れ始めた。


涼音は(やば!)と思いながら「護壁」を張る。

それと同時に二つの存在が顕現した。


愛華は思い出す。森で「真の守の王」に出会った時を。

シュワも思い出す。この店で飲み物に毒を仕込もうとした時の理沙の怒りを。

しかし、今、目の前に現れた二つの存在は、過去の重圧が児戯に思えるほどのものであった。

その重圧は二人の精神を凌駕する。

「うぎゃ!」

「はぅ!」

「護壁」の保護を受けているが、シュワと愛華がその波動を受けて跪く。

そのまま土下座の格好になり、あろう事かHPがガンガン減っている。

涼音はレジスト出来ているが、二人をこれ以上保護できずにいた。


すると、理沙が一歩前に出て、にっこりと微笑みながら言う。

「お戯れはその辺で。」


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