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更に再び道楽亭(愚者の頂)

申し訳ない、ご足労願えないかな?」と涼音が言う。


「涼音たちの町にかい?」キャラが問う。

「長老。じゃないけど長がいるから、貴方達の長老との話し合いを相談したい。」

シャイナとキャラに向かって涼音が言う。


「うん。」シャイナが頷く。

少し考えた後「解った。」キャラも同意した。


「シュワ帰るよ。」境森の方に声をかけると木の影からシュワがひょっこりと顔を出して答える。

「あい。」

シュワはシュタっと涼音の前に飛んでくる。


そんなシュワを一瞥するとキャラがぼそりと言う。「そこの猫娘から同胞の匂いがするな。」


それを聞き、シュワの尻尾がブワツと太くなる。

顔から血の気が引いていき、がくがく震えながらシュワが言う。

「あの、あの、私、食べちゃいました。」


(あー、そう言えば食べさせたよ。)涼音が思う。

「ごめ

「ずびばぜ「あー気にしないで良いよ。」二人の言葉を遮ってキャラが言う。


「森の中の事だし。」「しかも、私が直々に粛清しに行った奴だし。」

キャラが満面の笑みで言う。「どのみち終わってる奴だったから。」


(やっぱ、怖いわ。このおねーさん。)涼音がやれやれと思う。

シュワはまだがくがくしているが、取り合えずは無事だと感じたらしい。

「こちらでございます。」とぎこちなく道案内を始めた。


---------------


(今日何回目だよ?)と涼音が思いながら道楽亭に着いた。


シュワがドアの横に立ち、ドアを開けながら言う。

「道楽亭へようこそ。」


店の中に入るとシュワが雰囲気にのまれて軽口を聞く。

「こちらがこの店の長老です。」

瞬間、「はぎゅっぅぅぅぅ!」っと言いながらシュワの身体が縦に360度回転して尻餅をつく。

カウンターの中にいた理沙が一瞬でシュワの前に立ち、デコピンを喰らわせていた。

理沙がにっこりしながらシュワに聞く。

「誰が長「「「「老」」」」だって?」

すごく「老」に反応している。


(この人の前で歳の話は禁句だな。)涼音が心に刻む。


何が起こったか理解できていなかったシュワがふっと我に返り、まるで鬼神のようなオーラを纏った理沙の顔を見て、一瞬で顔面蒼白になり

「ずびばぜんでぢだぁぁぁ!」と言いながら、半狂乱で土下座する。

「調子こいてましたぁぁぁ。」


その様子を見ていた涼音が、理沙のそばに行き、こそっと言う。

「理沙姉。お客様。」

理沙が我に返ってその存在に気付く。


「おぉぅ。」凄い声が出た。「また、あんたは何て言う存在を!」理沙が言う。

「おちおち寝てられない・・」詩織が顔を上げて言う。


守の王と呼ばれた、「キャラ」が「道楽亭」の入り口でニコニコと微笑んでいた。


「と、とりあえずこちらに。」理沙がそう言いながら、奥にある6人掛けのソファにキャラを案内する。

片方のソファの真ん中にキャラ、その左右にそれぞれアメリとラビィが座る。

その反対側に詩織、理沙、シャイナが座った。

涼音はそこに近いカウンターの椅子にいた。


少し引きつりながら、シュワが紅茶を配膳する。

「よろしければ、どうぞ。」

理沙の言葉でキャラがカップに手をかける。

ふっと匂いを嗅ぐとキャラはカップに口を付ける。

「美味しいものですね。」キャラがほほ笑んで言うと、アメリとラビィも同様に紅茶を口にする。

「これは。」

「初めての味ですが何か懐かしい。」


「お、お口に合って良かったですぅ。」シュワが引き攣った笑顔で言う。


涼音がカウンターで紅茶を口にして言う。「事実上の頂上会議じゃん。」

「そう思いますぅ。」シュワが言う。


その時、玄関から間延びした声が聞こえてきた。

「ただいまです~。」

愛華が大量の荷物を持って道楽亭の入り口に立ていた。

(パシリに使われたね。)と涼音が思うが、愛華は気にしていないようだ。

大量の荷物をカウンターの前に置いて、シュワに声をかける。

「シュワ、冷たいお茶頂戴!」


「あい。」

愛華の目の前に良く冷えたお茶の入ったコップが置かれる。

それを飲みながら、愛華が奥の席に気付く。


「あそこにいるの誰?」愛華が疑問形を外部涼音に放つ。

涼音は「え~。」って顔で愛華を見る。

「昨日会ったでしょ。」

「へ?」愛華が呆けた顔になる。

「え?誰?会った?」


「守の王だよ。名前はキャラウェイって言うんだって。」

「ブフゥ!」愛華がお茶を噴出した。

「うわ、汚いですぅ。」シュワがおしぼりを愛華に渡す。


「げほげひげほ。」愛華がむせる。

(やっぱり、この店おかしいよ)

「ぶはっ。はぁ~。」

(お、立ち直った)涼音が愛華をちらりと見る。


「何がどうなってんの?」小声で愛華が涼音に問う。

「いや~、色々あって。」

「詰る所、みんなで対応する案件が出来ちゃったって事かなぁ。」涼音が淡々と答える。


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