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ダンジョンにて5

「愛華、短絡的に考えるの良くないよ。」涼音が言う。

「言葉をそのまま受けとるんじゃなくて、その裏を考えないと。」


「物理攻撃ほぼ無効、魔法攻撃無効、じゃあ他の攻撃は?って事ですよ。」シャイナが言う。

「物理攻撃無効とか魔法攻撃無効って、どうして無効かって考えるんです。」


「ん?」愛華がわかんないって顔をする。


「さっきシャイナがやってたじゃない。」涼音が言う。

「ドラゴンゾンビにシャイナが撃ったの炎魔法の矢だよ。」

「愛華、ドラゴンゾンビには聖魔法以外効果ないって思ってる?」


「魔法攻撃無効と言うのは大概は外部からの攻撃に対して耐性があるんですよ。」シャイナが言う。

「でも、自分で魔法を発動する時には、その効果はないでしょう?」


「つまり、体内に直接魔法をぶち込んでから魔法を発動すれば、魔法耐性は無いのと同じって事。」涼音が言う。

「それが、シャイナの魔法を纏った魔法矢。」

「物理攻撃無効も外側からの攻撃耐性だとすると、体内で爆弾が破裂したらどうなるのかなぁ?って事。」

「そして、そこに鎮座するのは「不死の王」と呼ばれる「魔導士」が永遠の命を得る為に闇落ちした存在。」

「「魔法」は無効かもしれないけど、「属性攻撃」はどうかなぁ?」

「肉体は朽ちているけど、その核や、残った骨に中から「こつん」ってやったらどうなるかな?」

「その愛華の剣で。」涼音がにっこりとほほ笑んで言う。

シャイナも「うんうん。」と頷いている。


「え~っと。この周りの業火を通り越して突っ込めと?」愛華が言う。

「やだなぁ、さっきの奥義を、ちゃいちゃいってやればおkでしょ。」涼音が言う。

愛華は先ほどの失態を思い出し赤面する。

「つぅ?」

「これは私が特攻しないと一生ネタにされるって事だよね。」

「ふぅ。」愛華が覚悟を決める。


愛華が手に取った刀に念を集中し始めた。

目標は目の前の「不死の王」の頭にある「核」。

涼音とシャイナは見守っている。


「ふぅ。」愛華が息を吐く。そして「ふっ!」と息を吸うと「真空斬!」と発して「不死の王」に突っ込んだ。

それに合わせて涼音が愛華に「護壁」の上位魔法の「固護壁」をかけ、更に刀に聖魔法を纏わせる。

シャイナは愛華の刀に「浄化の炎」の魔法を乗せた。


一瞬で愛華の刀が「不死の王」の頭部の核に届く。

「ガシュ!」乾いた音が響いた。


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