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愛華視点

私の名前は「愛華」。

侍のレベル適性が高く、生まれながらに「侍」として行動してきた。


レベル上げという「討伐」も誰よりも多くこなした。

だからレベルの成長が遅いと言われる「侍」でも16歳でレベル17まで到達していた。

普通の職業レベルなら40歳位で到達するレベルだ。


しかし、この森で「守の王」と言われる存在に邂逅したため、いきなりレベルが20まで上がった。


何か色々理解できないことが現実の事として起こっていたがそれを認識できないでいる。


そして古の伝説のように語られていた「キラータイガー」が目の前にいる。

自分の識別では1対1でなら何とか勝てると判断していた。

しかし、更に上位レベルの「サーベルタイガー」が2匹も目の前に現れた。


(無理無理無理。)

(あんなのと戦ったら私瞬殺ですよ。)

と思っていたら、そばにいるシヤイナと言うエルフの少女が理解できないことをいう、


「いくつ出来ます?」


(いやいやいや、いくつって、何言ってるのこの人)

と思った時

「サーベルー2と雑魚15位貰って良い?」って涼音の声が聞こえた。


(は?何言ってるの?)そう思いながら連れの涼音を見ると。

「はい、では残りは私が頂いても?」シャイナが言う。


(なんだよこいつら。)と愛華が思った時にはすべてが終わっていた。


周りに転がる獲物を封じた魔石のようなものと見慣れない物体。

愛華には何が起きたのか瞬時には理解できなかった


涼音とシャイナはお互いに自分の獲物を相手に渡し、相手の獲物に感嘆していた。


「「こんな「魂」の封じ方初めて見ました(みたよ)。」」


いや、もう私解らないよ。

魂の封じ方ってなに?


「「え?「素材」を純粋に封じる事だけど(ですよ)。」」二人が同時に答える。

心の声が漏れていたようだ。


いや、落ち着こう。

とりあえず


涼音が使った技は前に見た事がある。

あの「偽の守の王」を封じたものだ。

たしか「封魔石」とか言っていた。

レベル差が3倍以上あればその相手を封印できるとか。


そして、「シャイナ」と言うエルフの少女が使った技。


私の目には何かの種を土に蒔いて、その種が一瞬で育ち、花のように見えたものが「キラータイガー」を捕獲すると同時に収縮し結実したとしか見えなかった。


「これは、私たちが「素材」の確保に使う「捕食樹」と言うものです。」シャイナが言う。

「元々は食虫植物だったのですが、祖先が品種改良をしたそうです。」

やはり使う者のレベルによって、捕縛できる対象が変わるそうだ。


「・・・」

「あの。シャイナさん。」何かを決意したように愛華が言う。

「もし良かったら職業とレベルを教えてもらっても良いですか?」

「いや、もし秘密なら良いですけど。」


涼音が残念そうな顔をして愛華を見る。

職業やレベルを人に聞く事はタブーに近い事だ。

その場でその相手に殺されても文句を言えない。


「あら、くすくすくす。」シャイナが笑う。

「涼音、この人本当に素人なんですね。」

「はぁ。」涼音がため息をつきながら愛華に言う。

「それの意味本当に知らないの?」


しかし愛華は真剣な目をして言う。

「知ってる。」

「でも知りたいんだ!」

「私は森のこの場所にいてはいけない存在だ。」

「だからこそ。そのレベル差を知りたいんだ!」


シャイナはその言葉を聞くとにっこりとほほ笑んだ。

「良いですよ。見ても。」

「愛華、シャイナが優しい人で良かったね・・・」涼音が言う。


ふっとシャイナのガードが消える。

「へぇ。」と驚きの声を上げたのは涼音であった。

愛華にはシャイナの現レベルだけが見えた。

「ハンターレベル80」


「ハンター」は弓使い系の上位職であり、初期の「弓使い」のレベルに換算するとレベル240相当である。

侍のレベル80と同等である。


「~~~。」愛華が落ち込む。

(遠い、遠すぎる。)

(この二人のレベルに到達するには後どの位かかるんだろう・・)愛華がそう思った時


「シャイナ、魔術系と盗賊系も持ってるんだ。」涼音が言う。

「物理攻撃と魔法攻撃がほぼ無効って引くわ~。」


「くすくすくす、魔法無効と忍者特性の隠密で物理攻撃をほぼ当てられないスキルを持ってる涼音に言われたくないですわ。」

シャイナも先程「保護」を解いた涼音を思い出して笑いながら言う。


(やっぱり私ここにいちゃ駄目だよ。)愛華が思う。


しかし愛華の思いをよそに「さて、レベル上げ再開しようか。」涼音が言う。

「シャイナ、良かったら協力してくれない?」


「あら、ついて行ってもよろしいの?」シャイナの問いに

「え~。うちらもうマブ(親友)でしょう?」涼音が答える。

二人はお互いを見、拳を打ち合った。


「とりあえずこのダンジョン攻略しようか。」あっさりと涼音が言う。

(え?何言ってるの?この人。)愛華が考えるが、二人はダンジョンの奥に向かってすたすた歩き始めてる。


二人が離れると同時に濃くなる周りの存在を感じ、愛華は慌てて速足で二人を追いながら考える。

(はぁー。私無事に帰れるのかな。)


愛華は気付いていない。先ほどの「サーベルタイガー」達を涼音とシャイナが封じた事で愛華もおこぼれを貰っていることを。

愛華の侍レベルは25になっていた。



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