不死の神
エルリンとアストリッドはシュナイゼルに連れられて、入ったことのない部屋に来た。
そこは礼拝堂で、奥には大きな女性の銅像が飾られている。
「ここは?」
エルリンはアストリッドの手を引きながら、礼拝堂の雰囲気に圧倒されていた。
「リン、凄く綺麗なところだね!」
アストリッドは気持ちを素直に表した。
「美しいだろう?ここは城の中で私が一番気に入っている場所だ」
シュナイゼルがうっとりした表情で語った。
「ーー不死の神・・・」
「そうだ、我々の崇拝する神、6元始の祖、女王イライザ様だ・・・」
シュナイゼルは銅像の前で、膝をついて祈りを捧げる。
お祈りを終えたシュナイゼルが、エルリンを見て言った。
「6元始と言われているが、実質、現在活動しているのは私一人だ」
シュナイゼルは遠い目をして続ける。
「もう、イライザ様に祈りを捧げる者も少なくなった・・・ラファエラ、どうか、入信してはもらえないだろうか?」
「ーーー凄く魅力的で吸い込まれそうな美しさです、これが、女王イライザ様・・・わかりました、この方に祈りを捧げさせて下さい」
エルリンは膝をついて祈りを捧げる。
「あたしもやる!」
アストリッドもエルリンの仕草を真似る。
「ラファエラ、アストリッド。これで二人はイライザ様の信者だ。」
シュナイゼルはエルリンとアストリッドの頭に聖印を付けた。
この小さな祈りが、エルリンの運命をまた一つ変えていくことになる。




