魔人プラム
「キャハハハハハ!」
プラムの黒く鋭い爪が何度もエルリンを襲う。
エルリンはウォーハンマーのシャフトで全て受けきる。
「お前ら、こいつを抑えろ!」
プラムが村人に命令すると、近くにいた村人達がエルリンに襲いかかる。エルリンはそれを必死でかわすと、その隙を狙ってプラムが斬りつける。
「隙あり〜キャハ!」
「くっ!」
何とかかわしたが、頬をかすめて血が滲み出る。
エルリンは後ろに飛び退り、周囲を警戒しながら呼吸を整える。
「なるほど、このままじゃジリ貧ね・・・ハァァァァァ!」
身体強化術の使うと、身体にマナが宿り肉体が力がみなぎる。
「フン!今更、そんな上底したところで・・・」
エルリンの動きが急激に速度を増し、プラムが構える隙も与えずウォーハンマーを振り回す。とっさに避けようとするプラムだったが間に合わない。ウォーハンマーが左腕に命中すると、骨を砕きながら体全体を柱に叩きつけられた。
「ブガッ!」
砕けた骨が内臓に突き刺さり、口から血が噴き出る。
プラムは吹き飛ばされながら考えていた
「ウォーハンマー使いのエルフ・・・まさか!」
血だらけで横たわるプラムにエルリンはゆっくりと近寄る。
「相手が悪かったわね、今のあんたの姿・・・とても無様よ、小物の魔人さん」
「ぐっ、ぐはっ!お・・まえ・・・赤い・・戦・・・」
言い終わる前にエルリンがトドメを刺す。
人形化させられていた村人達は全員その場に倒れ込む。
白ローブの男もどうやら村人で、ハイプリーストでは無かったようだ。
皆が正気に戻って目を覚ますまでしばらくかかるだろう。エルリンはハイプリーストがラーデル村に来るまで、村人達を世話することにした。
少女に化けた魔人による、ラーデル村制圧作戦は失敗したが、目的はわからず終いだった。




