2 モテ男の恋
休み時間
モテ男
トン子のやつ、俺と目もあわせないし、
ろくに口きいてくれないんだよな。席が近くなったのに。
演鶴子
トン子? 笑笑 あの子に恋愛とか無理でしょ。
陰キャだしね。 私付き合ってあげてもいいのよ。
モテ男
時々遠くから俺のこと見ているような気がするんだよな。
いや、見ている!!遠くからだと目が合うもんな。
プン子
ねえ、演鶴子とモテ男、付き合ってるのかな?
お似合いだよね。
オペラ女
(オペラを歌いだす)
演鶴子よー
(オペラ: 誰も眠ってはならぬ)
****
ホームルーム
司会者 今年の合唱コンクールなんだけど、
ピアノ伴奏やりたい人いますか?
瑠菜
トン子、やったら ?
トン子
うっ、うん。やりたいけど
演鶴子
何よ!!私がやるのよ!!
トン子
うっうん、お願いします。
司会者
伴奏は、演鶴子さんで。
クラス
(拍手)
瑠菜
なんで遠慮しちやったの?
トン子 うっうん、だってなんか 悪いかなって。
私もそんなに自信ないし…
演鶴子
何よ!!まるで私のために??最悪よね!!
*****
お昼休み、 トン子は教室の電子ピアノで、
ショパンを楽しく得意気に弾く。
瑠菜
さすがじゃん
トン子
いや、なかなか上手く弾けないな 笑笑
演鶴子
そうね、ちょっと速く弾けるからって、上手い訳じゃないわ!!
演鶴子は合唱曲の楽譜の束をもってくる
ピアノを、トン子と交代して
合唱曲をの伴奏を弾きはじめる
演鶴子
ほら、皆
皆歌う
演鶴子は
涙をうっすらうかべる。
オペラ女は
感動して感極まり、オペラを歌いだす。
瑠菜とトン子はキョトンとするが、
トイレにでも行こう、といって、はしゃぎながら教室からでていく。
演鶴子
何よ、あの人たち!!
****
次の休み時間
プン子
演鶴子ってね、いつもたくさん合唱曲の譜面持ち歩いてるんだって。
いつでも皆に色んな曲歌って貰えるようにね。
偉いよね
トン子(上の空で)
うっ、うん。そうだね。
トン子の頭のなかは、
トン子は、子犬のワルツを弾いている自分を想像している。
(心の中)
実際には、途中で躓くことも多いが、
想像のなかでは、軽やかにひきこなしている。
ああ、ショパンが上手くひけたら、幸せだな
チャイムがなって、授業はじまる。
トン子はあくびをして、机に突っ伏して寝てしまう。
男子 1
トン子って、可愛いけどさ、
何考えてるかわからないよな。
男子2
可愛いか?笑笑
男子3
いつも寝てるしな
あー、また寝てる
モテ男
笑笑
この物語はフィクションです。登場人物は全て架空の人物です
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