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ちょっとしたことです。  作者: 御尻織ぺし子
始めました!
13/54

激昂疲れの訓練生。

ぺし子は自分の中で小宇宙(コスモ)が燃えている気がする。今こうしてキレ散らかさないといけないんだ!変な使命感が湧いた。職業訓練に通ってた頃の話。

2度目の挑戦で入校試験に合格!1度目受けて、落ちた時はこの世の終わりくらい泣いた。


「ヒャッホー!1年仕事しなくてええんや!最高!」


職業訓練のイメージって、緩くて楽しくてゆっくりしながら最後は就職、みたいな感じだったんじゃけど、全然そんな事ない。厳しかった。舐めてた。


「毎日のように2個くらい課題出されるやんけ!初めてやる事ばっかりだけど容赦ねぇな!終わってないやつが溜まって行く…。でもやってやるぞー!」


技術は無かったけど、意気込みはだけは良かった。


「色々勉強してるけど全然疲れない!むしろ元気になってくる!仕事するより楽しいかも!」


段々慣れて楽しくなって来た頃、やっぱり厳しい現実が…。人間関係といえばほぼ行き帰りが同じ人と会話するくらいで、あまり喋らなかった。授業や扱う道具慣れると人の声が耳に入るようになってきて音が気になった。


(集中出来なくなった……!こんなの初めてなんやが。。。でも課題も人より遅れてるからやらないといけないし。終わった達成感を意識する!───試しても無理か!)


何も進まなくなり焦燥感が出てきた。しかも聞こえて来たのが

「御尻織さん、なんかイヤなんよね」

「私も分かるわぁー」

「前なんかさ───」

笑い声が聞こえた。


(ワイの話題かよ!しかも結構ネガティブな評価されとるやんけ!いやいや、一旦落ち着こう。そもそも私みたいな陰の者があのグループに合う訳ないからこういう事が起こるのも無理ないし。)


自分の気持ちを落ち着かせようとするも、何だか上手くいかない。何様や!なんだか腹が立ってきていた。


(やっべえオラ、イライラすっぞ!こんなに怒りたくなったの初めてだわ…。でも今怒ったら、授業遅れてみんなの足引っ張るし頑張ろう!)


授業中我慢していたせいか帰り道同じだった人に愚痴っていた。人の愚痴も初めてだったから自分に驚いた!突然変異みたいに変わることってあるんだ……!


毎日続くので聞こえてない振りをするのも出来なくなってきた。めっちゃ年下の人だし今怒って教えないといけないんじゃないか?同じ事されたことはあるのか?自分がされて嫌な事はダメって知らんのんかもしれん!、となんか使命感が湧いた。

(これがコスモが燃える感覚なのかな?)

気の毒だが、気のせいである。


みんな帰る時は足が早くなるので帰る前に言い出しっぺの人を呼び止めてしまった。しかも周りに人がいる時に。

「すみませんが、私の事言うのやめてくれませんか?」

やってしまったー!本当にこれも初めてだったんで流石に緊張してビビって震えた。


「え?そんな事言ってませんよ。」

「いや、毎日毎日言ってますよね?」

「なんか勘違いされてませんか?」

「え?」


多分、相手のほうが1枚上手だったんだろう。押し問答が続いた。他の人がまあまあ怒らないで2人とも帰ろうよ!と収めてくれた。


帰り道、バスも電車も同じ人に

「あんなやつほっとけばいいんだよ?毎日鬱陶しいかも知れないけど頑張ろう!言ったのは凄いよ!」

と励まされた。


勿論こんなことをすれば火に油で漫画みたいにチャンチャンと綺麗に終わる訳がない。次の日からネガティブ評価する人が増えてさらに怒りが増して卒業の日まで続いた。


修了の日、成績表が渡される。

「こんなのブロンズ聖衣も貰えん成績やんけ!」

下の下であった。

辞めずに最後の修了まで行けたのは、お金がない&就職先を見つけて無かったから……まあ、生活の為ってヤツで( ̄▽ ̄;)思い出すとなんかアホらしくて笑ってしまうというか、凄い体験をしてちょっと楽しかったなとも思う!

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