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知逆転移  作者: Curry&Rice
第三章 ロック クロック編

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第59話 人魚の昔話~釣られた人魚が餌をやる~

(私のママとパパは人間に殺されたの)

「いきなり、パンチの強い始まりだな。」


ロックは砂に腰を据え、アリエラの目をしっかりと見て話を聞く。


(前、おじいさんが私を食べようとしていたでしょ。)

「あぁ、あの歯抜け爺のことか。」

(あのおじいさんの言っていた通り、私達人魚の肉を食べれば、食べた人の体は一生老いることなく、そして、死ぬこともない。)

「俺はそんなの嫌だけどな。」

(どうして?)

「だって、もし好きな人とか大切な人が居たら、その人たちに置いて行かれちまう、そんなの悲しいじゃんか。」

(やっぱり、ロック、カッコイイね。)

「そうか?」


ロックは頭を掻いて照れる。


「それで、アリエラのママとパパも食べられたのか?」

(多分・・・)

「そっか。」

(寂しかった。誰もいない海の底で独りぼっち。)

「それは、苦しいよな。」

(そうしていたらさ、急に声が出なくなったの。)

「精神的なショックが原因だろうな。」

(でも、声が出せない代わりに、人に自分の考えていることを頭に直接送る能力を手に入れたの。)

「だから、俺を助けた時に水中ではっきりと声が聞こえたのか!」

(そういうこと、ちなみにロックの考えていることも手に取るようにわかるよ。)


アリエラは悪戯っぽく笑った。


「えっ、マジで!」


ロックは狼狽した。


(フムフム、ロックは何考えているのかなぁ?)


アリエラは手をわしゃわしゃと動かす。


「やめてー、見ないでー。」


ロックは体をくねくねさせる。


(なーんて、強い感情じゃない限り、そんなにはっきりとは分かんないよ。)

「ほっ、良かった~。」

(な~に、ロック、何想像してたの~?)


アリエラはロックの顔を覗き込む。


「なんでもいいだろ。」

(ねぇねぇ、聞かせてよ、お願い。)

「いやだよ」

(チェッ、ケチ)

「悪かったな。」

(ねぇ、ねぇ、私の話面白かった?)

「まぁ、うん、そ、そうだな。(面白いというにしてはだいぶ、内容が重くなかったか?)」

(やったー!でも、でも、ロックの話の方が面白かったよ。)

「そうかなぁ。」

(じゃぁ、面白い話選手権優勝のロックさんにはこれをあげましょう。パーンパーパパーンパーンパパパパパパンパンパーン)


アリエラは首にかけていた真珠のネックレスをロックの首にかけた。


(これ、大事にしてね。)

「あぁ、大事にするよ。」


その後、二人は日が暮れるまで一緒に語り合った。


ぜひ、ブックマークを登録して、お読みいただけたら幸いです。

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