第45話 プランB~肘磁鉄を食らう~
(マズイ、コノママダト・・・)
ニルは上空に吹き飛ばされながら、アリスの立てたプランについて思い出していた。
(プランBカイシ)
ニルは上空で体をひねり、磁力の帯びた刀身をマグナの方向とは逆に向ける。
すると、ニルの体はマグナの方向に吸い寄せられるように勢いよく近づく。
(ほうほう、磁石の二極一対、つまり、磁石には必ずN極とその反対のS極が存在し、それが対極に位置することを利用し俺に近づくか!考えたな。だが、しかし、そんな悪知恵、俺の前では無力。)
マグナは刀身のない剣を先ほどの方向と逆に向ける。
(ナッ、ナンダト!)
ニルの体は再び浮き上がる。
「フッ、二極一対はこちらも同じ。逆に向ければ逆の磁力が発生する。それだけの事よ。」
マグナは聖書を手放し、片手で磁力を練り、回転するドリル状の刃を形成した。
「お前をこのまま空の彼方まで吹き飛ばすのも悪くはないが、やはり、確実に動けなくした方がよい。とどめだ。」
マグナは彼の頭上に浮かぶニルに向かって回転するドリル状の刃を射出した。
(シカタナイ、オクノテ、プランEカイシ)
ズァ、ザザザザザ
ニルは全身から大量の刃を生やす。
(オウギ、『ハリセンボン』)
マグナは嘲笑する。
「不格好だな。」
ガリガリガリ
ニルの刃と回転するドリル状の刃がぶつかり合い火花を散らす。
(コイツモ、カラダヲ、ヒネレバ、ハナレルハズ)
ニルは空中で体を回す。
(トレナイ、ソンナ、バカナ!)
ニルはぐるぐると腰をひねり全身を空中で回転させる。
「馬鹿め。一度くっついた磁石がそう簡単に取れるはずがないだろ。そのドリルはお前の体を八つ裂きでもしない限り止まらんさ。」
ニルは目をつぶる。
(ホントウノ、ホントウニ、コレガ、サイゴノ、プランダ。)
ニルに向かってドリル状の刃はじりじりと近づく。
(マヨッテル、ヒマハナイ、プランHカイシ。)
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