第46話 大逆転のプランH~闇夜に無鉄砲~
『エレキレ』
ニルは全身から生やした刃に魔法で電流を流す。
「悪あがきが過ぎるぞ。」
マグナは頭上を見上げながら、手にもう一発のドリル状の刃を構える。
(奴が、何をしようとこの俺に近づくことは決してできない。永遠にな。)
もう一本のドリルを射出しようとする。
しかし、
サァー
形成したドリルが元の砂鉄に戻ってしまう。
(そんな馬鹿な。磁力が練れない。どういうことだ!)
ニルに目線を置くと彼の出した刃を回るように砂鉄がうごめいていた。
(まさか、奴の大量の刃一つ一つに電流を流し、右ねじの法則を利用して、磁場を狂わせたのか!)
ニルは自身を跳ね除ける磁力を無効化させたことで自由落下する。
そして、落下地点にはマグナ。
ドゥン
「グォォォォ」
マグナの全身にニルの刃がつぶれた刃がニルの全体重と共にのしかかる。
(負けたのか!この俺が・・・)
ニルは『ハリセンボン』を解除した。
「ハァ、ハァ、ハァ、カッタヨ、ボク・・・」
バタッ
ニルは疲労によって倒れた。
「俺は、まだ、負けて・・・」
満身創痍の中マグナは逃げようとほふく前進する。
ギギギギギィ
教会の入り口が開く。そこには“魔力測定不能”のアリスが出血した頭を押さえながら立っていた。
「ひっ、ひぃ」
マグナはアリスを見るや否や焦りながら体を捻り、反対方向に逃げようとする。
だが、
「おい、マグナ、よくもやってくれたな。」
彼の眼前に長身のロックが堂々とそびえたつ。
「ひひひひ、ひゃー」
マグナは振り返る。
振り返った先、彼の目と鼻の先にアリスが立っていた。
「ひぃ、赦して、赦してください」
マグナは必死にアリスに許しを乞う。
「“赦す”?」
アリスの顔がこわばる。
「は、はぃ」
マグナは泥にまみれた神父服に身を包みながら、情けなく合掌した。
「そんなの私じゃなくて、神に頼みなよ。私はただの・・・」
アリスはマグナの額に手を伸ばす。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」
(こ、殺される、ま、魔眼で捉えきれないほどの強大な魔力に押しつぶされるっぅ。)
バタッ
マグナは泡を吹いて気絶した。
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