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知逆転移  作者: Curry&Rice
第二章 北の国編

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25/63

第25話 入国、即襲撃~馬車も歩けば、氷弾にあたる~

(トンネルを抜けるとそこは雪国だった。なーんて、言ってみたりして。)

アリスは馬車から身を乗り出して、外の様子をうかがっていた。

北の国の家は木でできており、窓が小さく、外に家の中の熱が逃げにくい構造になっていた。

(今は降ってないけど、北の国って、日常的に雪が降るのかなぁ。)

雪の積もった家の屋根を見ながらアリスはぼんやりと考えていた。


「アリス、ちょっとこっちに来てくれ。」


ロックがアリスを手招きする。


「何?」


アリスは馬車の中で膝をついて座っているロックに近寄る。



「ナァ、コレナンダ?」


一方、ニルは御者にバケツを突きつけていた。


「あぁ、これはエチケットバケツです。馬車酔いしたお客様が車内を汚さないために用意しております。」

「ヘェ、ソウナノカ。」

「おい、ニル坊もこっちに来てくれ。」


ロックはニルに呼びかける。


「ナンダ?」

「外から、殺気を感じる。今すぐ、この馬車を降りるぞ。」

「降りたら、余計危なくない?」

「タシカニ。」


ニルは相槌を打つ。


「いや、こんな狭い馬車の中で、襲撃されたらそれこそ危ない。外の方が、周りに人がいる分、やりづらいだろ・・・多分。」

「ギョシャモ、アブナイ。ボク、ギョシャ、マモル。フタリヒトクミデ、ココヲデヨウ。」

「ニル君、ちょっと考えがあるんだけど・・・。」


アリスはニルに耳打ちした。


「ワカッタ、ソノダンドリ、オボエタ。」

「よし、じゃぁ、俺とアリスは後ろから。ニル坊と御者さんは前から出るぞ。」

「3」


ロックはカウントダウンを始めた。


「2」


ニルが御者を抱えた。


「ひぃ!ちょっと、お客さん、何してるんですか!」


ロックはアリスを負ぶった。


「1」


アリスはロックを離さないために、思いっきり腕で自分の体を固定する。


「今だ!」


アリスとロック、ニルと御者はそれぞれ一斉に馬車から飛び降りた。

次の瞬間、

ズドドドドド

馬車に氷弾が撃ち込まれ、氷弾が馬車の客を乗せるためのキャビンの木板を紙のように貫く。



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