表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
呪い姫を抱きしめたら月詠の導師に覚醒したので、王子を〆て姫を救う旅に出ます  作者: 輪三


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
37/55

支援職最強の力、そして転移

「増幅?」


確かに選定の儀でスキルを見た時、月詠のスキルの中に『魔導増幅』という

項目があったのを覚えている。


「はい、月詠の導師の支援魔術最強と呼ばれる由縁の一つが魔導増幅です。

これは空中に展開した魔法陣を通すことにより、その威力を何倍、最高

覚醒に至ったならば何十倍もの威力を発揮するとのことです」


何倍、何十倍!


「どのようにすればよいのでしょうか?」


「先ず、前提として今天翔石に魔力を込めることは、そのまま続けてください。

これは途中で止めてしまえば、最初からやり直しになるからです。


そのうえで魔法陣を意識して下さい、そして前方に具現化。

そこに放たれた魔術が通過すると威力が増し、その力が増幅すると

イメージ下さい」


「・・・・・・・・・・」


やってみる。右手は天翔石を握り、魔力を込め続ける。

左手を前に突き出す。

魔法陣をイメージ・・・・・。


魔法陣ってどんなんだ?

本では見たことがある、だがイメージが湧かない・・・。


「・・ん・・・魔法陣のイメージ?・・前方に具現化・・・」


うーーむ。オレは魔術師では無いから、イメージが上手くできないな・・・。

オレがウンウンうなっていると、前方で戦っているルバルス様が叫んだ。


「おおい、ラナーの嬢ちゃん。氷冷魔術はまだか、ワシはいつまでこいつと踊って

いればよいのじゃ!」


そう叫びながら、襲いくる触手を斬り、戦斧で防ぎ、踏み込んで戦斧の腹で叩いている。斬ると分裂し攻撃の手数が増えるから、手段を変えたようだ。


「今の私の氷冷魔術じゃあ効かないの!もう少しこらえて、今リョーマ君が頑張っているから!」


「まぁ早めに・・・・頼む・・・・ぞと・・オリャア!」


言いながら反撃をしている。

ヤバい、何とかせねば・・・・・。

またウンウンうなっていると、今度はフェリ様が口を開いた。


「リョーマ、魔法陣と意識をしないで一枚の布と考えてみてはどうでしょう?」


「一枚の布ですか?」


「そうです。覚えていませんか?小さい頃、庭で水遊びをした時にラザン様が作って下さった、水魔杖の的として使った赤丸の描かれた布を。

みんなでそれに当てようとして遊んだではありませんか?

その布の的をイメージできませんか?」


「!・・・やってみます」


そうあれは夏の暑い日、ラザンが竹という東方で生息する真っ直ぐに生える木を見つけてきて、水を吸い出して放つおもちゃを作ってくれた。

その時の的・・・・。


そうだ、ろくに知らない魔法陣などをイメージすることは無いんだ。

今までだってそうだ、空中戦をした『雲壁』だって、城壁に足場を作った土魔術の

アースウォールをイメージしたのだった。

ならば!


オレは伸ばした左手からさらに前方に集中する。

水魔杖の的・・・布の的・・・・

すると前方に銀色に光る何かが出現した。

布のように薄いが輝いている。


「できましたねリョウマ!今度はその的を通ったら、水が大きく膨らみ勢いを増すとイメージしたらどうですか?」


「やってみます!」


オレはイメージする。頭の中で水が通った途端に膨らみ激しく噴き出すイメージを。

すると銀色に輝くだけのものが、線を結びだす。

それは五芒星の星のような魔法陣となった。

いける!


「ラナー姉様、先程も氷冷魔術に準備を!」


「分かったわ!」


姉様が詠唱を始める。


「ルバルス様、いきますと言ったら大きく避けて下さい!さっきより大きいのがいきます!」


「オウ!」


姉様がトリガーワード前まで唱え終わる。


「リョーマ君」


「ルバルス様いきます!」


すると大きく戦斧をスイングさせ触手を弾くと、身を翻しドタドタと駆け出した。


「姉様!」


オレが言い、ラナー姉様が頷く。

同時に叫ぶ。


月瑛五芒げつえいごぼう


「ブリーズスピア」


姉様のブリーズスピアが月瑛五芒に放たれる、すると吸い込むように収まった途端、

魔法陣が激しく輝いた!

一瞬の間、そしてそこから膨大な魔力が青白く輝く氷冷の暴流となって噴き出した。


そしてテンタクルススライムを凍らせた、その後ろの壁や柱も全てだ。

こちらにも寒々しい冷気がきた。


「すごい・・・・」


姉様がつぶやきながら肩に触れた、少し震えている。


「素晴らしいですリョーマ様! これぞ月詠の導師の支援魔導です!」


北条殿が褒めている。

さっきのブリーズスピアの何倍の威力であろうか?

確かにすごいが同時に思った、本当はもっと威力を増せる。


オレは魔術の知識に乏しく、先程の『月瑛五芒』はまだまだ不完全だと。

やはり聖導師の知識、経験、そして魔術について学ばねばならないのかと。


「すごいぞリョーマ!」


ドタドタとルバルス様が駆け寄りオレの肩をバンバン叩いた。


「痛いですよ、ルバルス様!」


「いやぁ流石だのう、月詠の導師リョーマ。それと嬢ちゃんもよくやった!」


そう言うと姉様の肩をドンと叩いた。

よろめく姉様。

その時だ、天翔石が激しく輝いた!


「・・・・・」


視界全体が白く輝いた。

浮遊感、全身が引っ張られるような感じがする。

だがオレを中心に包まれている感じもした。


・・・・・・・・


また視界が白く輝く。

そして大地に降り立った。

視界が戻ってくる。


大地だ。

聖月山の中じゃない。

転移をしたんだ!

どこだ?シルドニア獣神国に行くといったがこの景色は山頂か、

辺りは夕方だ。さっきは昼過ぎに感じた、時間の経過も違うようだ。


ハっ、みんなは!

見渡すと、皆呆然とした顔が見えた。

フェリ様、マリア、アヤメ、コレット、ルバルス様。

良かったみんないる!


・・・・・・・

ん?

フェリ様、マリア、アヤメ、コレット、ルバルス様?

・・・・・・・・・・


「ラナー姉様はーーーーーー!」


置いてきてしまったようだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ