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詩集「ラニーブドゥブ」  作者: 奏熊ととと
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グゥビャーガン


グゥビャーガンが今日も行く 世界の病を治すため


グゥビャーガンが里を越える 鳥より速いその足に


切り刻んでは両足を 馬の前足で長く長く繋ぎあわせた


グゥビャーガンは逸材だ 彼に治せない病は無いという


グゥビャーガンの顔は今 仮面を繋いで口垂れる


象の鼻で造った口は鋭く人を刺すためだ


グゥビャーガンは手が長く 器用な理由は医師の手を結んでいる


グゥビャーガンが人である 唯一の場所は胴体だった


一軒家の家屋には 不知の病の少女がいる


父母娘と一緒に仲良く不幸を味わっている


グゥビャーガンは嗅ぎ分ける 不幸の匂いを治すため


そして


グゥビャーガンがやって来た 不知病が消えていく


グゥビャーガンの代償は 不幸の味と幸福の血


グゥビャーガンが今日も去る 家屋に干からび死ぬ家庭を忘れ物に


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