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ふるさと納税で気ままな異世界生活?  作者: 瀬良・B・月季
2章 新都市開発編

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46話 通信機器と親離れ

クラリスとの打ち合わせを終えたので、クラリスを連れて庭に出ると、シアとエルは龍の牙指導の元で武器の扱い方と魔法の操作に励んでいた。


「そうそう!だいぶ安定してきたな!大剣は重量武器だから一撃の重さがある分、体重を乗せて攻撃しようとすると攻撃後に隙が大きくなりやすい。普段は剣を全力で振るというより、上手く重心移動をしつつ回転を加えつつ剣を操ることで余力を残し、攻撃後の隙を減らすのを意識するといいぞ」


「すごい♪もう魔力制御はほぼ完璧ですね♪これを毎日続けることで実際に魔法を制御する際に効率よく魔法を発現できるようになりますので練習あるのみです♪特に攻撃魔法と比べて、回復魔法は繊細な操作を要求されますから頑張りましょうね♪」


ほう。

シアもエルも真面目な顔でアレクとマリアの話を聞いてるな。

真剣に取り組んでいるみたいだ。

平和な日本で生まれ育ってきた俺としては、子供に戦い方を教えることにとても忌避感があるのだけれど。

この世界では魔物もいるし、戦争もあるらしいし、身を守れるすべを身につけておくことは大事なことなのかな。


「シアとエル。楽しそう」


「うむ。成長が楽しみだな!どれ、我も一緒に」


まてまて!

君たち二人が混ざると怪我人が出るから!!




「スズヤさん達はまたすぐに建設中の都市に戻るのか?」


「んー、それなんだけど、クラリス嬢がここに缶詰め状態になっているからアレク達もここから動けないんだよね?」


「まぁそうだなぁ~。ほんとは建設地に向かい際の護衛として雇われたはずだけど、こっちでやることが増え過ぎたとかで暫く動けなくなったらしいし。クラリス様の護衛を頼まれてるしな」


クラリスの予定を狂わせたのは俺です……。

ほんとすみません。


「それなら、しばらくの間シアとエルの先生になってくれないかな?」


「先ほどスズヤ様よりお話はお伺いしております。シアさんとエルさんさえ良ければ我が家は歓迎しますよ♪」


「俺らも別に構わないけど、いいのか?嬢ちゃんたちはスズヤさん達と離れて暮らすのは不安なんじゃないか?」


「シア、エル。龍の牙とここに残って訓練してみないか?」


「どうするエル?」


「どうしよう……」


龍の牙やクラリス、ヴァンスも何度も顔を合わせているので知れた仲になったとはいえ、やはりずっと一緒に過ごしていた俺らと離れて過ごすことに不安を感じている様子だった。


流石もう二人には捨てられるかも、という不安はなさそうだけど。

うーん。俺も二人と離れるのは寂しいよ。

けど二人の為を思うと、やりたいことをさせてあげたいんだよなぁ。


なれた部屋があって、離れていても連絡が取れれば?


「クラリス嬢、中庭を借りてもよろしいですか?」


「え?ええ。構いませんが?」



許可も得たことなので、人払いをしてもらい、中庭の開けた場所にトレーラーハウスを取り出した。


トレーラーハウスを初めて目にしたクラリス嬢とヴァンスは目を見開いている。

鞄から家が出てきたら流石に驚くよね。


「暫くの間、この庭を間借りさせていただいて設置していてもいいですか?」


「それは構いませんが……。ヴァンス。使用人たちには暫くの間中庭への立ち入りを禁じ、中庭で見た物への箝口令を敷くように」


「はい。直ちに」


そう返事をすると、ヴァンスさんは直ぐに屋敷の中へ戻っていった。


すみません。お騒がせして……。



「ちょっと準備があるので皆さんはここでお待ちを」


そう言って一足先に俺だけトレーラーハウスの中へ入る。

そして【ふるさと納税】を開いて目当ての商品を探す。


うーん。流石にスマホはリストにないか。

基地局無しでも返礼の能力で通話できるようになるかと期待してたのに。


となると、トランシーバーか?

ダメか。通信距離は数百mまでか。


お?これは?

諦めかけたその時、一つの商品が目の留まった。

そこそこ高額だがシアとエルの安心を買う為なら安いものだ。

俺は迷わず購入をタップした。



・アマチュア無線機 167万円



苛酷な環境、不利な状況であればあるほど、出会いの喜びは大きく、そして気高い。

HFを愛するがゆえに、その厳しさを知り尽くす、エンスージアストたちへ。

結果を、偶然でなく必然にする、磨き上げた基本性能を、ここに捧げたい。


3つのダイナミックレンジ特性でトップクラスを実現

多彩な表示+オートスクロールで進化した実戦運用力。 安定出力、静音性、高速動作の3拍子そろった送信部。

スプリット運用の操作性を徹底的に追求。 すべてに考え抜かれたインターフェース。


120チャンネルメモリー。

メニューや各種設定を運用環境に応じて一括して切り換えるCONFIG A/B機能。

ボイスガイダンス機能。

コールサインの送信目安を通知するIDビープ機能。


【高出力通信】

【雑音除去】

【録音機能】

【音声解説機能】

【通知設定】



うん。

何が書いてあるのはさっぱりわからん!


電源はトレーラーハウスから取れるから使えるだろうけど、これを親機にしてトランシーバーと連絡取れる?取れるよね?


トランシーバーをとりあえず購入。




・トランシーバー 3万3千円


趣味で活躍!

アウトドアやサバイバルゲームなど!


低価格でも実現できた6つの強み。

低価格、国内生産、防塵防水、コンパクト、電池1本、簡単操作。


水の飛沫に対する防水性能だけではなく、粉塵や砂などから防護性能も備えている為

屋外や工事現場などでも無線機を気にせず作業ができます。


グループ通話機能

通信相手を特定の人に限定するグループ通信機能を搭載。


空チャンネルサーチ機能

通話の行われていないチャンネルをサーチし、通話相手も自動で同期。


使用チャンネルスキャン機能

通話中のチャンネルをスキャンでき、見つけると中断してモニター可能。


通話距離市街地屋外300m程度、郊外500m程度、障害物なし見通し1km以上。

※無線中継装置を使用すれば倍以上電波が飛びます


【防塵防水】

【耐衝撃】

【通信強化】(中継装置の範囲内に限る)




こっちはギリギリ理解できるな。

要は中継器があれば長距離通信が可能ってことだよな?

アマチュア無線機とつなぐことが出来れば……。


早速電源を入れて説明書を見つつ触れて見るが、操作方法がいまいちわからない。

……だめだ。


こういうのは頭がいい人に頼るしかない。


トレーラーハウスを出て皆を招き入れる。

そしてクラリス嬢もいるので、出所不明の通信の魔道具だという説明をし、アマチュア無線機とトランシーバーを紹介した。


すると説明書を手にするなり、クラリスは「ふむふむ。ここを操作するとこうなって……」と呟きながら操作したかと思うと、物の数分でアマチュア無線機とトランシーバーの周波数を合わせ、通信可能にしてしまった。


「え?もうできたの?」


「はい!この魔道具すごいです!通信水晶という魔道具もあるのですが、あれは対になる水晶としか通信ができません。しかしこちらの魔道具は同時に複数と通信が可能で、更に設定を調整することで特定の相手だけとの通信が可能とのこと!!」


いや、すごいのは説明書を見ただけで簡単に操作しちゃうクラリス嬢だと思います。


とりあえず俺たちは操作方法をクラリス嬢に教わった。



「ちょっと試してみるか」


「はい!はい!私やってみたい!」


エレナが元気に手を挙げたので、同一周波数に設定済のトランシーバーを1つ手渡し、トレーラーハウスの外に出てスイッチを押しながら小声で話しかけてもらう。


『お~い。聞こえる~?』


「「「「「おお!」」」」」


検証は無事成功だった。






「シア。エル。これでいつでも俺やエン爺、ライアとは会話できるようにしておくし、トレーラーハウスの鍵を渡しておくからこの中で好きに過ごせるようにしておくよ。これならここで暫く過ごせそう?」


「いつでも話せるの?」


「ここを使ってもいいの?」


「ああ、俺らはトランシーバーを1つずつ持っておくし、いつでも話せるぞ。この家も俺らが戻るまで好きに使っていいよ」


「わかった!」


「それなら大丈夫!」


よし、二人はなんとか頑張れそうだな。

このまま俺らに依存し続けるのも、この子たちのためにならないと思うし、ちょっと心配だし寂しいけど。

これが子供が独り立ちするときの切なさなのかなぁ。

俺は結婚すらしたことはないんだけどもね。


専用のトランシーバー握って、嬉しそうにきゃっきゃする二人を見て少し感傷に浸っていると、龍の牙の面々がニヤニヤしているのに気が付いた。


「ふふっ♪親離れされて寂しいですか?スズヤお父さん♪」


マリアさんが以前お母さんと呼んだことの仕返しをするかのように、そう呼んできた。


「ちがっ!そういうんじゃ!って誰がお父さんですか!!」


龍の牙とクラリス嬢も欲しがったので沢山持っていることにしてトランシーバーを皆に配布した。

俺から受け取ったことは絶対内緒で、普段他の人にバレないようにしてね?


その後、もう日も落ちており馬車も出ていないので、皆でトレーラーハウスで夕食を取り、一泊した。





所持金 金貨388枚 銀貨2枚 黄銅貨7枚 青銅貨3枚

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