家族旅行へ出発
ーー1ヶ月前ーー
パパから家族グループチャットにメッセージ
“来月末に温泉旅行行くから予定空けといて”
“わかった” これ、ママ
“OK♪” これ、さくらねえ
“りょ” これ、アタシ
ーー2週間前ーー
パパから宿泊ホテルのURLとメッセージ
“オンデマンド需要でホテル代アップしてる”
(父よ、インバウンドだよ)
とりあえず心の中でツッコんでおく。
ーー1週間前ーー
パパからメッセージ
“インバウンドで温泉周辺は鬼渋滞だから
今回はクルマじゃなくて電車で行こう”
ーー6時間前ーー
宿泊先のホテルに到着。
チェックインまで時間があったので、荷物を預けて
周辺を観光することにした。
休日の観光地は歩道から人が溢れそうになっている。
ーー3時間前ーー
人酔いしてしまい、そうそうにホテルに戻りチェックイン。
まずは温泉で疲れを癒す。
夕飯まで部屋でゴロゴロしている。
今回パパは親部屋と子部屋の2室予約。
夜は子部屋でママとさくらねえと三人で
女子会を予定している。
ーー現在ーー
「うわ〜、こっちの部屋ゴージャス!」
女子会開始するのでママを呼びに親部屋へ。
パパとママの部屋は和洋室で広い。
ツインベッドに加えて畳スペースもある。
「女子会、こっちの部屋でやろうよ〜」
アタシはママとさくらねえに提案した。
「パパ、こっちで女子会していい?」
「構わないよ」
ママのお願いに、パパは即答でOK
(父よ、貴方の家族愛にマジ感謝!)
面と向かっては恥ずかしくて言えないので
心の中のみで感謝する。
「パパ、大好き〜」
(姉よ、パパスキーが許されるのは10歳までだ)
「ちょっとコンビニ行ってくる」
さくらねえの“パパスキー”に照れたのか、
パパは部屋から出て行った。
女子会開始10分後、
パパが両手にコンビニ袋を持って部屋に戻ってきた。
右手の袋を「差し入れ」と言って女子会テーブルへ。中にはお菓子やジュースが入っていた。
パパは窓際のソファで、ビールとツマミで晩酌を始めた。
「グゴ〜」
ママのナナハン武勇伝で盛り上がっていたところに、突然、轟音が響いた。
いつの間にかパパがベッドに移動して、
盛大なイビキをかいている。
「パパ寝ちゃったからお開きにしようか」
ママがパパの大口開けた寝顔を見て
女子会解散宣言をした。
これから“ヘルメットの昇り鯉”について、
ママに聞こうと思ったのに、残念だ。
「明日も観光あるし、もう寝ようか」
さくらねえは女子会解散に同意。
未開封のポテチとコーラを持って自分たちの部屋へ戻った。
さくらねえはさっさと布団に入ったので、
アタシは寝るしかなかった。




