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ワタクシこそがトップに立つのですわー!  作者: MA
幽霊屋敷の廃王子

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ごったまぜ

 リッパー男爵のことはいい。

 結局私は見放されたのだろう、特に接点もなかったのだ。

 大体は兄上に付いていた、兄上の死後に兄上の周りにいた人間はだいたい領地に帰った。

 一分は残ったが公爵派閥に入ったか、私につかず離れずという感じで気がついたら消えていた。

 一部は刑場に向かった。

 どうせ私はこの程度だったのだ、兄上に及ばないことはわかっていたが……。

 足元どころか靴裏にいただけか。


『王宮部署復活か?最近の流れ出る噂によれば王宮部署が復活するとの噂が上がっている。長になるべき人間は幾人か上がっているが、王宮部署と思われるものがどう変わるかにもよるだろう。果たして誰がその座につくのか、それとも王宮部署の復活はガセなのか。リッパー男爵がなるという荒唐無稽な噂があるが一体彼が何をなしたのか?そちらのほうがガセであろう。ただ、とある男爵令嬢がその地位につくという噂がある。この令嬢の男爵家は王太子殿下夫妻の事故死の際に当時のマルスン近衛騎士団長が責任転嫁をする際に全てを押し付けた家である。直前までゲーリング子爵家の暴徒、反乱兵を制圧していたのに増援も出さず、約にも立たなかった挙句、責任を押し付けたその無能さで辞任になった。直後にようやく自裁し、責務を果たしたがそれだけである。またこのマルスン子息は先のロバツ侵攻戦争で国境にて戦死。騎士家のマルスン家は途絶えた。国家が冤罪をなすりつけた形になったがその俺にしては大きすぎると思われるだろうか?一部のタレコミによるとこの男爵令嬢は貴族学院で下級貴族も一部上級貴族をまとめているとのことである。能力で選ばれたのであれば国民としては喜ばしいことである。近衛騎士団長も新しくなり、まるで王太子殿下が死んだあと膿が出ていくかのようだ』


 兄上を持ち上げたいのか、それとも小馬鹿にしたいのか。

 同じ新聞なのによくわからない。

 書いてる人間が好き勝手に書いているのか?


 大方針はエリーが掲げているので、それ以外は基本的には触れないことも多い。

 公爵家の持ち上げ、親しい貴族の持ち上げ、反対派の誹謗中傷。

 一部検閲があるものの基本自由な部分が多い。


 なにせ真下にある記事が『最近流行りのパニーニ。エリーちゃんのおすすめ!』である。

 エリーゼが事前に書いておいたただの美味しい料理紹介であるが、新聞なのか旅行雑誌なのかよくわからない部分がある。

 すべての新聞社を経営してるのがエリーゼなので基本統制が上手く行っていればおおまか自由でよかろう程度のものである。

 民意を操る、それ以外は趣味でいい。

 どうせ新聞が一つなら信じないへそ曲がりもいるから数を増やしてしまえばどれかは信じる。

 中にはこの幽霊屋敷のようなオカルト記事ばかり書くような新聞もある。

 その中では誇大に虚飾を得た泊まると死ぬ邸宅扱いだったりもするが、意外とツアー時に泊まったものはいるのでこのオカルト新聞は真実か嘘かよりも面白いかで見てるようなものだ。

 おそらく本気で信じてる人間は、購読者の1%くらいだろう。

 こんな新聞に出資経営してるエリーゼも本気で危ぶんでいるくらいであるが、意味のないパワーストーンの広告などで稼げているので大丈夫でしょ、多分と見ないふりをしていた。


「もしや、個人の雑記を発行してるようなものか?」


 ある意味では的を射ていることを行ったヴィルヘルムは考え込みながらパニーニの記事を見た。


『最近流行りのパニーニ。エリーちゃんのおすすめ!最近流行りのパニーニご存知ですか?サンドイッチの一種なんです!前々から流行ってはいたんですけど、最近はなんと!薄切りパンに具をはさんで焼いたパニーニが流行っているんです!この前裁判を傍聴したときに美味しくいただきました。おすすめはもちろんチーズ!ハムは厚切りのほうが断然美味しい!がっちり焼き目をつける時はトマトは避けたほうが良いかも?潰れたトマトが好みなら◎!一口食べるとパンのカリッとした食感、チーズの風味にハムの厚みがアクセント最高!薄い焼き目の場合はモッツァレラチーズ、トマト、レタスこのシンプルでスタンダードなものをまず試してみましょう。予想通りの味、だからこそ安心。帝都大通りカルマッセ!ぜひ行ってみてね!次回は帝都の喫茶店のホットドッグ。お楽しみに!』


 なかなか美味しそうだな。

 もっとも私がこの店に行くことはなさそうだが。

 ヴィルヘルムは多少残念だと思いながら謎の広告『ハムスターシャツ』という服を見てこんなが売れるのか?と疑問に思っていた。


 この記事をエリーゼが書いたと知ったらヴィルヘルムは呆然としたあと大笑いするだろう。

 そのまま自分にでもできると記者にでもなったかも知れない。

 ただその世界線の彼は日記と記事の違いがわからないだろうが。


『密約公開?伏せられた話。ロバツと第2王子ヴィルヘルムの間に密約があったという話がたち消えになっている。何らかの問題があったか、エセル・ロバツ元国王がサミュエル王国に降ったことでなかったことになったのか?この記事は数日前に書かれたものです。修正が間に合いませんでした。1面をご覧ください』


 どうやら思った以上に記事の統制ができていないらしい。急に入ったが変わりの記事を入れるほど余裕がないわけか。

 自分が王族ですら亡くなったからこの記事も意味がなくなったのだろう。

 つまり密約を交わしていたということがバレたんだろうと匂わせて終わるということだ。

 なんだ、新聞もなかなか優秀じゃないか。

 じゃあ何だこのパニーニの記事は?

エリーゼ「記事の穴埋めと趣味ですわ」

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