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卓球なんてしてる場合じゃない。

こうして、第一回温泉卓球大会が始まった。

正直出たくもないがしょうがない。

頑張って卓球をやるか。


「ピーチ♡デストロイヤー!!」


そんなのんきに構えていると、どことなく聞いたことがある声が大声で聞こえた。


「オレンジドライブシュート!!」


何を思ったのか。ブレイブハートの一部の人が全力で戦っている。

能力のない者たちにとってこれほど恐ろしいことはないだろう。

なにせほかのメンバーは晶以外のメンツは多少能力を持つだけで、対して強くない。


それどころかけが人が出ないか心配だ。

彼女たちの力は常軌を逸しており、周囲のお客さんにまで迷惑が掛かっている。

このままではいけないと晶の仲間たちもわかっているが、どうすることもできない。

なんせ晶までブレイブハートのメンバー同様に盛り上がっているからだ。


この地獄絵図を終わらせるには、俺のもつ最強の必殺技を使うしかない。


これでもくらえ!!


俺は意を決して立ち上がりこう告げた。


「好きです!付き合ってください。」


それだけ言うと俺はそそくさとその場を後にしていった。

俺の言葉は皆に聞こえていただろうが、俺は誰かに向かってこの言葉を発してかは明確にしていない。

こうすることで動揺が起き場が終息すると何となく思いを告げて逃げ出した。

この後の試合展開がどうなったのかはわからないが、おそらく無事に終息したと思いたい。




「好きです!付き合ってください。」


この発言によって場は一時中断された。

知坂さんがいなくなったことで卓球勝負は中断された。

皆は知坂さんがどこに行ったのかを探すために旅館内を迷走した。


いけない。

あのまま卓球に興じていたら本来の目的であるレッドさんの監視を怠ることだった。


「ヘイヘ~イ。そこのお嬢さん方俺と一緒に遊ばな~い?」


どこかから聞こえる軽薄に女性に声をかけている男の声が聞こえる。

急がなければならない。

俺は声のした方に猛ダッシュを行う。

俺のついた先にはやはりレッドさんが女性をナンパしていた。


ナンパされている女性陣もレッドさんの甘い声と美形な顔立ちに少し位ならいいかなと思っていそうな表情をしている。

こうなれば仕方がないプランAを発動しよう。


「ふぅ~いい湯だったわ~。」


「な!まずい!ごめん!同僚がいるのを忘れていた。」


レッドさんは俺が放った秘密兵器蝶ネクタ・・・これ以上は秘密だ。の言葉を聞いてホワイトさんが旅館にいると思わせることができた。

何とかこれで事なきを得ただろう。


危ないところだった。レッドVSホワイトなんて戦いが起きればこの辺一帯が浄土と化すところだった。

卓球に興じすぎてしまった。

だからレッドさんどうかナンパを控えてくれ。というかやめてください。

それから俺は完全にレッドさんの死亡フラグを回避するためのミッションが始まった。

卓球に専念していたメンバーたちも合流し、レッドとホワイトを監視する。


これにより、レッドさんとホワイトさんの位置を常に監視しつつ時にレッドさんのナンパ対象としてこちらの手勢を向かわせることでレッドさんの行動を操作することができる。


そうして、夜も更けた頃。なんとか何事もなく翌日となった。


というのは嘘である。

深夜0時を超える頃あの男は動き出した。

深夜でも起きている女性を探して遊ぼうとしているらしい。


「信じられん。こんな遅くに女性がいるわけがない。」


そう思っていた我々であったが、流石は百戦錬磨のレッドさん。女性がいる場所を的確についてくる。

それだけでなく、俺達の仲間の女性人に声をかける始末。

もうどうすればいいのかわからないので、とりあえず殴って彼が借りている部屋に放り投げることにしたのだった。

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