表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/55

帰宅することになりました

晶達の合格が決まった翌日。

俺達は荷物をまとめて帰宅することになった。

といっても俺の住んでいたアパートではなく3LDKのマンションにだ。

なぜそうなったのか。

は説明が必要だろうか?

だって、いくら姪とはいえ年頃の男女が1DKに一緒に住めますか?

そりゃ、手を出さない自信はあるよ?

でも、晶の親である兄夫婦は気がじゃないだろう。


って、ことで引っ越さなければならないだが晶の仲間達が向こうに引っ越す為に借りる予定だったマンションの一室を借りることになった。

晶の仲間達の資金ではさすがにマンション自体を買うことはできなかったが何部屋か借りられたらしい。

それでも部屋数が足りないので何人かは俺の住んでいたアパートで暮らすらしい。

引っ越しの手続きは昨日の内に終了し『早く会社に戻れるように』という協会からの気遣いから手配したのが昨日なのにもかかわらず、すでに荷物の運送は終わっているらしい。


「ううう・・・ 晶、向こうでも頑張るんだぞ・・・ こんな中途半端な時期の転入でいじめられない様にな・・・ もしそんな奴がいたら・・・ 俺が消し炭にしてやるからな・・・!」


泣きじゃくりながら晶の両肩を掴んでいた克兄さんが最後の方で突如変貌したように怪しい笑みを見せた。

例え冗談でも正義の味方がそんなこと言っちゃだめだろう。

いや、この人の場合は本気かもしれない。


「徳君。晶のことよろしくお願いしますね。」


秋穂義姉さんがそう言って俺の両手を掴んでお願いしてきた。


「何ができるかわかりませんが、精いっぱい頑張ります。」


と、返しておいた。

秋穂義姉さんは俺の返事に満足したのか満足そうに頷いた。


「では、行こうか。」


上伊集院さんが車の中からそう言って俺達を急かした。

親馬鹿の兄がいるので急かさないといつまでも出発できないからだろう。


「じゃ、いってきます。」


「「気をつけてね。」」


晶の言葉に秋穂姉さんと俺の母が返事を返す。

兄と父は2人とも悲しそうに涙を流して泣き叫んでいた。

良い年下大人が・・・

子離れしなさいよ。

と思ったが晶はそれを見て嬉しいのか笑っていた。


こうして俺達は実家から俺の新しい自宅へと帰宅した。

これからは晶との共同生活がスタートする。

いったいどうなることだろうか・・・






自宅についた俺達は早速、荷を広げて新居の模様替えを行う。


・・・はずだったのだが・・・


車に乗ること3時間、着いたのはどこかの砂浜だった。


(あれ・・・? おかしいな・・・ なんで砂浜? 今日は帰宅するはず・・・)


そんなことを考えている内に俺はいつの間にか海パンに着替えていた。

よく見るとパラソルとビニールシートを広げて晶の仲間達が浜辺でバーベキューをしている。


「徳兄さ~ん♪ 早く来ないとなくなっちゃうよ?」


遠くから晶が俺のことを呼んでいた。

理解できない出来事が次々に起こる現在の状況に俺の思考はストップしてしまう。


「青い海、白い砂浜。照りつける太陽。最高のシュチュエーションだな!」


上伊集院さんが背後からきわどい水着姿で突如として現れた。

だが、そんなことでは俺の停止した思考は動かない。

それから数分後、俺はやっと少しずつ状況を整理しながら思考を動かす。

その間周りが少し騒がしかったが気にしない。


(なんで海? なんで砂浜? そして海パン・・・ 夏だからなのか・・・?)


「夏だから」そんな理由だけで連れてこられたのだろうか。

まぁ会社には連絡しているし、協会からも連絡がいっている。

引っ越しの件もあるので仕事は明々後日しあさってからということになっているので特に問題はない。


(だからって海に来ますか?)


「どうぞ。智坂さんの分です。」


そう言って突如差し出される髪のお皿とバーべキューで焼かれた肉と野菜たち。

視線で持ってきた主を追うとそこには佐部さんがいた。


「どうも、ありがとうございます。」


お皿を受け取りながら心のこもってない棒読みの返事を返す。


「すみません。智坂さんが帰宅してしまうと祝勝会も合格祝いも出来そうになかったので急遽予定を変更してしまいまして・・・」


佐部さんは申し訳なさそうに謝りながら顔に「ご迷惑でしたか?」という表情を張り付けて俺に問いかけてきた。


「ああ、そうか。そうだよね。うん。まぁこっちは特に予定ないからね。遅くなったけどとりあえず、おめでとう。」


「ありがとうございます。」


俺は空返事で適当にそう言ったのだが佐部さんはうれしそうに笑った。

彼女たちの念願が叶ったのだ。

そりゃ嬉しいだろう。

まぁこっちとしてもプロのヒーローが監視につくよりも素人集団である彼らが護衛してくれた方が悪の組織に所属していることがバレないだろうから助かるけどね。

その分、俺の身が危険にさらされることになるが悪の組織の一員として日々戦うことになる俺にそんな心配は無用だ。

まぁ情報ではモンスターゴールドとペアレントシルバーの2人もまだいる様なので戦闘は当分起こらないだろう。


「今回のこの海辺での休暇は祝勝会兼合格祝いだけじゃないぞ。」


そう言って登場したのは上伊集院さんだ。

彼女は両手に串刺しにされたバーベキューの肉と野菜を持っている。

彼女は食事をしながら説明を続ける。


「実はこっちの方でブレザーハートとリリカルハニーが夏季休暇を取っていると協会の人に教えて貰ってね。これからお世話になるであろう先輩たちに挨拶がしたいんだ。聞いた話だと君は両方と面識がある様なので仲介を頼みたいんだよ。いいかな?」


上伊集院さんはそう言って俺に「お願い♪」といった感じで両手を合わせてお願いしてくる。

といっても両手に串を持っているのでその態勢は櫛の先端をこちらに向けて脅しているようにしか見えない。


(というか食べるの速いな・・・)


「まぁ俺でよければいいですよ。」


俺は苦笑いを浮かべながら安請け合いした。

俺としても叔父として晶を危険な目にあわせなためにブレザーハートとリリカルハニーにお願いしておいた方がいいだろう。

戦闘になれば俺なんて何の役にも立たないのだ。

特に俺を襲ったスーパーマンジュニア相手では勝ち目がない。


「よし、行くぞ! 晶と佐部もついてきたまえ。」


俺の心配を余所に上伊集院が晶と佐部さんを供だって先輩ヒーローに挨拶に向かう。

皆でいかないのは数が多すぎるからで、晶は一緒に戦うヒーローだから、上伊集院さんは皆の代表で、佐部さんはオペレーターだから連絡係として顔を合わせておくのだろう。

しかし、いきなり訪ねてお邪魔にならないだろうか?

特にブレザーハートの子達は訓練のためにこっちに来ているはずなんだが・・・


「ああ、先方には協会の方から連絡がいっているから大丈夫だよ。」


上伊集院さんが俺の方を見てそう呟いた。

考えが読まれている・・・

顔に出やすいタイプなんだろうか・・・

というか、俺なんかじゃなく協会の人を派遣してもらった方がよかったのでは?

などと思ったが、まぁ彼女達に会っても特に問題はないしきっと目の保養になるだろう。

なんてったって相手は女子高生なのだから!!

そんなことを思いながら歩いていると彼女たちに出会った。


「こんにちは。元気にしてたかい?」


俺は彼女たちを見つけると片手を上げて挨拶をする。


「「「「「こんにちは」」」」」


5人全員から気持ちのいい挨拶が返ってきた。

特訓中かと思ったが彼女たちは全員水着姿であり、見た感じは浜辺で遊んでいる風な感じだった。

特訓だと思ったが本当にただの旅行だったのだろうか・・・?


「ええっと、この子が俺の姪の晶です。ヒーローになったばかりの新米なのでよろしくお願いします。」


事実がどうだったのか気にはなるが俺はとりあえず、晶の自己紹介をした。

晶が俺の紹介の後に「よろしくお願いします」と言いながらお辞儀をする。


「それで、こちらがそのサポートメンバーの代表である上伊集院 椿さんとオペレーターの佐部 萌々子さんです。」


俺が二人を紹介すると二人も晶と同じように「よろしくお願いします」と言ってお辞儀をする。


「あ、はい。こちらこそ、よろしくお願いします。」


「「「「こちらこそ、よろしくお願いします。」」」」


橙子ちゃんが慌てたように返事を返すと続いて他のメンバーが返事を返す。

もっとも橙子ちゃんと違って他のメンバーは落ち着いた感じで返事を返している。


「初めまして、私はブレザーハートのリーダーを務めている黒条 美咲です。」


黒条さんはそう言って上伊集院さんに握手を求める。

上伊集院さんもその手を取って握手に応じる。

黒条さんとの握手を終えると黒条さんは続いて晶に握手を求める。

晶も上伊集院さん同様に握手に応じ、黒条さんは最後に佐部さんとも握手をしていた。

これを見習ってか続いて、城崎橙子しろさきとうこ紫原深歩しはらみほ羽佐間碧はざまみどり藍波麗あいなみれいも同じように自己紹介後に握手をしていった。


「ゴクリ・・・ 大きい・・・」


晶が藍波さんとの握手の時にそう言っていたのが印象的だった。

紫原さんの時も息をのんでいたがそれ以上の大きさを持つ藍波さんの胸に驚愕していた。


(それにしても、目のやり場に困るな・・・・)


お互いに挨拶をしている間の目のやり場には本当に困った。

なにせ右を見ても左を見ても女性の水着姿なのだ。

特に藍波さんと紫原さんの水着は大胆なビキニ姿には驚いた。

藍波さんの白と紫原さんの黒という全く対照的な色のビキニ姿に思わず視線が胸元に吸い込まれてしまう。


黒条さんの水着姿はビキニなのだが藍波さんや紫原さんほどの大胆さはなく落ち着いた感じだが、2人よりもスタイルがいいのでモデルみたいにきれいだ。

特に足が素晴らしいのだがジロジロと見るのは失礼なのでやはり長時間は見れない。

橙子ちゃんの水着は上半身は胸の下ぐらいまでが隠れるタンクトップにホットパンツという健康的なスタイルだ。

でも、その・・・

なんだろう・・・

ピッタリ体に張り付いたタンクトップにお尻の形がまるわかりのその姿は無防備なエロスを放っている。


碧ちゃんなんかは幼児体型でどんな水着を着ても安全そうに見えるのだが、今回は思わぬ落とし穴が用意されていた。

なんせ彼女の水着はスクール水着なのだ。

しかも、胸元の『はざま』と書かれた学校指定のものだ。

そんな碧ちゃんをマジマジと見ていたら俺は『ロリコン』の称号を手にしてしまうことだろう。

いくら悪の組織に入って小学校の登下校時に補導員として小学生を観察してきた俺と言えどもロリコン認定はまずい。

いや、寧ろ小学校の登下校時に補導員をしているのでそんな称号を得てしまったら小学校の保護者の方々から避難が殺到してしまう。

もしそれが狙いならば、碧ちゃんは稀代の策士だ。

あと、碧ちゃん。

もしかして君は小学校のことから成長が止まっているのかい?

普段着や学生の制服時は背の低い中学生に見えるがそれは俺が彼女が高校生だと知っているからかい?


まぁ、そんなわけでブレザーハートの面々は非常に目のやり場に困るのだ。


では、こちらの面子はどうかって?

それはもう姪の晶は年齢に似合わない可愛いワンピース姿の可憐な乙女ですよ?

問題があるとすれば下半身の部分がかなりきわどい感じになっているのでそれが気になってついつい見てしまうことだろうか。

いったい誰があんな水着をうちの姪に・・・ (自分で選んでたら文句言えないので怖くて聞けません)

克兄さんが見たら講義の声を上げそうだ。

なので、俺も直視することができない。

俺の姪はなぜかそんなとてもきわどい水着を装備していらっしゃるのだ。


上伊集院さんはいつも通りと言うかキャラ通りというかモノキニと云う『前から見るとワンピース、後ろから見るとビキニに見えるデザイン』の物を着ている。

これまた非常に大胆できわどい水着姿だ。

さすがにいつもの様に胸パッドを大量に入れての胸の偽造ができていないが分からない程度には胸パッドは使用していた。

女性にとって胸の大きさはそこまで大事ですか・・・?

男の俺には分からないことだが、そんなことを思ってしまう。


最後に佐部さんだが結果から言って彼女は隠れ巨乳だった。

服を着ている時は着やせしているのだろう。

そこまで胸が大きいと思わなかったが、水着になるとその凄さがわかる。

藍波さんほどではないが、紫原さんと同格かそれ以上だと推測される。

正直ビックリだ。

おかげで、ブレザーハートの子達にあって遠くに行っていた精神がようやく現実に帰ってきた俺は思わず二度見してしまった。


「じゃあ、紹介も終わったし俺達はこれで帰りましょうか。彼女たちは楽しい旅行の途中みたいですし」


そう言って俺が帰りを促すと晶が突如として黒条さんの手を掴んで話しかける。


「あ、あの。先輩方、同じ地区のヒーローとして一緒にバーベキューでもいかがですか?!」


晶の必死そうなその顔に彼女たちは顔を見合わせて頷いた後に笑顔で「よろこんで」と微笑んだ。

その返事に晶は大満足らしく満開の笑顔を浮かべていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ