追撃をかけろ!
最近は不定期に週一ペースとだいぶ遅いですがお付き合いいただけるとありがたいです。
ヤクザ共を見事に撃退、捕縛することに成功した晶達一行。
上伊集院の率いる組織はヒーローに憧れる連中が多いからか皆一様に鍛えこんでおり、服の上からではわかりにくいがしっかりと鍛え抜かれた筋肉が存在するようだ。
ただ、そのままではさすがにヤクザには勝てないが上伊集院が用意したコスプレ衣装を着ることで軍隊並みの戦力をもつことが可能だのようだ。
ちなみに、この世界での平均的な実力は一般人 < 格闘家 < ヤクザ(銃火器あり) < 軍人 < 悪の組織(戦闘員 < 怪人) < 正義の味方だ。
あくまでも平均的な強さで中には例外も存在するがだいたいこんな感じだ。
そんなわけでヤクザを無事に撃退、一部拘束に成功した上伊集院達一行は安堵の息をつく。
そして、先程入手した情報を警察やメディア、協会に引き渡す為の行動に移る。
皆のその行動は軽やかで一仕事を終えた達成感と満足感に浸っていた。
「じゃ、俺は帰るよ。」
そんな中、俺だけは真っ先に家に帰ることを選択した。
別にことが済んだから帰るというわけではない。
俺にとっては現状は全然好転していない。
寧ろ悪化の一途を今もたどっている。
「まぁ待ちたまえ。これから祝勝会をあげに行こうじゃないか。」
そう言って上伊集院が俺の肩に手を乗せて俺を引き留めようとするが、俺はその手を振りほどいて真っ直ぐに帰る。
「え、あ・・・ おい」
バタン
俺は上伊集院が引き留める前にドアを閉めてビルを後にした。
そこからの俺の行動は早かった。
出来るだけ早く家に帰った俺はすぐにライダー型戦闘服に着替えると家を出ようと玄関からバイクの置いてある駐車スペースに向かった。
するとそこには上伊集院と晶が立っていた。
後ろには車に乗った他の仲間もいる様だった。
そこにいる皆が気合の入った瞳をしてコスプレをしたままの状態だった。
恐らくは俺の行動に疑問を抱いてついて来たのだろう。
「どこに行くのですか?とみさかはあなたに確認を取ります。」
晶がコスプレのキャラになり切ったまま俺に尋ねる。
「君たちは知る必要はないさ。それよりも、警察とメディアにはもう情報は渡し終えたのかい?」
俺の質問に晶はしっかりと頷いた。
この肯定は恐らくは後半部分に対することのみだろうが、それを確認して俺はバイクにまたがる。
「待ちたまえ、どこに行く気だ?」
上伊集院が俺の前に立ちはだかり行動を阻害しながら尋ねてくる。
「君たちは知る必要はない。そういっただろう?」
「そう言う訳にはいかない。我々は共同戦線を張っている。今更君だけを行かせるわけにはいかないな。」
上伊集院のその台詞に他の面々も頷いた。
「いってどうする? 俺がこれからすることは潜入と敵の次の行動の妨害だ。正義の味方を志す君たちがかかわることじゃない。」
そう、俺はこれから敵の次にとってくるであろう行動を阻害するために行動する予定だ。
それは工場への違法侵入や営業妨害などの犯罪行為を行うことを意味している。
そんなことに正義の味方側の人間を巻き込むことなどできない。
「なぜだ?相手は犯罪者だ。私達はその証拠も掴んでいる。退治するのに何の問題もない。」
上伊集院はそう言って自分たちが手を貸すのは当然だと主張する。
他の面々もそれに頷いているということはこの連中は現状を正しく把握しきれていないらしい。
「いいかい?君たちの得た情報はあくまでもネット上にあった情報物で、現実にはまだ確認されていない不確ふたしかなものだ。つまり、物証にはならない。現時点ではその可能性がある程度の物であって今からでも警察やその他の機関が調査に入るまでに証拠を隠蔽できれば君たちが警察に送った情報は企業を貶めるための『嘘』になる。そうなれば、君たちは犯罪者になる。」
「な・・・! そんな馬鹿な!! ならば、我々も一緒に行くのは当然だろう?! 私達が手にした証拠を握りつぶされてはかなわないのだからな!」
上伊集院同様、みんな慌てたようにオロオロしながら互いの顔を見合わせる。
「それはダメだ。そんなことをすれば証拠をでっち上げに向かったと思われるし、最悪は君たちがその犯罪の犯人にされてしまう。君たちにはその動機があり過ぎる。」
俺の言葉に上伊集院とその他の仲間達も言葉を失う。
そこでようやく、自分たちの立場が分かったのだろう。
そう、現状で上伊集院達が向上に向かい犯罪者を捕まえても、警察やメディアへの情報を流して工場内で違法ドラッグ製造させていたところを自分たちが襲撃という状況になりかねないのだ。
現時点では、工場とその関係者は違法ドラッグを製造している可能性がある。
だけで、本当かどうかは警察が手にした情報を洗い直してからだ。
メディアもスクープを取りに何人かのジャーナリスト達が現地に行って目を光らせるだろうが、相手もこういう事態に備えての準備はしているだろう。
うまく隠したまま証拠を隠滅することだろう。
そうならないための妨害工作を俺がする必要がある。
俺以外におそらく適任者はいないだろう。
支部長に頼んで人を派遣してもらったとしても早くて明日までかかるだろう。
それでは遅い。
証拠の隠滅までにどれくらいの時間がかかるかはわからないが、遅くても6時間あれば行けると俺は思っている。
原材料と加工中の製品、完成した物はすべて焼却破棄すればいいし、作るのに使った機材は綺麗に掃除して他の物を適当に作っていれば「これはこれを作るための装置です」と言い張れるし、そこまでいかなくても掃除まで終われば「工場内で装置の配置替えをしています」と言い切ればいい。
焼却破棄と掃除だけならば6時間もかからないかもしれない。
いや、隅々まで掃除して証拠を隠滅するならばそれくらいはかかるだろう。
襲撃してきたヤクザは何人かは逃げたからすぐにでも隠蔽作業は始まっていることだろう。
俺は自分の考えを上伊集院達に説明して急いで妨害工作に向かわなければならないことを説明する。
「ま、待ってくれ。捕まえたヤクザ共に白状させれば問題ないんじゃ・・・」
上伊集院はそう言って後ろにいる仲間を見る。
仲間たちは恐らくはビルに置いてきたヤクザの監視をしている仲間と連絡を取ろうして携帯電話を握る。
「ヤクザが君たちの雇った役者だという証拠は?」
「・・・!」
俺の投げかけた質問に上伊集院は驚いた様子で振り返る。
「何言ってる! そんなわけないだろう!」
「あの戦闘が演技だったとでも言うのか?!」
車の中から篤是と印輝が反論を述べる。
「その言い訳は警察に通用しない。」
俺の一言で二人は黙り込んでしまう。
そう納得させるべきは俺ではなく警察なのだ。
彼らは物証を信じる生き物であり人の記憶や感情などというあいまいな物を信じない。
それを信じていた昔の警察が大量の冤罪を作ってきたのがその理由だ。
「相手が犯罪者でない以上。君たちは介入できないよ。」
俺はそれだけ言い残して彼らの前から去るためにバイクに鍵をさして回す。
エンジンがかかりバイクはぶるぶると震え唸りをあげる。
「あなたは私達のために自らを犠牲にするのですか?とみさかは質問を投げかけます。」
その瞳には憂いがにじみ出ていた。
「そんなんじゃないよ。これは俺の仕事だからね。ただ証拠をつかみに行くだけさ。」
ブルルルル!
俺はそう言ってハンドルを回してバイクを走らせる。
上伊集院は俺の前からどいて道を開ける。
晶も他の連中も俺を引き留めるようなことはしなかった。
犯罪者で無い者をヒーローは確保できない。
たとえどんなに怪しくても調査をするのはヒーローの仕事ではない。
そうこれは彼らにはできない仕事なのだ。
俺はバイクを走らせて工場へと向かいまずは外から状況を確認する。
工場の外では先程のヤクザらしき連中が周囲を警戒したようにうろついていた。
恐らくは工場内での隠蔽作業が終わるまでの時間稼ぎとして駆り出されているのだろう。
工場の外を相手に気づかれない様に一周した俺だったが、どうやら相手は俺に気づいたらしくこちらを見て近づいてくる。
俺はすぐさま踵を返して工場とは別の方向に走る。
(俺の隠密行動に工場の中から気づくということは・・・ それだけ相手が有能なのか。それとも、外からもどこかから監視をしているのか・・・)
俺は周囲の工場周辺がよく見えるであろうポイントを捜索してそこにいるであろう観測者達を拘束していく。
(バレない様にゆっくりと確実に消していく・・・)
俺は戦場でスナイパーに気づかれずに近づき殺していた時のことを思い出して一人一人確実に消していく。
こちらの気配を相手に悟らせずに近づき首を絞めて一瞬で落とす。
通信をされてこちらの存在を悟らせない様にする。
もっとも定時報告がなくなったことで相手が異常に気付くだろうが、それは構わない。
「外に敵がいる」と思わせることで外に部隊を派遣してくれれば中が手薄になるし、しなければしなければで次の手を打つまでだ。
俺が次の手を打つために作戦を練っている頃。
「お頭!外の連中との通信が途絶えました。」
サングラスに坊主頭の男に髪を茶色に染めた部下がそう異常事態を知らせる。
「やはり来たか・・・ 警備を増やせ、一匹も中に入れるな。それと外に部隊を派遣しろ。殺してかまわん。ネズミを狩れ!」
「へい!」
坊主頭の男はそう言って部下に指示を出すと腰のホルダーから拳銃を抜いて弾の有無を確認する。
「よし、問題ないな。」
男はいつでも引き金を引けるようにカシャリと拳銃を引いて弾をセットするとホルダーに戻した。
そうして、相手が臨戦態勢に入った瞬間だった。
「て~へんだ~!!」
部下が慌ててまた男の下にやってきた。
「なんだ?! まさかもう敵襲か?!」
男はまたも腰のホルダーから銃を抜いて構える。
「門の所でうちの車がパンクしました!」
「な、なんだ。それぐらいで騒ぐんじゃね~よ。牽引車で引いて敷地内でタイヤを替えろ。」
男は冷静に部下に指示を出す。
「へい。わかりやした。」
この指示を出してから十分後、男の下に今度はものすごい爆発音が届くことになるのだった。
男が指示を出すよりも先に智坂はすでに動いていた。
近くを通る狙いの会社の車の前にバイクに乗った状態で強引に飛び出してからクラッシュする。すると後ろにいた車の運転手は車を止めると出て来た。
俺は運転手に不意打ちを食らわせて気絶させると安全な場所に避難させてバイクを隠してから車に乗り工場へと向かう。
どの運送会社がどのルートを通って荷物の取引に来るかは先程倒した観測者達から情報を得ている。
その情報がないと運送会社の車に変装してやってくる怪しげな車を連絡できないからな。
そして、何食わぬ顔で車に乗ると工場へと向かった。
工場に入る前の検問で車内のチェックを受けている最中に車害に出てタイヤをすぐにパンクするように細工をしてガソリンタンクの蓋ふたを開ける。
社外に出る前にガソリンタンクを開けておいたのだ。
ちなみに、ガソリンタンクがあるのはパンクさせる予定のタイヤのすぐ近くだ。
車内のチェックが完了すると同時に発進する。
発進してしばらくすると車が予想通りにパンクした。
俺は驚いたフリをして社外に出てパンクしたタイヤを見つめながら周囲にいる人にパンクしたことを伝える。
やがて、牽引車が来て引っ張ってくれるそうなので俺は再び車に乗り牽引されながら目的地でタイヤ交換のために車外に降りる。
この時、再びガソリンタンクを開けて準備完了。
あとはタイヤを替えるのを手伝うフリをしながらライターで火をつけた爆竹をそっとガソリンタンクの近くに投げる。
ドカン!!
車は勢いよく炎上爆発した。
爆竹による小さな破裂音など気にしないほどの巨大な爆発と炎が上がった。
これにより、周囲は混乱の一途を辿る。
俺はすぐさま消防と警察に連絡を入れてその場を後にする。
無論、携帯電話など使わずに会社の物を使う。
混乱の中、なんとかヤクザが火を消そうとするがなかなか消えることはない炎。
俺は周囲がまだ火事による混乱が起こっている間に次の目的地である違法ドラッグの生産現場へ向かう。
違法ドラッグの生産現場に辿り着いた俺は周囲に人がいないことを確認しながらあらかじめ持ってきたガソリンをばら撒き火をつける。
ガソリンはバイクからあらかじめ抜いてきたものだ。
俺は火の手が上がったことを確認してその場を後にする。
数分後、火事に気づいた工場内の人間が火災報知機を作動させる。
工場内ではカメラの位置を気にしながら顔がわざと映るところと映らないところができる様に移動する。
なぜ顔が判るようにするのかって? A、犯人の顔として証拠を残すため。
顔バレはまずいんじゃないかって? A、顔バレがまずい悪の組織の一員は簡単な変装ができるのだ!
こうして偽装した犯人の顔を残し、さらに『素顔でここには来てますよ。だから、顔が見えないように行動してますよ』と警察に思わせるために行動する。
そうして、俺は混乱に紛れて現場を後にしようとした。
(あとは警察と消防が来て火を消した後に火災現場内の物体を調べれば・・・)
違法ドラッグが見つかるという寸法だ。
警察も消防もメディアですらおそらくは火事のことよりも『違法ドラッグ製造』を取り上げるだろう。
そう思い、俺が現場を後にして工場を抜け出そうとした時だった。
「おい! どこに行くんだ!?」
誰かが俺に声をかける。
俺は振り返って何かを恐れる様に後ろに立つ男を見る。
サングラスをかけた坊主頭の男が俺を見ていた。
「火事なので逃げているのですが・・・」
俺は普通に火事が起こったので避難している従業員を装う。
「火災報知機の音で館内放送が聞こえなかったのか?そっちは火事の現場だ。避難はあっただぞ。」
男は俺が進んでいるのとは全く反対方向を指さした。
(おかしい。そっちの方が火災現場に近いはず・・・)
そう思いながらも窓のない工場内では火災現場は見えない。
俺は館内放送が火災報知機の音で聞こえなかった人のフリをするために男に頭を下げながら男が指さした方向に向かう。
通り過ぎざまに頭を下げて礼を言うのを忘れない。
ガス!
そうやって頭を下げた俺の腹に男の蹴りが炸裂する。
一体どういうつもりなのかわからず俺はお腹を抱えながら後ずさる。
「な、なにを・・・」
「馬鹿が! 避難してるのがお前だけなのが変に思わなかったか?! こっちは避難用の通路じゃね~ンだよ!!」
どうやら、男の目的は俺を捕らえることだったらしい。
男は高笑いを浮かべながら拳銃を抜き銃口を俺に向ける。
俺は咄嗟に両手で頭を庇って銃口から逃げる様に右前方に転がった。
ドンドン!
男の持つ銃から二発の発射音が聞こえる。
一発目は俺の先程までいた場所を二発目は俺の背中を掠めた。
「チッ! やっぱりテメェ! 一般人じゃね~な!」
男はどうやら俺が怪しいと思いながらも確証は持っていなかったようだ。
ドン!
俺は男の次の銃弾から頭の身を守って前進する。
男の放った銃弾は俺の胸部に当たり、俺は息ができなくなりそうな衝撃と苦痛を感じながらも前進して左手で男の持つ拳銃を掴んだ。
「はぁ・・・」
俺は息苦しさを覚えながらも呼吸をするために息を吐く。
それと同時に右手で男の腹部に思い一撃を入れる。
「ぐふう!!」
男は大量の唾を飛ばしながら衝撃のあまり拳銃の引き金を引くが銃口は天井に向けられているので俺へのダメージはない。
俺は男の銃を持つ右腕をつかみながら男を押し倒して拳銃を奪うと男の頭につきつける。
「お頭!!」
後ろから男の部下と思わしき男が俺に向けて銃口を向けるが、俺の足元には男が倒れているのですぐに撃たれることはない。
ただ問題は、男を抑えるために俺の頭部がガラ空きということだ。
服の下にライダー型戦闘服を着ているので首から下は問題ないが潜入のためにフルフェイスのマスクは置いて来てしまった。
(ど、どうする・・・ このままこの男を人質にして何とか逃げるか・・・ 時間をかけると警察と消防が突入してくる・・・)
ドンドン!
次の瞬間、俺は二発の弾丸を撃った。
一発目は俺の下で倒れている男を負傷する程度に、もう一発は後方にいる男達のうちの一人に向けてだ。
銃を撃ったすぐ後に俺は建物の陰に隠れて逃走する。
人質を取れば時間がかかると判断したのだ。
俺は振り返らずに男達から逃げる。
次に男達がとる行動を予測していたからだ。
男を取り押さえていたために良く見えなかったが相手は4人組だった。
その内の一人は俺の発砲した弾丸を足にくらい負傷。
火事の現場から逃げるためには1人が肩を貸してやる必要があるだろう。
俺が先に倒した男には肩に一発撃ちこんである。
最初の腹部への攻撃のダメージもあるから立ち上がるには時間がかかるだろう。
いや、肩への追加攻撃で気絶しているだろう。
何せ先程まで頭上に銃口が乗っていたのだ。
ショックで気を失っているに違いない。
それを手当てして現場から運ぶには大人2人分の力がいる。
つまり、四人全員がこの場から逃げるためには俺を追う人員は出せないのだ。
出来るのは俺の特徴を伝えて逃げ場を塞ぐことだろうが、俺はすぐに工場内を徘徊して別の服装に着替えて逃走を図る。
薬品工場なのでマスクがあるおかげで顔も隠せる。
こうして俺は相手の裏をかいて現場から逃走を図るのだった。
だが、この逃走は工場を出てすぐに起きた予想外の事態に中止することになる。
別に警察や消防が早く来て火事が消えていたわけではない。
そうなっていても逃走ルートはあるだろう。
問題は、ここを地下帝国の奴らが襲撃してきていたことだった。
悪の組織ではなく、地底深くに住む。
地下の住人。
その種族は多種多様でドワーフにホビット、ゴブリンやオークなどといったファンタジー世界に出てきそうな者達が多数存在している。
その集団が作った一つの組織、それが地下帝国だ。
彼らはどこの国にも組織にも属さない集団であり、その目的は全地上の征服にある。
なので、悪の組織と正義の味方派遣協会の条約である。
不可侵地帯への攻撃を何とも思わない集団なのだ。
(後は逃げるだけだっていうのに・・・ どうして・・・)
外には有象無象の地下帝国の兵士が跋扈し、ヤクザも火事で外に避難していた従業員も大慌てだ。
地獄絵図。
そういっても過言でない状況が目の前には広がっていた。




