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私の初恋は終わった…はずですが?  作者: あかさたなっちゃん


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15/16

15 ダン〜side〜

「どういうことだっ!!」

「どういうことも何も、入団者名簿には貴方の名前はありません」

「何かの間違いだっ!ちゃんと見てくれ!」

「……いいえ。載ってませんね。お引き取りを」

「くそっ!!それを貸せっ!!」


王都騎士の受付嬢から名簿用紙を力尽くで奪い取る。

血眼になって、俺の名前を探す。


ない…、ない、ない、ない!ない!!


くそっ!!どうなってる!!


「俺は王都公立高等学園から推薦状がでて、入団することになってるはずだ!何かの手違いだろ!もう一度確認してくれっ!!」


白い目で受付嬢がみてくる。

無言で、俺から名簿をひったくると「これ以上騒ぐと衛兵呼びますよ」と、冷たい対応をされた。


「これは記入漏れだっ!!お前じゃ話にならないっ!もっと上の人は居ないのかっ!!」


ふぅっと溜息を吐いて、受付嬢が奥に消えてく。


名前がないだなんて!どうなってる?

王都騎士団に俺は入団するはずなのに!!


学園長には推薦状を出して貰うよう、話しをしてあったはずだ。

それに、冬休み中に父をどうにか説得して、リリアンとも婚約した。

その代わりに卒業後のイオート子爵の名前を使用禁止された。つまりは勘当にほぼ等しい。

リリアンは伯爵家の次女で、俺は三男だから、どちらも家名を継げない。だから貴族である為には、何処かの長男長女に嫁ぐしかない。

しかし、俺が王都騎士団に入団し、俺が騎士爵を得れば貴族籍で居られる。

王都騎士団はエリートの花形職だ。

リリアンの両親も、王都騎士団ならと言うことで、婚約を認めてくれた。


――もしも、王都騎士団に入れないなんて事態になったら…俺は…っ!!



卒業式の後には、2人で住む新居を決め、王都に住むめるように、既に引っ越しをしていた。


4月の入団式がいつになるのか、確認しておこうと、王都騎士団の受付に確認しに来たのたが…。


背中に冷汗が、ツーと流れるのを感じる。


――何かの手違いだろう!俺は優勝して推薦状を貰ってるんだっ!


ガチャリっと奥から扉を開け、体格の良い父ぐらいの年配の男が、さっきの受付嬢と一緒に、俺の前まできた。


俺のことを上から下へと舐めるような視線をよこした。だいぶ失礼な奴だなと思い、俺はムッとした顔になる。


「イオート子爵家のダン令息…だったか。確かに学園からの推薦状は届いていた」


「だったらっ!なぜ入団名簿に名前がない?」


男は呆れたように、俺をみた。


「だが、入団試験日に来ていない為に、不合格になっている。よって、入団することは認められていない。以上だ!」


「なっ!!入団試験っ!??…そんなの知らない!!試験があるなんて、聞いてないっ!」


「推薦状の者は全員、年末に本人宛に書類を送ってあるはずだ。試験は年明け、他の者はちゃんと試験に来ていたぞ」


「書類…?」


「試験を受けてない以上、入団は認められない。帰ってくれ」


「ちょっ!!待ってくれ!試験があるなんてっ!し、知らなかったんだっ!!今から受けさせてくれっ!俺は騎馬部で優勝したんだっ!」


男はグッと眉間に皺を寄せ、俺を睨む。


「例外は認めていない。帰ってくれ。これ以上は、衛兵に突き出すぞ」


「っっ!!」


目の前が真っ暗になったような気持ちだ。




――入団出来ないと、俺の人生は……どうなる…


いよいよ!明日でラストです。

ここまで、お読み頂きありがとう御座いました。


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― 新着の感想 ―
マリンからの手紙と一緒に捨てちゃった? さっさと婚約解消しないで乙女の貴重な時間を無駄にした因果応報が来ましたね。
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