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私の初恋は終わった…はずですが?  作者: あかさたなっちゃん


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14 卒業後の話

夢のようなパーティーは、あっという間に終わってしまった。

マリンにとって忘れられない素敵な夜になった。


年末に泣き崩れていた自分が嘘のようだわ。


――初恋を失った私は、初恋をされていた。


今まではルート様に「可愛いですね」と言われても、「ありがとう〜」って軽く返せていたのに、今では動揺してしまって、上手く言葉がでないから困っている。


結局のところ、ルート様との婚約は、まだ結ばれていない。

しかし、卒業パーティーでしっかりと外堀は埋められていて、社交界でも暗黙の了解で付き合っていることになっているみたい。


――まだお友達から進展してないのに…。


ルート様の卒業まで2年間ある。


学園生活の中で、何が起こるか分からないって私は学んだから、どうしても不安に思ってしまう私にルート様が折れてくれた。


「俺の初恋の想いを舐めて貰ったら困るなぁ〜。その代わりに、2年間でマリン嬢のことを、これでもかって口説くから、覚悟しておいてくださいね」


悪戯っぽく笑うルート様は、やっぱり弟属性の可愛さもあるのに、何処か大人っぽくて、振り回されてばかり。私の方が歳上なのに、…おかしい。


悔しがる私に、「マリン嬢は今まで俺を散々翻弄してきたんだから、片思いの拗らせ男子には優しくあるべきだ」と、意味も分からない理由で、膝枕を要求してくる。


膝にあるルート様の柔らかい手触りの金髪を、ゆっくり撫でる。するとルート様は気持ちよさそうに目を閉じるから、大きな猫みたい。






卒業式の後は、3月いっぱいは実家に帰って、事業計画の引き継ぎや、荷物の整理などを行った。

4月からは伯爵家の侍女として住み込みで働く予定になっている為、家族との大切な時間になった。


4月になって、本格的に伯爵夫人の侍女の仕事を住み込みでさせて貰っている。

仕事内容は、伯爵夫人の仕事のサポートが主で、半日は伯爵夫人に密着し、半日は年始からの勉強を継続している。


伯爵家での領地運用方法や、取引先との関係など、覚えることが沢山ある。半年間は見習い業務なので、その後の為にも、しっかりと覚えることが重要になる。


――頑張らないとね!!


バタバタしてるけど、毎日が充実していて、楽しく過ごしている。

この前は初めて給料が出たので、サーヤを誘ってカフェでランチをした後に、雑貨屋などのお店を見て廻って買物を楽しんだ。


実家の弟と、ルート様に可愛い猫の文鎮をプレゼントした。だって2人とも猫にソックリなんだもの。

あげたらとっても喜んでくれたわ。



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