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死にたがり病に効くもの
死にたがり病には、効くものがあった。
自分のお金が増えると、少し消えた。
毒親と距離ができると、少し消えた。
自立に向かっていると、少し消えた。
外で、親じゃない関係が出来ると、少し消えた。
その中のひとつが、恋愛だった。
消えたり、逆に、強くなったり、大変だった。
逆に言えば、
死にたがり病が出る時は、
家に引き戻されそうになっている時だった。
親といる環境で、死にたがっていた。
相澤莉奈は、そんな郁子の事情を、
半分だけ知っていた。
半分だけ、というのは、
郁子が半分しか話せなかったからだ。
全部話せたら、
もっと楽だったのかもしれない。
でも、あまりに重過ぎて、
せっかく出来た友達が切られるのが
嫌で言葉にならなかった。
環境が、落ち着かない。
=死にたい。
死にたいにはいろんな理由や事情が
あるけれど、
そんなあなただから生き抜かなければならない事を
この時はまだ知らなかった。




