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好きって、いえない  作者: 燃え燃えきゅん
本題
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13/20

莉奈の告白が、断られてから・・・

近藤武史への告白が、断られた。


実は、近藤武史は転校する予定があり、

その気持ちには応えられないというのが、

実際のところだった


莉奈は、諦めるしかなくなったのだ。



そもそも、近藤武史が

莉奈の事を好きだったという

事実はないけれど、

転校する話を聞いた時は私も焦った。



好きな人がいなくなる。

シンブルな事が理解出来なかったのだ。


莉奈はそのうち

近藤武史その話をしなくなった。



郁子は、何も言えなかった。

慰め方がわからなかった。

言葉が出てこなかった。


いつも、そうだった。


それからしばらくして、

莉奈が別の名前を口にするようになった。


齋藤拓真。


同じ学校の、

私が会ったこともない男子だった。


「あの人、モテる。」


莉奈が言った。


理由があるらしい、と続けた。



沢山ある恋愛の中から


14歳の修学旅行の時、

付き合っていた子に

秘密にしておいて欲しいと頼んだのに、

バラされたらしい。


それで振って、

それから女の子を信用しなくなった。


草食系男子になったのは、

そういうことらしかった。



郁子は、その話を聞きながら、

ただひたすら、中学生で

彼氏彼女がいる齋藤拓真が気になった。



会ったことも、話したこともない。

顔も、よく知らない。

モテるってすごいみたいな感覚だった。



その話だけで、

なんとなく、気になったので、

どんな人か見てみる事にした。



秘密を守って欲しかったのに、

守られなかった。


信用したのに、

裏切られた。


それで、

人を遠ざけるようになった。


郁子には、

その感覚が、

どこか遠くなかった。


家の話を書いたノートが、

捨てられた日のことを、

思い出していた。


会ったことのない人に、

興味を持つのは不思議な感覚だった。




好きとかじゃなく、

気になるだけ。



その時はまだわかっていなかった

危険な道だと。



ただ、

もう少し知りたい、と思った。


それだけだった。


それが、13年の、最初だった。

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