日本人
すいません。ちょっと店休みがちになってしまいました。今後も勝手ですが、気まぐれ開店ということでやらさせていただきます。ご了承ください。
店主 沢北紺
「久しぶり紗英さん。」
「久しぶりです。マスター。」
久しぶりに紗英さんが来てくれた。
紗英「ちょっと仕事休んで旅行行ってた。」
店主「あ、ベトナムだっけ?」
紗英「いや、結局、もうちょっと長く仕事休めるようになったから、イギリス行って来た。」
店主「おぅ!イギリス、行ったんだ?ビールでいい?」
紗英「はい。あまり私飛行機を長く乗れないから、最初はアジアかなぁと思ってたんだけど、ダークブルー来るようになって、あ、イギリス行きたい!と思っちゃって。急遽変更!して行ってきた。」
「そう。いや、イギリスいいでしょ?ま、私も一回しか行ったことないけど、楽しかった。」と、店主はビールとクラッカーを出した。
紗英「ありがとうございます。そうですか、マスターも好きだったんですね。うん。マスター、好きそうイギリス。」
店主「雰囲気がね。なんて言うんだろ。体裁気にして生きてないと言うのか、こだわって生きてるというのか、誇り持ってるよね。イギリス人」
紗英「街歩いてるだけで、よかった。フランスとかイタリアまで絵になる国ではないけど、確かに国意識が強いというか、素敵に生きてるというかね。」
店主「違う国で違う国の環境に関わると面白いよね。」
紗英「うん、面白い。」
店主「食に対する考えの違いとか、」
紗英「あー、違ったー。噂通り、食べ物は良くなかった。」
店主「こだわるところが違うのかね。」
紗英「食には拘らないか?」
店主「こだわるところ、満足するところとかの違い?」
紗英「だね。」
店主「ところで1人で行ったの?」
紗英「行くのは一人で行ったけど、イギリスに買い付け行ったりする仲良い子がいて、1月に行ってるって言うから、その子と向こうで合流した。案内してもらった。」
店主「そうなんだ。そりゃよかったね。」
紗英「楽しかったんだけど、帰ったらロスになっちゃって。私旅行行って帰ってくるとロスになったちゃうんだよね。特に今回はひどい。」
店主「旅行ロス?海外ロスかね?」
紗英「海外行って帰って来て、仕事行って、なんで私こんな平凡に家と会社の往復してるんだろ?って。しばらく現実に戻れないというか、戻りたくないというか。。」
紗英はビールを飲みながら話し続けた。
イギリスが抜けられない頭で、現実に対応出来ないでいるようだ。
「ま、いいんじゃないの?時期に頭戻って来るよ。
戻ってまた普通の日本人にね。でも戻ったら日本人でよかったと思って来るって。ご飯美味いとかラーメン美味いとか。コンビニ便利とかね。結局ね。」
と店主は言って、今日は選曲を変えて、ブリティッシュロックをかけてあげた。
店主「また行きたくなったら行けばいいよ。次どこ行こかなーって。それが楽しみ。日本があってここに住んで働いて暮らしてるから海外旅行もできるんだと思うよ。」
「日本に住んでるからかぁ。そうだよね。おかげだよね。」と紗英はホッとした顔でビールを飲み干して笑った。
日本人
日本人が嫌なときもある。
なんで日本人て?こうなの?と。
日本、最悪だとか。
でもなんだかんだ言っても
日本人
日本がいい。
日本人で良かったと。
私はそう思う。




