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BARダークブルー  作者: 松 宏幸
10/12

出世する人

BARダークブルーへようこそ。店主の沢北紺です。

今日は前の会社の同僚が来てくれた話しです。

同僚とか親友とかと飲むのって、いつになっても楽しいですよね。

それではどうぞ。

「いらっしゃいま、おー赤坂!」

前の会社の同僚の赤坂優あかさかゆうが来た。

「久しぶり、沢北!」

店主「お、赤坂!忙しい?まぁ、座って。」

赤坂は黒いトレンチコートを脱いで腰掛けた。グレーのスーツにピンクのワイシャツ。髪はウェーブをかけていて、見掛けも仕事も抜け目のない男だ。

赤坂「どう店は?順調?」

赤坂は開店当初に来てくれた以来だ。

店主「まぁまぁかな。少しお客さんも増えてきた。赤坂は?忙しい?何飲む?ビールでいい?」

赤坂「うん、ビールで。まーねぇ。河田取締役がうるさくて大変だよ。あ、河田さん取締役になったんだよ。」

店主はビールとピーナッツを用意して、慌てて戻って赤坂に出した。

店主「河田さんかぁ、懐かしいなぁ。よく怒られたなぁ。」

赤坂「サンキュ。あとオレ部長になったんだよ。第一営業部の。」

店主「マジで?そっか、おめでとう!でも第一かぁ。大変だろう?」

赤坂の会社、店主もいた会社は、小網町にある文房具大手の会社で、第一営業部は、特に大手客を受け持つ部署である。

赤坂「まぁ、大変だけど、上目指してやってきたから、これからもやることいっぱいだけど、宿命と思ってやってるよ。」

店主「すげえよな。赤坂は。入社の頃から頑張ってきた結果だよな。」

赤坂「うん。オレの捉え方としては、信頼度が上がると、出世するものだと思ってる。ようやくオレもやってきたことが認められて、少しは信頼されるようになってきたかなと思ってる。」

店主「信頼度かぁ?そうだな。信頼が上がっていくと、上の職になって行く。なるほど。

そう思うと、やっぱり出世する人は凄いな。」

赤坂「凄いというか、出世を勲章とか励みにして頑張れる人だろうな。」

店主「オレなんかそんなもの要らないって歯向かってたからな。」

赤坂「まぁな。でも沢北は会社を良くしようとして言ってたことだったろ。」

店主「そうだけど、信頼上がんなかったなぁ。ハハハ。」

赤坂「確かにお前信頼ぜんぜん無かったもんなぁ。ハハハ。」

店主「はっきり言うね。ハハハ。」

赤坂「お前は?」と飲まないか?とジェスチャーする。

店主「じゃ乾杯しよ。祝第一部長に」

赤坂「うん。じゃ沢北も店が順調でということで。」

2人「乾杯!」

店主と赤坂はグラスを当てて乾杯した。



2人は同僚時代、仕事のことから女のことまで、入社から毎日のように話して、毎日のように飲んだ仲だった。

沢北が会社を辞めると言い出したとき、赤坂は止めて、残るよう説得したのだった。

結局沢北は会社を辞め、別の道を歩むようになった。

2人は違う道となって、たまにしか会わなくなったが、今でも会うと昔の同僚のときのように戻るのだった。


大抵赤坂が来ると昔会社であったことをネタに飲む。「あん時お前さぁ。」とお互い言い合って盛り上がる。


赤坂「あれから2人違う道になったけど、オレは間違っていなかったと思ってる。上を目指して頑張って部長になった。頑張ってきてよかったと思ってる。沢北もよかったと思ってる。こう見てるとあん時会社辞めて良かったんだなと思うよ。」

店主「お互いよかったか。確かに。」




出世する人を妬んで、悪く言う人ってよくいるけど、ま、オレもどっちかというとそっちの方で、なんか胡麻すってイエスマンで言われたことしかやらない奴らが出世する。と悲観的に思っていた頃もあった。

しかし赤坂の出世は誇りだ。本当に頑張った成果だ。赤坂の言う通り、頑張って信頼度を上げられた人は出世するのだ。



仕事でも人間的にも


信頼される人


下から見ると信頼出来る人


そういう人が出世する。


要領がいいだけじゃない。



出世する人は



沢山頑張っている。


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