3-8:模擬戦と緊急事態
ハドックは防御膜の中に入っていき、ノエルと対峙すると模擬戦が始まる。ノエルは両手に長い剣を持ち、リータと同じように一瞬でハドックに迫る。そして右の剣を振るうが、ハドックはそれを難なく防ぐ。
「やるな」
ノエルは一度距離を取ると、再びハドックに迫る。体を回転させ、二本の剣に回転の勢いを乗せて斬りかかる。ガキンッ!とハドックが斧で受け止めるものの、剣の勢いに押され、
少しだけ後退。足元には押された勢いで二本の筋が引かれていた。
「これを受け止めるか」
ハドックが体勢を立て直したのを見ると、ノエルは二本の剣で連撃を行う。それはリータのように直線的な連撃ではなく、上下左右から不規則に行われた。まるで踊るかのように左右の剣を振るう。連撃を防いでいたハドックは一気に雷をまとうと、今度はノエルが後退。雷をまとったハドックを見て、ノエルは笑みを深める。しかし、雷をまとったハドックは今まで通りではない。
ハドックはノエルが剣を振るうよりも先に斧を振り下ろすが、ノエルは右の剣を下から振り上げて斧を弾く。その刹那に生まれた隙を逃さず、ノエルがもう片方の剣をハドックに差し向ける。しかしそこにハドックはおらず、ノエルの背後から斧を振り下ろしていた。
「合格だ!」
そのあとはよくわからなかった。気づけばノエルの剣の一本が中央から折れ、ハドックの首にはもう片方の剣が寸止めされていた。
──ハドックが負けた!?
ハドックとノエルは握手を交わし、折れた剣を拾ってこちらに戻ってくる。
「終わりましたね」
「楽しかったぞ。レイア、このアンデッドの名前は?」
「ハドックです」
「そうか、憶えておこう。ハドックはレイアの護衛として合格だ」
「ノエル、最後は少し本気を出しましたね?」
「それでも剣を折られた」
──最初は本気じゃなかったの?S級ってこんなに強いんだ…。
「じゃあ宿屋に行くか」
「あの、折れた剣は…」
「レイアさんは気にしなくて大丈夫ですよ」
「折れた剣は取っておくんだ。私がまだ強くなれる余地が残っている証拠だ」
「持っておくのは私なんですけどね」
ステラは折れた剣を鞄に入れ、同じような剣を取り出す。
「同じ剣ですか?」
「そうだ。昔まとめて同じものを作ってもらった。まだ何本かあったか?」
「あと一本ありますよ」
「ならそろそろ作ってもらった方がいいが、今は宿屋だ」
「レイアさんはどちらの宿屋に?」
「ギルドマスターに教えてもらった宿屋です」
「ならそこに行こう」
私たちが泊まっている宿屋に二人を案内すると、宿屋の主人は二人に驚いていた。
「あ、あの、大した部屋はなくてですね」
「構わん。それより、このビーストテイマーが泊まっている部屋と近い部屋があればそこにしてくれ」
「か、かしこまりました!」
二人の部屋は私たちの部屋の隣になった。
「レイアさん、あとで部屋まで行きますので」
「は、はい!」
私たちは部屋に入り、話をする。
「ハドック、ノエルさんは強かった?」
「申し訳ございません」
「謝らなくていいよ、S級冒険者が相手だし。知らない人はいないぐらい強いんだから。それにハドックも剣を折ったし」
「あれはノエル殿が剣を捨てたのです」
「捨てた?」
「剣を犠牲にハドックを倒す、ということだな?」
「そうだ」
「われから見てもあの二人は相当な実力者に感じる」
私たちの話が終わると、部屋の扉がノックされた。扉を開けるとノエルとステラが立っていた。
「入っても?」
「ど、どうぞ!」
「狭いな」
「お仲間が多いですから仕方ありません」
私は二人を一人掛けのイスに案内し、私はベッドに腰かける。二人は腰を落ち着けると、話を始める。
「なにから話したものか」
「そうですね」
「あの」
「ん?」
「助けてもらってありがとうございました」
「気にしなくていい」
「これもなにかの縁ですから」
「なにを話せばいいかわからんから、聞きたいことがあれば聞け」
「はぁ…。レイアさん、答えられる範囲であればお話します」
「えっと、その、あの…」
私が聞きたいことを考えていると、二人がピーちゃんに手招きをする。すると、ピーちゃんは私の頭上からテーブルの上に舞い降りた。二人がピーちゃんに向ける視線は、どこか懐かしいような、何かを思い出しているように感じる。それを見て私は質問をする。
「ピーちゃんのこと知ってるんですか?」
「いや…、珍しいからな…」
「そ、そうですね。レイアさんのお仲間は珍しいですから…」
「その耳に付けてるのはなんですか?」
「これは…、私たちが駆け出しの頃、お世話になった方がいてな」
「その時にもらったものなんです」
二人は優しい笑顔で、ピアスの先に付いた緋色の羽根に触れる。
──ピーちゃんの羽根に似てるけど違うんだ?
その後、私は何を聞こうか模索したが何も出てこなかった。それを感じたステラが助け船を出す。
「聞きたいことが決まらないのであれば、レイアさんのお話をしてもらえませんか?」
「それはいいな」
「なにを話せばいいんですか?」
「全部だ」
「全部と言われても…」
「冒険者になった日からでいいですよ」
私は二人に冒険者登録した日から今までのことを、話せる範囲で話す。二人はニコニコしながら私の話を聞いていた。それは、ガイアと過ごした日々を思い出させるような、穏やかな時間だった。
「レイアさんも色々と大変でしたね」
「リータはハドックに勝てなかったか。まだまだだな」
「ピー!」
「あ、もうご飯の時間だね」
「なにか食べに行くか」
「ノエル、今は外に出ない方が。騒ぎを起こしたばかりです」
「ごめんなさい…」
「レイアが謝ることじゃない。手持ちになにかあったか?」
「あの、私がご飯を用意するので食べてください」
「レイアさんにそこまでは」
「ステラ、レイアの料理をいただくとしよう」
「はぁ…。ではレイアさんにお任せしましょう」
パーラは、旅の道中で作っていたシチューにパンとリンゴを取り出し、テーブルの上に置く。ピーちゃんとタマモは、それぞれノエルとステラの腕の中から、夕食が準備されるのを見守り、ケリュスは横たわったまま準備の様子をうかがう。パーラはケリュス用の大きなお皿に野菜とフルーツを積み上げ、私に渡す。
「ケリュスはこれね」
「キー」
「レーンディアは草食でしたね」
「ケリュス用の野菜スープはもうなくなっちゃって」
パーラは私たちの皿と予備の皿にシチューを注ぎ、みんなの前に置く。ソファ前の低めのテーブルに置かれたピーちゃんとタマモのシチューに、パンを小さくちぎって浸す。すると、ピーちゃんとタマモはシチューに浸されたパンと一緒に入っている具材を食べ始める。
「いい食べっぷりだな」
「私たちもいただきましょう」
二人はシチューを口に運ぶ。
「うまい!」
「こんなにおいしいなんて」
「パーラ、よかったね」
「そのミミックが作ったのか?」
「はい」
「このパンもパーラさんが?」
「パンはマーゲンで買ったものです」
「あそこのパンなら間違いないな」
夕食後、パーラはティーセットを取り出す。
「今?」
「レイアさんはお茶が好きなのですか?」
「そういうわけでは…」
「お茶より菓子の方がいい」
「私はお茶も好きですよ」
私は二人に紅茶を淹れ、ガイアからもらった宝石のようなお菓子が詰まった箱からお菓子をお皿に移す。ピーちゃんとタマモも箱を見た瞬間からワクワクしている様子。みんなでお菓子と紅茶を楽しんだ後、ノエルは口を開いた。
「さて、そろそろ行くか」
「そうですね」
「どこに行くんですか?」
「寝る」
「レイアさん、おいしい夕食に紅茶までごちそうさまでした」
「今後も世話になるかもしれん」
「え、あ、はい」
ノエルとステラは自分たちの部屋に戻った。片付けを終えた私はベッドに倒れ込む。
「すごい疲れた…」
「疲れた?」
「うん。じゃなくて、ピーちゃん。ピーちゃんが原因なんだけど」
「ぼく?」
私はベッドから起き、ピーちゃんを腕の中に抱いてソファに座る。
「ピーちゃんはなんであの青い炎を食べちゃったというか消しちゃったの?」
「ダメだから!」
「なにがダメなの?」
「うーん…」
ピーちゃんは首を傾げて考える。
「レイア、やっちゃったことはしょうがないわよ。それにあの二人がなんとかしてくれたわけだし」
「そうだけど…」
「レイア様、今は命が助かったことを喜びましょう。明日もなにかあるようであれば、ノエル殿とステラ殿には申し訳ございませんがここを出発いたしましょう」
「うん…」
「では風呂にしよう」
「ケリュスはお風呂好きだよね」
「お湯は心地よい」
「じゃあピーちゃんとケリュスでお願い」
私はタマモを撫でながら、お風呂が沸くのを待つ。
──明日はどうしようかなぁ。とりあえずギルドに行って、そのまま次の国に…。食料はまだ大丈夫だと思うから…。うーん、でもノエルさんとステラさんに…。うーん…。
「レイアさん、大丈夫ですか?」
「あ、うん」
「難しい顔をしていたので」
「ごめん」
「お風呂できた!」
私はタマモと悩みを抱えながら、お風呂場に向かった。翌朝、私がパーラに髪を整えてもらっていると、部屋の扉がノックされた。扉を開けると、元気なノエルと眠そうなステラが立っていた。
「む?髪が整ってないぞ?」
「お、おはようございます!準備中で…」
「おはようございます…。私もまだ準備をしたかったのですが…」
「中にどうぞ」
私は二人を中に入れ、パーラに続きをしてもらう。二人は昨日のようにイスに腰掛けて待つ。私とステラの準備が整ったところで全員で食堂に向かった。朝食を食べている間、他の人の視線を感じる。私たちというより、ノエルとステラを見ているような視線。そんな視線にも慣れているのか、二人は気にせず朝食を食べ進める。
「レイアの飯の方がうまいな」
「あれはマーゲンでお店を出せるレベルですから」
「そんなものを毎日食べてるレイアたちはずるいな」
「ずるいですね」
「すみません…」
「冗談だ」
そんな会話をしながら朝食を食べ終わったところに、悪い知らせが駆け込んできた。
「ノエル様!ステラ様!」
「ロマリスか」
「慌ててどうしましたか?」
「ここでは…。至急ギルドまでお願いします!」
「ステラ、レイア、行くぞ」
「私もですか?」
「ロマリス、レイアさんも一緒でよろしいですか?」
「構いませんので早めにお願いします!」
ロマリスはそう言い残すと、急いで宿屋を出ていった。私たちはロマリスの後を追うようにギルドに向かう。ギルドに入るとヘレスが声をかけてきた。
「お、お待ちしていました!」
「ロマリスはどうした?」
「みなさんが来たらこれを渡すように言って現地に向かいました」
ヘレスはノエルに手紙を渡す。ノエルはステラと一緒に手紙を開いて読み進めていくと、二人の顔が曇る。
「あのバカども!」
「ノエル、急ぎましょう」
「ああ。レイア、すまんが今日は…。いや、レイアたちも来い」
「え?」
「ステラ、いけそうか?」
「私たちの信頼はその程度でしたか?」
「そうだな、すまん」
私たちは北門を抜け、魔法学園の方角に向かう。魔法学園の裏手には大きな洞穴が地面から顔を出し、付近には学園の職員や生徒、冒険者、守備隊など、多くの人が集まっていた。そしてそこにはロマリスの姿もある。
「遅くなった、状況は?」
「学園の生徒が数名、それとティアラが…」
「ここの通達は?」
「出していました。ティアラを通して学園にも広がっているはずです」
「ロマリス、野次馬をどけろ。それからここら一帯のモンスターは狩り尽くせ」
「それと闇魔法での遮断もお願いしますね」
「レイア、行くぞ」
「お、お待ちください!レイアさんを連れていくおつもりですか!?」
「ステラ」
「はい」
ノエルの呼びかけにステラは闇魔法で私たちとロマリスを覆う。
「言いたいことがあるなら言え。これなら音も漏れん」
「レイアさんはまだD級です!ギルドマスターとして容認できません!ここはS級のダンジョンなんです!」
──S級!?なんでそんなところに私を?足手まといになるよ…。でもハドックなら…。
「この黒い鎧とは模擬戦をした。そして私の剣を片方折った。限りなくS級に近い実力がある」
「しかし!」
「待ってください。ロマリス、私たちを呼び出す手紙には赤のダンジョンと書かれていましたが、赤ではなく黒なのですか?」
「そう言えばさっきS級と言っていたな」
「…」
「ロマリス!」
ロマリスはステラの怒号に体を震わし、真実を話す。
「赤地竜までは確認していましたが、最近、黒地竜を確認いたしました…」
「それを先に言え!」
ノエルはそう言って、闇魔法で覆われた空間から飛び出していった。ステラは闇魔法を消し、ダンジョンの入り口へと進む。
「ロマリス、さっき言った仕事をお願いします。レイアさん、行きましょう」
「私たちが行っても足手まといに…」
「私が必ず守りますのでお願いできませんか?」
「…わかりました。入る前に少しいいですか?」
「どうぞ」
私は杖を立て、魔力を込める。
「スカーレットコール・フル!」
「…ふふ、さすがです」
「これは、支援魔法…?レイアさんが…?」
ステラとロマリスが何か言ったようだったが私には聞き取れなかった。ブレスレットを見ると五つの珠が輝きを失い、支援をもらったみんなも驚きの表情をしていた。
「ピー?」
「多すぎたけど私は大丈夫だよ」
「レイアさん、念のためこれを」
「これは?」
「魔力が回復するポーションです。もしもの時は使ってください」
「ありがとうございます!」
私はステラから青い液体が入った小瓶を受け取り、パーラに渡す。
「では行きましょう。ロマリス、あとは頼みましたよ」
「は、はい!」
ダンジョンに入るとステラが光魔法で周囲を照らす。
「ステラさん、光魔法はハドックが…」
「理解しているのですが他に方法がありません」
「ハドック、大丈夫そう?」
「……」
「支援魔法があるから大丈夫みたいです」
そのまま奥に進むと、奥の方に光が見え、戦闘音と共にノエルの声が聞こえ始めた。
「ノエル!」
「ステラか、早かったな」
「ステラ様!生徒の治癒を!」
「ティアラのケガの方が…」
ティアラが展開している防御膜の中には学園の生徒が三人。制服は破れているが三人とも傷は浅く、魔法か薬を使ったのか眠っているようだった。そしてティアラの傷。ローブはボロボロ、肩から腕にかけて大きな傷があり、出血が止まらない。水魔法で傷全体を覆って何とか凌いでいる。
ノエルはティアラたちの前で地竜を斬り捨てていく。複数の地竜をいとも容易く斬り捨てていく様は、美しくも十分な迫力。
「こんなところか」
「ノエル、まだいけますか?」
「信頼はその程度だったか?」
「大丈夫そうですね」
二人が会話をしていると、限界に達したティアラがバタン!とその場に倒れる。倒れたことで、防御膜や傷を覆っていた水魔法も消え、出血が加速。
「ティアラ!」
「まずいですね、かなり深いところまで抉られているようです」
「ピー!」
「ピーちゃんが治します!」
「…」
「…」
ノエルとステラは、無言で互いの顔を見てから頷く。
「ではお願いします」
「ピー!」
「私はこちらの生徒を治します。ノエルは警戒を」
「みんなも警戒をお願い」
「ハドックは私の隣だ。あとはステラとレイアの周りに」
ノエルの指揮に従ってみんなが配置につく。そして、ピーちゃんは小さな翼に炎を纏い、傷口を撫でていく。
「来たぞ!ハドックは左、私は右だ!」
もはや地竜が何体いるか、私にはわからない。それだけの大群をハドックとノエルの二人だけで相手にする。一体、また一体とハドックとノエルは地竜を倒す。パーラとケリュスは互いに防御膜を展開し、二重の防御膜で私たちを守っている。さらにその上からステラが防御膜を展開し、三重の防御膜となる。
「これだけあれば大丈夫でしょう。治癒に専念しますよ」
「ピー!」
ピーちゃんとステラが治癒に専念し始めた時、奥から三体のモンスターが追加で現れる。
「なんだこいつは!ステラ!早くしろ!」
「今は治癒に…。まさか…。黒地竜にしては大きすぎます!」
そこに現れたのは黒地竜。しかし、今までに襲ってきた地竜よりもさらに大きな地竜だった。
「私の治癒はここまでですね。レイアさんたちはここから出ないように。それとレイアさん、先ほどのポーションを使ってもいいので支援魔法を追加しておいた方がいいかもしれません」
「ハドック、お前は下がれ。ここから先は本気で戦う。お前を巻き込むかもしれん」
「そうですね。ハドックさん、レイアさんたちをお願いします」
「ステラ、頼む」
「ええ」
ステラはノエルに手のひらを向け、魔法を放つ。手のひらから緋色の光が流れ出し、ノエルの全身を包み込む。それはまるで、私がみんなに支援魔法をかける時と同じ光景だった。
「支援は久しぶりだな」
「そうですね。久しぶりに本気を出せそうです」
二人の会話が終わると、ノエルが大きな黒地竜を斬り捨てていた。
──え?なにも見えなかったけど…。
一撃で地竜を倒したノエルは、そのまま次の地竜に向かい斬りかかる。二体目も一撃で倒し終わり、三体目に向かった時、奥からさらにモンスターが現れる。
「まだ出てくるか!ステラ!」
「もうやってます!」
ステラは防御膜をさらに二重増やし、五重の防御膜に私たちは守られる。
「ピーちゃん、まだ終わらない?」
「もう少し!」
支援魔法のあるピーちゃんでも大変なほどに、ティアラの傷は深い。私はステラにもらったポーションを飲み、魔力を回復させる。魔力が一気に回復し、ブレスレットの全ての珠が輝きを取り戻した時、大きな黒地竜の一体がノエルとステラの間を突破する。
「まずい!ステラ!」
「数が多すぎます!」
「ハドック!時間を稼げ!」
ハドックは雷をまとって黒地竜の突進を受け止める。しかしその突進を抑えきれず、少しずつ防御膜内に押し込まれていく。そして黒地竜はジリジリとハドックを押し込むと、防御膜を一枚ずつ破壊。ステラの展開した防御膜を破壊するところまで押し込まれ、残る防御膜はパーラとケリュスの二重のみ。ハドックはギリギリのところで耐える。押し返そうにも押し返した先にはノエルとステラがいるため、ここで時間を稼ぐのがいいとハドックは判断した。
「レイア様、お逃げください!」
「ダメだよ!みんながいるし!ケガしてる人も!」
「レイア様の安全が!」
ハドックが黒地竜に押し込まれ、ケリュスの防御膜がバリン!と壊れた時、私の胸のアザが光り、白い空間が広がる。




