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すべてを食べ終えてしまった二人は、公園にたどりつきます。
ベンチに腰掛けてから、ロージーは今の気持ちをアランに言うことにしました。
「ねぇ、アラン。わたしはアランのことが好きでも嫌いでもないの。今のわたしが一番好きなのが師匠なのよ」
「でも、女同士だぜ?」
「その好きじゃないの。でも、一番はアランじゃないの。だからごめんなさい。わたしはアランの恋人にはなれません」
ついに言ってしまいました。
ロージーはケーキを食べながら、ずっとこの答えを頭の中で整理していたのです。
「そっか。ならしかたないな。僕はこれまで通りに魔法の勉強にうかがうけどゆるしてくれるかい?」
「それはかまわないわ」
そうだよな、と言って、アランは考え込みました。
「でもな、ロージー。一ヶ月後、僕のうちは引っ越しすることになるかもしれない。それは、師匠さんも知ってのことだ。なぁ、きみに手紙を書いてもいいかい?」
「引っ越すの? ええ、手紙ならかまわないわ」
そうして不思議とアランと別れることに抵抗を感じないのでした。
アランはそこでようやくロージーの本音を見抜いて、それならただの友だちだな、と笑いました。
そうです、二人は友だちのままでいいのです。
こうして、初めてのデートみたいなことは終わりました。
ロージーは師匠の家まで電車で帰ります。
途中下車したアランは、ちからのかぎり手を振ってくれました。
そこに未練はありません。
つづく




