第二二話 ち、父、上動きがありました!
こんにちは。
投稿です。
日曜日、お茶の時間です。
ヴィジョンだったのだろうか?
もう何も見えない。
いや、物理的にもよく前が見えないのだが。
服の上からとはいえ、さすがにこの状態はマズいと思う。
その、埋もれているのだ。
白鳥さんの胸に。
……正直に言うと、心地いい。
とんでもない安らぎと、それと同時に癒やしというか優しさというか、ああ、無償の抱擁?不思議な信頼感が伝わっている。
……俺がエルフだからかな?人族としてのスケベナ感情は非常に小さく、プチ、と指で潰せそうだ。
人ではない妖精の愛情表現?
俺は確実に今、白鳥さんから『何か』をもらった。
何だろうこれは?
言葉で言い表すのはとても難しい。
俺は白鳥さんに頭を抱かれながら、呟いた。
「……平原、遠くに見たこともない不思議な山が見えた」
「!」
「そこには、無数の精霊達が集い、武術の鍛練をしていた」
「……そうね」
白鳥さんは俺の肩に手を移し、引き離し顔を覗き込む。
彼女は泣いていた。
「なぜ、もっと速く目覚めなかったのですか?私、あなたより年上になってしまいました……同級生だったのに……」
「ごめん」
エルフの馬鹿野郎!何年も待たせて!
しかし、とんでもなく不謹慎な俺は、年上でも構わないのだが?とか思ったりしている。
ああ、でもオトネ並みに年齢が離れたら……いや、それでも白鳥さんは白鳥さんだ。
その様子をじっと見ているギャラリー。
(ち、ちちうえ、動きがありました……も、もしかして……い、今から……せ、せせ、せ、せ、接吻でしょうか!?)
次回サブタイトルは未定です。
毎回ご愛読ありがとうございます。




