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破滅世界の俺、エルフ。(2025.12)  作者: MAYAKO
第二章 西への旅

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第二一話 修羅の世界     

今晩は。

投稿です。


 修行バカの俺は一人、武術の鍛練に励んでいる。


「孤人狼どの、この物干し竿みたいに長い刀、切り返しが難しいです」


「そうか?」


「ふふっそう、長い剣や槍は長さゆえに場所を選ぶ」


「あんだと?ごらぁ武者詩?二刀流は使い手を選ぶ、先のない剣術!」


「あんだと?ごらぁ?鞘に収めるも、抜刀も使い手を選ぶのはどっちだ?ああん?」


 この二人、いつもバチバチである。


 そして始まるバトル。


 ヒュン!弧人狼殿の切り返し、凄まじい剣捌きが空を斬る!

 それを大小の刀で綺麗に流す武者詩殿。

 刮目している俺に門王さまが話し掛けてきた。


「エルフよ、あの二人どう見る?」


「凄まじすぎて、参考になりません!」


「ははっ、そうか。あの二人、力はほぼ同等だ。が、武者詩殿の方が和紙1枚ほど上。その1枚の実力で弧人狼殿は勝てぬ」


「そうなのですか!?」


「ああ、ただよく見ろ、あの二人真剣勝負でありながら、嬉しそうではないか。全力で戦わないと勝てない相手、お互いが力の限りぶつかっている」


「……そうですね」


「今、あの空間には善も悪もないぞ、あるのは力のぶつかり合いだけだ。相手を倒す、それだけの空間」


「凄いな」


「よいか、エルフ、よくお聞き」


「?」


 なんだ門王さま?


「ある賢者はあの二人を見て、地獄の住人と言った」


「!?」


「ただ戦い、相手に勝つだけの世界、勝つことに執着し他は全て消し去る。賢者はここを地獄と評した」


 ……言われてみればそうかも。

 究極の我儘空間?


「ある賢者は極楽と評した、あの二人は無上の喜びを感じている、全てを出し切る世界」


 まぁ確かにあの二人にとってここは極楽か?


「ここを地獄にするか極楽にするかは本人次第だ」


 エルフはこの世界をどう思ったのだろうか?

 白鳥さんは?オトネは?


 そして俺は霧に包まれ、霧散していった。


次回サブタイトルは 第二二話 ち、父、上動きがありました! です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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