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破滅世界の俺、エルフ。(2025.12)  作者: MAYAKO
第二章 西への旅

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第一五話 観蛇へ     

今晩は。

投稿です。


「凄い人気だな」


「そぎゃんたい、なんさま昔から居らす神さんみたか存在だけんね」


「皆、動くとは思ってみなかったとか?」


 チラリと俺はアンキロちゃんを見る。

 背中に子どもが3人ほど乗っている。

 大人達は止めようとしているが?


「アンキロちゃんは信仰の対象だったとよ」


 あ、なんか分かるかも。


「英雄と共にこん街や、海沿いや山沿いの街ば守ったお話しの中の神獣たい。みな子どもん頃から話しば聞いとる」


 そう、今の時代、皆直感力が強く、精霊は飛び交っているし、ゴブリンとかザリガニのような怪物はウジャウジャいるし、昔よりも目に見えない存在が身近なのだ。

 アンキロちゃんだって素直に受け入れられているし。

 昨日の雲の中の龍だってそうだ。


「ああ、伝説の神獣、大人はバチが当たるのではないか、と心配しているとか?」


「そげんところたい」


「ふふっ、アンキロちゃんは喜んでるけど?」


「だよね白鳥さん」


「きっと、子どもを叱ったり、遠ざけようとすると逆に怒りそう!」


 アンキロのつきまといにも、イヤな顔しない白鳥さん。

 ああ、もしかしてお見送りの時にいた、あのデカいネコを思い出したのかな?


 しかし、こいつ歩くのが遅いっ!

 球磨本までついてくるのかな?

 俺達を守れとか陽野に言われているらしいが?


「ん?」


 アンキロと目が合った!?


 ゆっくりと身を起し、子供達を滑り台のように降ろすアンキロちゃん。


 ……うわっ!?……

 ……わぁ!滑り台っ!……

 ……もう一回っ!もう一回やって!……


 なんだ?

 俺をじっと見ているけど?


「!?」


 アンキロザウルスはなんと腕?前足?と後ろ足をカメのように引っ込めた!?


「え!?」


 ……わっ!?……

 ……な、なんだ!?……


 そして?


「!?」


 なんと蛇のようにシュッと動いたぁ!

 その動き、速いのなんの!

 白鳥さんの周りを一回りし、オトネにトン!と軽くぶつかり、俺の足を重り付きの尻尾で軽く払う!


 ドシン!


 回避出来なかった俺は、その場に尻餅をついた。


「え?」


 速すぎないか!?

 遙か前方で俺達3人を眺めるアンキロちゃん。


「フッ……アンキロ、アンキロ」


 え?今笑った?


「あ、あいつ今、鼻で笑ったぞっ!」


 俺は叫んだ!


 だが俺の叫びより速く白鳥さんが動いた。

 見事な走りである!


 獣人族+短距離選手。


 アンキロちゃんと観蛇までの競争が始まった!


次回サブタイトルは 第一六話 表彰台は3位まで の予定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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