第一四話 アンキロちゃん
今晩は。
投稿です。
「観蛇?」
「そうなのかオトネ?」
「ああ、観蛇の方向ばい、それも一直線たい」
「ア、アンキロちゃん!?ちょっと待てよ、行くのは明日の朝だ!今日はダメだよ」
ピタリ、と止まるアンキロザウルス。
言葉が分かるらしい。
「今日はお休みして、明日朝から行こう?」
白鳥さんの問い掛けに、素直に従うアンキロザウルス。
(トリ、アンキロちゃんはオスかね?)
(オスみたいだな、白鳥さんにはえらく素直に従うな)
ギロ。
アンキロちゃんの刺すような視線。
気にせずその日は解散となり、各自家路についた。
アンキロちゃんはすぐに人気者になった。
特に子供達が群がった。
アンキロちゃんも子ども好きらしく、背中に乗せたり走り回ったり、一緒に遊びだしている。
いや子どもだけではない、大人にも人気があった。
恐竜好き、意外と多い?
次の日の朝には、もう噂が広がり、アンキロちゃんと朝の散歩をしていたが進めないくらい人や妖精達が集まった。
「なぁオトネ、恐竜って朝弱いんじゃなかったっけ?」
「アンキロは見かけは恐竜ばってん、恐竜じゃなか。こんもんは異界生物たい」
「異界?未知の生物?」
「まぁそげんところたい」
アンキロザウルスは俺やオトネ、白鳥さんの後をついてまわる。
特に白鳥さんがお気に入りのようで、トイレにまでついていくのだ!
……ゆるせんなぁ。
「アンキロ!こっちおいで!」
ぷい。
俺の声は聞こえないらしい。
「お風呂やトイレまでついてまわると、嫌われるぞ。まさか覗くことはないよな?」
「アンキロッ!」
バンバン!
怒ったのか、激しく尻尾で大地を叩く。
抗議しているようだ。
「今から、門王のところへお礼参りに行くけど、アンキロはどうする?」
「……」
トコトコと、俺の前を歩き出すアンキロザウルス。
「観蛇の方向ばい、一緒に行くみたか」
「満岡、ちょっと観蛇まで行ってくる」
「ああ、気をつけてなぁ、ほれ、酒だ!持ってけ!」
俺達は一升瓶持参で、お礼参りに行く。
それが終ったら、旅立ち、球磨本だ!
次回サブタイトルは未定です。
投稿時間も未定です。
ですが、毎回ご愛読ありがとうございます。




