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破滅世界の俺、エルフ。(2025.12)  作者: MAYAKO
第二章 西への旅

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第一二話 焦るな、止める者が現われた     

今晩は。投稿です。


「待って、エル……トリくん、私達の用意はできているけど、トリくんの装備が、武器や食料とか……」


「そげんたい、焦ったらいかん!」


「ばってん……」


 思わずお国言葉が出た。

 俺は、寝ていただけなんだぞ!

 皆のなーんの役にも立っていないっ!


 腹立たしいのだ!


 どうしようもない怒りが込み上げてくるのだ!

 ああそうさ、今すぐにでも旅立ちたい!

 だがそんな、焦る俺を止めるヤツが現われた。


 ぱっくん。


「え?」


 がじがじ。


 何かが俺の腕に噛みついた?

 ぐいぐいと凄い力で引っ張り、俺に動くことを許さなかった。


 視線を移すと、そこにはつぶらな瞳の巨大爬虫類がいた!


「えっとオトネ、恐竜って爬虫類だったっけ?」


「ニワトリの先祖らしかけん、鳥類じゃなかとね?」


「……この容姿で鳥は名乗れんだろう!」


 そこには、レプリカと思い込んでいたアンキロザウルスがいた!

 化石ではない、立派な恐竜のアンキロザウルスだ!


 そして、強烈な念が伝わってきた!


「!?」


 ビジョン!?

 どこだここは?


 博物館!?


 球磨本の!?球磨本の恐竜博物館だ!


 ああ、こいつは陽野が小さい時から、ずっと見守ってきたんだ!

 何だよ陽野!お前、こんなに恐竜が好きだったのか!?

 こいつも陽野が大好きだったんだ!


 そしてここまで来たんだ!何年も掛けて!

 出会えたときの喜び!

 一緒に過ごせる嬉しさ、そして離別。

 守れなかった約束。


 感情が流れ込んでくる!


「分かったよ、焦らないよ慎重に行動するよ」


 そう言うと、アンキロザウルスは俺の腕を放した。


 ぺっ。


 俺達と一緒だ、アンキロザウルスに異界の何かが憑依しているのだ。

 俺は、そっとアンキロザウルスの頭を撫でる。


「いつ目覚めた?君は何者なんだい?」


 首を伸ばし、ネコのように頭を俺の手に擦り付ける。


「……あ、いいなぁ」


 白鳥さんの感想である。

 周囲は固まってアンキロザウルスを見ている。


 おいおい、さてはお前らも疑っていたんじゃ?


 動くはずがないと?


「ごめんなアンキロ、俺はお前を疑っていたよ」


次回サブタイトルは未定です。

投稿も未定です。

7月前半はバイトのシフトが密で、投稿に影響がありそうです。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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