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破滅世界の俺、エルフ。(2025.12)  作者: MAYAKO
第二章 西への旅

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第八話 語り継がれる物語     

今晩は。

どうにか間に合いました。


「陽野はいつ目覚めるか分からない仲間のために戦い続けた。いつの日かみんなで故郷に帰るため、愛しい人達を守り続けた。だが、種は一向に目覚めず、動かなかった」


(……オトネ、俺はこれ以上聞けないかもしれん。悔しくて、悲しすぎるぞ)


(……おっもたい。何回聞いても悲しか、慣れることはなか)


「陽野は本多への想いを隠し続けた。それは本多が愛して止まないのは戦士山羽だったからだ」


 俺はチラリとオトネを見た。

 オトネは目を閉じ、静かに聞いていた。


「幾度となく繰り返される戦いは、少しずつ戦士陽野の身体を蝕んでいった」


 ここで後に控えていた者達が、言葉を添えた。


 ……戦士は戦い続ける、その命、燃え尽きるまで……


「街の者達は、陽野に血を残すように進めたが陽野は断り続けた」


 なんでだ?


「それは、陽野の病は子に移るからだ」


 !

 遺伝か!?


「戦士陽野は言う、この苦しみは俺で()める。しかしそれでも街の者達は血を残せと言い続けた。陽野の中心には本多がいた、街の者の声は陽野には届かない」


 ……戦士は一人の女を愛した……

 ……彼女だけが戦士の真実だった……


「本多は陽野の想いに気づいたが、応えることは出来なかった。彼女の中心には山羽が住んでいたからだ」


 ……それでも二人は戦い続けた……

 ……その命は赤々と燃え続けた……


(オトネ、門王はどうした?姫は?)


(門王と姫は、あん時の戦いでラスボスと相討ちだったんよ)


(!)


(こん時点では、まだ目覚めとらんとよ)


(激戦だったんだな)


(そぎゃんたい、おったちが倒れてからも、たいぎゃな強か魔物が押し寄せたらしか)


(……そうか)


 そして今があるのか?


「そして運命の日がくる。戦いの中で、陽野が病に倒れたのだ」


 え?陽野?

 俺は拳を握った。その場に駆けつけたかった。


「戦士陽野はアンキロに後を託す。種を守れ、本多を守ってくれと」


 ……そして陽野は大地に帰った……


「戦士が倒れ、均衡が崩れた。悪鬼達は勢力を増し、英雄の眠る地に押し寄せる」


 ……我ら力及ばず、悪鬼は種に押し寄せる……


「アンキロは傷つき、ああ、ついに戦士本多は山羽の種を庇い、悪鬼に斬られる」


 !


次回サブタイトル、投稿は未定です。

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